SCP-1333
評価: +4+x
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アイテム番号: SCP-1333
レベル2
収容クラス:
safe
副次クラス:
none
撹乱クラス:
dark
リスククラス:
caution

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異常プログラムであるSCP-1333の単一の実例を含むMicroSDカード。

アイテム番号: SCP-1333

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1333実例は不揮発性メディアに収容します。可能であれば、推奨されるフォーマットは、プラスチックケースに入れて環境制御室に保管された16GBのMicroSDカードです。複数のSCP-1333実例を近接状態で保管しても構いません ― 作動していないメディア上では、SCP-1333は完全に無害です。

全てのSCP-1333実例は、機密区別情報施設内に保管されるものとします。如何なる種類のデジタルメディアプレーヤーでも、理由の如何を問わずこのSCIFには持ち込みを許可されません。保管エリアを出入りする職員は、ディスク・SIMカード・メディアプレーヤー・スマートフォン・およびその他の電子機器やストレージメディアを所持していないかどうか、徹底的に検査するべきです。

決して、サイト管理官の事前の許可を得ることなく、SCP-1333を作動中の携帯電話にインストールしないでください。実験での使用許可が降りているのはロックされていないプリペイド電話のみであり、この実験に使用される電話は決してサービスを有効にするべきではありません。実験は携帯電話用電波塔の範囲外にある地下に設置された、衛星リンクアップを防ぐための遮蔽施設内で実施されます。実験後、SCP-1333の試験に使用された電話は全て破棄する必要があります。

SCP-1333が民間人に影響を及ぼすことを防止するために、携帯電話サービスを提供している企業でプログラムその他のデータ配信ネットワークの管理を担当するスタッフとして、財団エージェントを潜入させます。ネットワークドライブ上のSCP-1333実例はできるだけ早く収容する必要があります。

説明: SCP-1333は、2008年に流通され始めたと思われるモバイル・アプリケーションの形式を取って現れる、複数存在する異常な一実体の総称です。このプログラムは複数の名称を持ち、多くの場合は18-22歳の男女を対象とした無害なプログラムだと称しています。

プログラムが最初にダウンロードされると、SCP-1333は最初に携帯電話上で使用されるまでは休止状態のままです。個人使用の度合いには明白に差異があるため、この休眠期間は最初の数秒間しか続かない場合もあれば、理論上は電話が寿命を迎えるまで一度も起動されない可能性もあり得ます。このため、まだプログラムを起動しておらず休眠状態にあるSCP-1333実例は一般の携帯電話にも存在していると考えられます。これは、リサイクルした電話の取扱企業や、刷新したMicroSDカード/携帯電話を販売する第三者店舗による配布という深刻な脅威を提示しています。

SCP-1333は、現在までのところ、ナビゲーション、ソーシャルネットワーク、エンターテインメント、音楽、能率向上といった様々な分野にわたる複数のモバイルアプリケーションに偽装しています。

SCP-1333は、インストールされている電話の所有権には関係なく、プログラムの使用者に影響を及ぼします。

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SCP-1333の影響を受けている電話に出現した写真。被写体は電話の所有者だが、この写真に写っている場所を訪れたことは一度も無いと断言した。

最初のうちは、ダウンロードされたプログラムは期待通りに動作します。SCP-1333顕在プログラムが十分に利用されると、電話は不具合を示す症状を見せ始め、未知の電話番号からテキストメッセージを受信することもあります。これらのメッセージは典型的に大文字の単語一つであり、多くの場合“NEVER(決して無い)”、“WRATH(憤怒)”、“BLEED(流血)”などの否定的または敵対的な含意を持ちます。

SCP-1333の使用を継続すると、第二の異常性が発現します。電話機にカメラが付属する場合、当該電話のフォトアルバムに改変が起こり、撮影した事実が無いにも拘らずユーザー自身の姿を写している写真が現れます。これらは、些末な鏡写しの自撮りから、一度も訪れたことの無い場所にいるユーザーの写真まで幅広く種類が分かれます。これでも使用を続けると、SCP-1333は徐々により不穏な画像を生成します ― 時として、それらの写真は重症を負ったユーザー、もしくは死亡・四肢切断・拷問などの外傷的場面を撮影したものです。少なくとも1つの事例において、SCP-1333はユーザーの親戚だった故人を写している写真を出現させました。

補遺: SCP-1333は████/██/██、ニューヨーク州████████の█████ブランド・スマートフォン販売店で最初に発見されました。きっかけは、女性ユーザー(18)が警察に通報して“サイバーストーキング”に関する報告を提出し、未知の人物からデジタル改変した不穏な画像を送りつけられていると主張した一件です。この電話は潜入中のSCPエージェントから検査され、写真共有アプリケーション内のSCP-1333が発見されました。被害者はクラスA記憶処理を施され、警察の報告書は抑制されました。

補遺1333-A: ████/██/██現在、SCP-1333は████、██████、███████を始めとする全ての主要なモバイルネットワークのモバイルアプリケーション・ネットワークに感染していることが判明しています。

補遺1333-B: 実験により、SCP-1333に感染した携帯電話の収容を試みた場合、SCP-1333は衛星や携帯電波塔にリンクして自らを複製しようと試みることが示されました。これは自己保存の一形態であると仮定されているため、SCP-1333に感染した電話は回収を試みる前に遮蔽環境に隔離すべきです。

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