SCP-132
評価: +22+x

アイテム番号: SCP-132

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-132の個体すべてについて目録を作り適切な標識記号をエッチングしてください。SCP-132は使用中以外には収容セクター██にて保管してください。SCP-132関連の書類にアクセスするのに特別なクリアランスは必要ありませんし、司令部以外の財団設備においてであればオフィスの飾り付けとして持ち出して構いません。事件132-01があったため、SCP-132のどの個体も上級監督官の承認なしには収容エリア23から出さないでください。補遺03に詳述した事件を承け、SCP-132についての標準分類手続が再開されました。

説明: SCP-132は███個のガラス製正四面体という形をとっており、どれも横幅10.3センチメートルです。どのSCP-132も一区画分の砂漠の砂を収めている様子です。時折サソリその他の砂漠の生物がSCP-132のどれかの境界内に入ってくることがあり、あたかもSCP-132は砂漠と連続した部分であるかのようです。SCP-132内にいる生物はこの物品の外側になにかしらが存在していると気付く素振りはまったく見せませんし、SCP-132内の領域に影響を与えようという試みはいずれも失敗に終わりました。

SCP-132内に観察された動物の生態について評価してみても一貫した結論は得られませんでした。内部領域が隣接しているもののクラスターは内部の様子に齟齬がなく、映し出されている地域は主要なあらゆる砂漠からのものであると確証されました。正確な場所を指摘する手段はなにも見つかっていません。SCP-132を観察するスタッフには、この営為の助けとなり得るようなはっきりした特徴となるものがないか、目をこらすことを推奨します。

SCP-132のテスト記録:

手順: SCP-132-01を回転させ頂点の一つを下にして置いた
結果: SCP-132-01にはっきりとした変化はなかった

手順: SCP-132-01をさかさまにして受け台に置いた
結果: SCP-132-01にはっきりとした変化はなかった

手順: SCP-132-01を勢いよく振った
結果: SCP-132-01内の砂粒少数が微風に吹き上げられたかのように移動した。

手順: SCP-132-01を勢いよく振った
結果: SCP-132-01にはっきりとした変化はなかった
注記: 風が吹いただけだったんだろうと思うが、なんにせよ確認した方がいい。――ピーターソン博士

手順: SCP-132-01の角に何擦りかヤスリを掛けた
結果: ヤスリ掛けした角は普通のガラスと一致する仕方で擦り減った

手順: ガスバーナーでSCP-132-01の側面に熱を加えた
結果: 熱した面は融け、SCP-132-01にかなりの大きさの穴ができた。砂漠の光景は残ったままである。
注記: 冷めてから融けたあたりをつつき回したが、ただの融け落ちたガラスであった。SCP-132は、ただ幻像の砂漠を見せているだけとおぼしい。これは実在の場所を見せることができるのだろうとは思うが、どうすればこのことを確証できるのか、あるいはどうすれば場所の目星をつけられるのか、それは私にはわからない。 ――ピーターソン博士

事件記録132-01: R███████博士が現在エリア-██に駐在しているのですが、彼女はSCP-132-71を机からはたき落としてしまったことを報告しています。床に衝突してSCP-132-71は粉々になり、R███████博士のオフィスに極めて強い風が吹き荒れました。他のSCP-132所有者たちが確証したのですが、SCP-132-71およびそれに隣接する個体たちが見せていた地域は砂嵐に見舞われていました。

補遺132-01: SCP-132を注意深く観察して分かったのですが、多くの個体は内部領域が隣接しており、最大の「区域」は16の異なる個体から成っています。まだ未確保の個体があるのではないかという推測が持ち上がりました。

補遺132-02: 管理部は、未確保のSCP-132が存在するために生じ得るリスクは無視できるものだとの判断を下し、回収への注力を優先度最低としました。SCP-132関連のキーワードが定期検索プロトコルに加えられました。

補遺132-03: 差出人住所が財団のフロント企業の一つである[編集済]になっている大きな箱がリチャードソン博士の自宅に届きました。[編集済]関連のどの部門も上述の箱との関連を報告していませんし、どの[編集済]記録も見られないものです。中身は未登記のSCP-132が37個でした。12個はすでに文書化済のSCP-132と隣接するもので、共有される辺がわかっていなかった3個の個体が繋がりを持つようになりました。殊に注記されるべきは、火星の土を映し出していると覚しき18個の個体であり、そのうち13個は隣接したものであると分かりました。

補遺132-04: L████████博士の提案により、SCP-132クラスターそれぞれの日照サイクルについて一年を通じ記録をとりました。精確なものではありませんが、今や財団はSCP-132が見せている様々な場所のおおよその座標を手にしています。これらの場所を確認するために部隊を派遣する必要はありませんが、近くを通過する部隊にはピーターソン博士が座標を指摘する手助けをすることを推奨します。

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