SCP-1291-JP-RE 多肢だったチベギー
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サイト中庭で撮影されたSCP-1291-JP-REと思われる動物型存在

アイテム番号: SCP-1291-JP-RE

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル:

現在のSCP-1291-JP-REはかつて汎用動物型オブジェクト収容サイト-81██であった特別収容サイト-1291-JP-RE内に収容されています。同サイト内のSCP-1291-JP-REの詳細な位置を特定する手段がないため、サイト全体がひとつの収容施設として扱われています。特別収容サイト-1291-JP-REの周囲には、サイトを取り囲むように扉および窓のない高さ4mのコンクリート壁を建設します。壁上には50mおきにスピーカーを設置し、常時120db以上の音量でノイズを放送してください。

説明:

SCP-1291-JP-REはかつてSafeクラスに分類されていたチベットスナギツネ(Vulpes ferrilata)の1個体です。SCP-1291-JP-REは収容当時13対の前足と9対の後ろ足、および8本の尾を有していましたが、最後に確認された状態では足は4本(前後2本ずつ)、尾は1本にまで減少していました。またSCP-1291-JP-REは他の動物から隔離されて収容されていましたが、事案1291-JP-RE-K以降は特別収容サイト-1291-JP-RE内を自由に移動しています。SCP-1291-JP-RE自体は通常の生物と同様に収容することが可能ですが、SCP-1291-JP-REの特異性の影響範囲を限定する試みは成功していません。

SCP-1291-JP-REの現在の特異性の詳細は不明です。事案1291-JP-RE-K以前のSCP-1291-JP-REの特異性は、自己修復能力、SCP-1291-JP-REを目視した動物のストレス反応と攻撃衝動の喚起、および、切断された部位の未知の原理による生体への癒合とされていました。事案以降は、精神影響を受ける範囲が拡大し目視ではなく距離に依存している、影響の対象に人間も含まれるようになっているなどの変化が見られます。精神影響の限界距離は判明しておらず、最長で██kmに及んだ事例が確認されており、有効な対処は不明です。SCP-1291-JP-REに敵意を持つ生物が接近した場合や、SCP-1291-JP-REが危険を感じる存在を発見した場合、特異性の影響エリアが一時的に拡大します。

SCP-1291-JP-REは大きな音を忌避する傾向があり、大きな音が発生している地域ではSCP-1291-JP-REの精神影響も減衰していることが確認されています。この特性はサイト内に存在する他のSCPオブジェクトの再収容を試みた際に発見されました。音はSCP-1291-JP-REの影響を完全に抑止することはできませんが、SCP-1291-JP-REは明らかに音源のある方向への興味を失っているように見えます。

事案以降現在まで、SCP-1291-JP-REが自主的にサイト外へ移動しようとした事例はありません。SCP-1291-JP-REら多くの時間を景山博士の研究室内に設置された簡易ベッドで眠ってすごしており、事案以前のようなストレス反応を見せていません。ドローンによるサイト内探索とSCPオブジェクトの追跡調査は一定の成果を上げていますが、サイト深部は現在も放射能汚染と強い電磁波障害にさらされているため、詳細調査は進んでいません。

事案1291-JP-RE-Kは収容サイト-81██と他サイト間の通信障害から始まった一連の収容違反事案です。

事案1291-JP-RE-K概略:

<20██/2/2 22:00> サイト-81██と他の財団施設の専用回線を用いたデータ接続が途絶していることがサイト-8181勤務の職員により発見される。

<23:12> サイト-81██に勤務していた大水研究員が、民間企業の携帯電話を利用してサイト-8181のエージェント飛永に入電。「たす」とのみ発言し、以後不通となる。

<2/3 6:15> サイト-81██に機動部隊が到着。侵入を試みるも、サイト全体の電源が失われていたため入口扉を破壊して潜入。

<6:27> 機動部隊員が多数の動物および人間の死体を確認。死体の多くは四肢が失われているか通常よりも多い状態だった。

<6:42> 機動部隊員が生存者を発見。生存者は部隊員を消化斧で攻撃。生存者は機動部隊員により拘束。生存者は右肩から先がゴールデンレトリバーの前足と交換されていた。

<7:01> 先頭を歩いていた機動部隊員██が、突如後続の隊員に発砲。██隊員はその場で射殺され、続いて4人が同様の錯乱状態に陥る。現場をモニターしていた██博士が即時撤退を指示するも、撤退した隊員は3名のみで、残りの隊員は後に死亡が確認された。拘束した生存者はその場に放置された。

<12:45> 探索用ドローンをサイト-81██に投入。

<12:51> SCP-1291-JP-REが出現。10分程度追跡するが、収容室外に存在する点以外の異常は見受けられない。

<13:02> 電波障害によりドローンの信号が途絶。以降ドローンは再起動しなかった。

<15:11> Dクラス職員3名をサイト内に潜入させ、内部の探索を開始。

<15:31> 先の探索の生存者を再発見。D-1125によりサイト外へ連行する。

<15:38> カフェテリアを探索していたDクラス職員同士が突然乱闘を開始。制電により無力化。

<15:46> カフェテリア内にハクビシン(SCP-████とみられる)とマンドリル(SCP-████とみられる)が出現。Dクラス職員は食害を受け、制電による撃退を試みるも効果はなく、13分後通信途絶。

<22:00> サイト-81██に勤務する景山博士から、サイト-8181に勤務する██博士にメールが送信される。返信を試みるも、サイト-81██のメールサーバが接続不能となる。

<2/514:44> サイト-81██を特別収容サイトに指定し、同サイト勤務者は全員暫定死亡扱いとすることが決定する。

景山博士から送信されたメール:

少なすぎる。我々には

追記1: 特別収容サイト-1291-JP-RE内は8回にわたりドローンによる探索が行われましたが、正常な姿の生存者が確認された事例はありません。ドローンにより確認されたすべての動物は、死亡しているか、同種または別種の動物の四肢や尾を体に癒合した状態で活動しています。唯一SCP-1291-JP-REだけが、元の状態から欠損した状態で活動しています。またSCP-1291-JP-RE以外の動物はときおり互いに争いますが、SCP-1291-JP-REが攻撃対象となることはなく、闘争中であってもSCP-1291-JP-REが接近すると沈静化します。財団は他のSCPオブジェクトと明らかに異なる行動パターンをとるSCP-1291-JP-REを事案1291-JP-RE-Kの原因と判断しました。

追記2: 20██/3/21に行われた再探索の結果、サイト内で生存している個体はSCP-1291-JP-REと補給が不要なSCPオブジェクトのみであると判明しました。先の探索で確認された多くの生存者、生存動物群は、食料および飲料水の不足と劣悪な衛生環境のために死亡したものと考えられます。サイト内で活動しているSCPオブジェクトの一覧は別紙を参照してください。SCP-1291-JP-RE以外のSCPオブジェクトがサイト外部へ移動しない理由は不明です。検討委員会はSCP-1291-JP-REの影響とみており、SCP-1291-JP-REの無力化は他のSCPオブジェクトの収容違反を誘発するおそれがあると推測されています。サイト奪還の試みが一部の有志により提案されていますが、SCP-1291-JP-REの影響と故景山博士による破壊工作のため困難が予想されており、 日本支部理事は奪還よりも現状維持を支持しています。

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