SCP-1383-JP
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アイテム番号: SCP-1383-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 西成区の地下に建築された複数のSCP-1383-JPの観測所から、ボーリング孔とレーダー調査、特殊強化ガラスによる特定個体の視覚的観測を利用してSCP-1383-JPの状態を把握します。SCP-1383-JP研究調査班の判断により、技術的・地質的に可能な限りのSCP-1383-JP個体を地中から除去し、収容体制下に置かなければなりません。

確保されたSCP-1383-JPはサイト-81NV異常アイテム収容房に収容されます。SCP-1383-JPの異常性によって出現した乳児は規定された呼吸補助・蘇生処置を試みた後、死亡すれば速やかに死体を焼却処理します。

西成区における地下を含む建設事業は常に監視体制下に置かれなければなりません。SCP-1383-JPが発掘された場合、直ちに周囲への隠蔽処理を完了して財団の収容体制下に確保されます。

説明: SCP-1383-JPは大阪市西成区地下において広範囲で埋没している、多数のベビーベッドまたはその残骸を指します。確保されたサンプルから確認される限りのSCP-1383-JPは著しく経年劣化しており、一部または全体的な燃焼の痕跡を持ちます。各SCP-1383-JPは同一ではなく、その材料・意匠・機能・大きさ・保存状態は様々です。

西成区地下に存在する場合、SCP-1383-JPは不明な動力によって自律的に僅かながら上方移動を続けます。西成区地下において自ら移動する限り、土砂や岩石、その他地中障害物によるSCP-1383-JPへの摩擦力や抵抗は大幅に減少します。結果として、SCP-1383-JPは西成区地中においては常に上方に向かって非常に緩慢に蠢動しており、その上昇速度は1年間に0.8~1.3m程度です。この上昇は建築物の基盤や道路舗装などによって停止するため、SCP-1383-JPの地上への表出はほとんどありません。

西成区地下におけるこの蠢動中、該当するような化学反応がみられないにも関わらずSCP-1383-JPの燃焼痕が徐々に拡大していき、最終的には該当する材料のベビーベッドにおける全焼状態となります。全焼状態となるまでは、燃焼痕の拡大や土砂の抵抗によって個体が崩壊したとしても最も大きい破片が上方への蠢動を続けます。全焼状態となったSCP-1383-JP、または崩壊した場合の最大でない破片は上述の蠢動運動を停止し、その後一切の活性を見せません。

蠢動を停止していないSCP-1383-JPを地下から除去すると、24時間以内に妊娠40週または出産直後と目される成長段階のヒト乳児(SCP-1383-JP-1)がSCP-1383-JP上に出現し、死亡します。死因は先天的な呼吸中枢障害による窒息ですが、呼吸中枢刺激作用があるキサンチン製剤、人工呼吸器管理による呼吸補助はいずれも意味をなさず、死亡は必然的です。乳児について、身元またはDNA的に一致する人物の特定は成功していません。また、SCP-1383-JP-1はいずれも低出生体重児1であり、栄養状態は極めて劣悪です。前述の呼吸不可能性以外に、SCP-1383-JP-1には特筆すべき異常性はありません。SCP-1383-JP-1を出現させた後のSCP-1383-JPを西成区地中へ戻しても、蠢動運動は再開されません。

SCP-1383-JPが西成区地下においてどれ程の深度にまで埋没しているのかは不明であり、調査限界深度でもそれ以下の深度から上昇してくる個体が多数確認されています。地下観測所・ボーリング孔確保の難易度、ベビーベッドという調査対象としての特徴からも観測地点や調査方法は限られているため、立体的分布、総数の詳細な把握は困難です。

予測としてSCP-1383-JP個体は西成区地下全域に存在しており、概ね深い地下であるほど多数の個体が埋没している傾向にあります。その平面的分布は一定ではなく偏在していると推察されました。特にSCP-1383-JPが集中的に埋没していると考えられるのは、以下の地点の地下構造です。

  • 新今宮駅
  • 木津川
  • 比較的大規模な幼稚園・保育園
  • 児童養護施設
  • 労働福祉施設
  • 共同墓地

SCP-1383-JP個体の総数は少なくとも30,000体以上と見積もられています。全個体、または大部分の地中からの除去はその個体数と深度から技術上困難であり、収容活動は蠢動によって一般に発見可能な深度にまで上昇してきた個体に対する隠蔽対処を基軸としています。

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