SCP-1344-J
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アイテム番号: SCP-1344-J

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 現在確保されているSCP-1344-Jの標本は1体しか存在しません。標本は収容室に隔離し、ビデオカメラによって24時間体制で監視を行ってください。餌は1日に1回、生きている豚1頭を収容室に投入する必要があります。脱走事故の発生時には、標本が壁などを貫通して移動するのに巻き込まれないよう、職員は可能な限り壁やドアから離れた位置に退避してください。

説明: SCP-1344-Jは、ケイ素生命体と思われる肉食性生物です。体組織は透明であり、外観上はガラスに類似していますが、実際には極めて高い柔軟性と耐久性を有しています。体構造においてはウツボカズラ属の植物との共通点が見られ、球形の袋のような形をした体の上部には開口部があり、袋の中は消化液で満たされています。袋の側面からは短い手足が生えており、前面には感覚器(一対の眼と一つの鼻)と口(摂食には用いられず、もっぱら発声器官として機能します)が存在します。感覚器および口を構成している組織は他の部位と同様にガラスのような外見をしていますが、色は黒色です。袋の背面にはトーラス型の構造物があり、これは脳としての機能を有すると考えられています。

SCP-1344-Jは他の生物を直接攻撃することはほとんどなく、通常は獲物を袋に誘い込んで消化液を飲ませるという方法で餌を確保します。消化液は非常に強力であり、150ml程度の量を飲ませれば数分で獲物の内臓を分解することが可能です。これによって死亡した獲物は、SCP-1344-Jの体表から吸収されます。

自分の身に危険が迫ったときや、獲物を探すために別の場所へと移動するときに、SCP-1344-Jはその最大の特性を発現させます。SCP-1344-Jは、木、石、鋼鉄、[データ削除済]、チタンなどの材質で構成された壁その他の障害物を容易に破壊し、大きな穴を開けて通り抜けることが可能です。その際にはおびただしい破片が飛び散るため、障害物の反対側に人がいた場合は重大な事故につながる恐れがあります。また、SCP-1344-Jは障害物を破壊する際にノイズのような音を発声します。これは当初は雄叫びのようなものであると思われていましたが、現在では障害物の固有振動数に合わせた周波数の音波によって共振を発生させているものと考えられています。

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