SCP-1325-JP
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アイテム番号: SCP-1325-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1325-JPの出現する可能性がある施設には、定期的に死刑囚の記憶を消去した財団職員を一人配属してください。また、財団施設内において、死亡可能性を伴う実験が行われる際は、実験に参加するDクラス職員についての知識を一切消去した職員を一人以上待機させ、SCP-1325-JPの異常性の影響下にあるDクラス職員を捕縛させてください。捕縛されたDクラス職員には、Aクラス記憶置換を行い、通常業務に復帰させてください。

説明: SCP-1325-JPは世界各地に出現する人型実体です。SCP-1325-JPは、セム系の高齢男性と推測される容貌であり、ヘブライ語を会話に使用することが確認されています。

SCP-1325-JPは、不定期に世界各国の死刑執行現場に出現します。これは公的、法的なものに限定されず、私刑に当たる場合においても出現が確認されました。また、死刑対象(以下、対象人物と指定)が冤罪であった場合にも出現は確認されています。

これらの状況下に出現したSCP-1325-JPは、その場にいる人間に、自分と対象人物、どちらが刑罰を受けるべきかを選択させます。現在確認されている限りでは、対象人物が選択されることはなく、SCP-1325-JPが選択されます。この異常性は、SCP-1325-JPの発生可聴域の人間にのみ効果を及ぼします。SCP-1325-JPが選択された場合、対象人物は無罪となり放免され、代わりにSCP-1325-JPが刑罰の対象になり、刑が執行されます。SCP-1325-JPは刑を受け、死亡するものの、出現の停止は確認されていません。

この事象が発生した場合、対象人物が何らかの刑を受けると認識していた人物、あるいはそれを記した記録はその罪における記憶、記録及びSCP-1325-JPの介入した記憶を消去され、SCP-1325-JPが対象人物にあてはまるように改竄されます。また、放免された対象人物においてもこの異常性は発生します。

SCP-1325-JPは、中世日本におけるキリシタン弾圧、中世ヨーロッパにおける魔女裁判、ルワンダにおける民族虐殺等の歴史的事象においても、当時の財団記録、及び各財団前身組織の記録から、出現が推測されています。

補遺1: SCP-1325-JPは、19██/██/██、財団におけるDクラス職員の月例解雇において初めて公式に確認されました。 SCP-1325-JPの異常性により、当初はその存在を認知されず、推測で約█████名のDクラス職員が月例解雇から放免され、外部へ脱出したものと推測されます。この事案と、Dクラス職員数の世界的減少に伴い、財団は月例解雇の内容を[編集済み]から[編集済み]を用いた[編集済み]へと変更しました。また、Dクラス職員の雇用先を死刑囚に限定せず[編集済み]から選択するハルピュイア・プログラムが正式に策定され、限定的な施行が開始されました。

補遺2: 20██/██/██、SCP-███-JPの実験において死亡したD-████がSCP-1325-JPであることが判明しました。本来のD-████は現在行方不明です。この事案から、SCP-1325-JPが死刑であると判断する基準の研究が進められています。この事案を経て██博士及び上級研究員██名から、Dクラス職員の消費軽減、ならびに補充の利便性といった面からSCP-1325-JPをDクラス職員の代用として利用することが申請されました。この件においては███博士及び、█名の上級研究員が異議を申し立て、審議が行われています。また、ハルピュイア・プログラムにおいては施行の続行が決定されています。

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