SCP-135-JP
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アイテム番号: SCP-135-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-135-JPの封じ込めの為、全国の自治体に働きかけ、12月末頃に消防による特別警戒が実施、継続される事になっています。最低でも12月27日から30日の間に特別警戒が1度は行われるよう調整し、日程は収容プロトコル隠蔽の為自治体ごとにずらしてください。この働きかけに失敗した自治体では、財団エージェントが12月30日からSCP-135-JPの発生警戒の為現地に滞在してください。もし発生した場合、発生終了まで当該地域の通信を遮断し、事象終了後広域な記憶処理を行います。万が一インターネットやマスコミなどに情報が漏えいした場合、精神疾患患者による騒ぎとしてカバーストーリーが流布されます。

説明: SCP-135-JPは、日本国内で12月31日の20:00から24:00の間に極稀に発生する、異常な防火警報です。その日の実効湿度が██%以下になった地域で発生率が高くなる傾向があります。SCP-135-JPの警報は、通常この時期の夜間に行われる消防の特別警戒(以下、夜警とします。)に似ています。消防車両の警鐘の音と車載拡声器によると思われる音声放送を伴いますが、その内容は毎回異なり一貫性を持ちません。音声放送は多くの場合支離滅裂な内容ですが、稀に何らかの警告を含みます。その警告の意図は不明です。またSCP-135-JPの音源位置は未だ特定に至っていません。

SCP-135-JPは、過去4日以内に消防による夜警が行われていなかった自治体でのみ発生報告がある為、夜警の実施と継続を封じ込め手順に利用しています。

補遺1:SCP-135-JP発生記録抜粋

発生記録3 - 日付1971/12/31

発生地: ██県、████町
概要: 21:30頃から発生。警鐘は2秒に1回のペースを維持し、15~20回鳴らす毎に低い女性の声で「西から乾燥した大気が橘の実。捨ててください。捨ててください。」との音声放送が入る。内容は繰り返され、23:53まで続いた。

発生記録7 - 日付1980/12/31

発生地: ██県、██村
概要: 20:40頃から発生。警鐘は約1秒に1回のペースで鳴り、30~60秒毎に10秒程の休止が挟まる。休止中に、男性のくぐもった嗚咽の様な音声が放送される。内容は繰り返され、22:26まで続いた。

発生記録15 - 日付1994/12/31

発生地: ██県、███町
概要: 22:15頃から発生。警鐘は約1秒に3回の非常に速いペースで鳴り続ける。22:21に非常に低い男性の声で「波穂に飛ぶ蝶。」と音声放送が入り、突然終了する。

発生記録19 - 日付2000/12/31

発生地: ███、██区
概要: 20:54から発生。警鐘は1秒に2回鳴り、2秒停止する。若い女性の声で「燃えやすい物は漕ぎ出しましょう。ワタツミに注意してください。」との音声放送が約3分おきに行われる。22:26まで続いた。ワタツミは海神の古語的な表現であると推測される。意図は不明。

発生記録21 - 日付2010/12/31

発生地: ██県、████市
概要: 20:32から発生。警鐘は3秒に1回鳴り、4度鳴った後、複数の子供の悲鳴が2秒間放送される。21:42まで続いた。住民の証言より、音源は北東4km前後の地点であると推測されるが、████市は海に面し、推測される地点は海上である。

補遺2: 2011/██/██、SCP-135-JPの発生した翌年内に、発生した地点のおよそ40km圏内で必ず何らかの大規模かつ死傷者を含む火災事故や災害が発生している事が████研究員の提出した報告書により示されました。SCP-135-JPがこれらの大規模火災を予知、あるいは引き起こしている可能性があり、現在調査中です。

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