SCP-139-JP
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SCP-139-JP

アイテム番号: SCP-139-JP

オブジェクトクラス: Anomalous Safe

特別収容プロトコル: SCP-139-JPは保管サイト-81██の隔離された収納容器に保存されます。半径50m以内に精密機械や他の生物、あるいは他のSCPオブジェクトを長時間放置してはいけません。特別な認可を受ければその限りではありません。全職員は2時間以上SCP-139-JPの近くに居続けてはいけないことになっています。

説明: SCP-139-JPは半透明のカラフルな石です。SCP-139-JPの異常性は、それ自身と周囲の物体を常に僅かに振動させるというものです。動力や原理は不明です。この振動の範囲はSCP-139-JPを中心に半径50mに及びます。振動は実に微細なもので、人間が明瞭に知覚することは困難です。この効果範囲に入った人間の中には違和感を得る者も少しばかりいます。SCP-139-JP自身の、あるいはそれによって生じる振動の正確な振幅及び周波数は測定できていません。これはSCP-139-JPの微細な振動の効果範囲に測定機器を設置すれば少なくとも測定結果に誤差を生じさせ、最悪の場合は破壊してしまい、効果範囲の際においては効果が減衰するため範囲外に置いても正確な測定が行えないためです。実際の現象から、振動の特性は常に一定ではなく、SCP-139-JPと対象との距離や対象自体の特性などの種々の条件によって変化すると推測されています。

SCP-139-JPは知覚できないほど僅かに振動するという単純な性質ながら、周囲に大きな被害をもたらします。財団がこれまでに被った損害は次の通りです:

  • 10回に渡る大型電子顕微鏡の結果の攪乱
  • 合計7台の測定機器の破壊
  • 50人以上の職員の健康被害
  • 3人の職員の死(死因は振動による心不全と断定)
  • 計12か所の施設の扉の立てつけの悪化
  • 計9か所のセキュリティ設備の破壊
  • SCP-████の収容違反及びそれを原因とする[削除済]の被害

補遺-い: SCP-139-JPは██県██村に伝わる"呪われた場所"から発見され、その伝説の直接的な原因と目されています。近付くと呪いを受けて死ぬ、悪霊に取りつかれるなどというおどろおどろしい伝説とは裏腹にSCP-139-JPの性質が単純であったため、当初はAnomalousアイテムと指定され、結果として多くの被害を出してしまいました。

補遺-ろ: SCP-139-JPの性質がわかった時点で、ある程度の科学知識があればその危険性にも気付けたはずです。最初の担当者████は研究員でありながらそれを看過し、見過ごせないほどの被害を生じさせました。さらにあろうことか、原因がSCP-139-JPと同定された時に彼は██村の伝説が真実だとして呪いの実在を主張、オブジェクトクラスのKeterへの格上げを申請しました。これは明らかに自分が無知であることを主張しているか、責任を回避するための行動と取られても仕方ありません。財団には不可解なものが数多くありますが、常に科学的に考えることをやめてはいけません。我々はもう少し賢くあるべきです。 - 日本支部理事"千鳥"

補遺-は: SCP-139-JPの効果範囲で生育した花は花弁に様々な色を有するという現象が確認されています。SCP-139-JP自体の色と類似していることから、SCP-139-JPの発生経緯と何らかの関係性があると考えられます。花には色以外に異常性がないことが確認されており、現在一般への販売を検討中です。

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