SCP-140-JP
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doorman

実験時に撮影されたSCP-140-JP。30代のコーカソイド男性の様に見える。

アイテム番号: SCP-140-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-140-JPは現在収容されていません。各地方自治体を通じ不審者に注意する情報を定期的に発信することにより被害の軽減を試みます。SCP-140-JPによる被害が確認された場合、カバーストーリーと記憶処理による隠蔽を行います。

サイト内の旧寮をSCP-140-JP観測施設として利用します。設置サイトは別紙の一覧を確認してください。各部屋の内部には1名のDクラス職員を滞在させてください。観測に備え、部屋には防護スーツ、5日分の食料、記録機器を常備します。観測が行われない期間、これらのDクラス職員は他の実験に使用することが可能です。

説明: SCP-140-JPは、玄関扉に取り付けられたドアスコープを通じて、屋内から観察した場合にのみ認識される存在です。SCP-140-JPは玄関扉が開くまで屋内から観測を行うことができ、扉の解放後は消失します。目撃者が述べるSCP-140-JPの容姿は様々ですが多くの場合人型であり、モンゴロイドの中年男性が最も報告にあげられています。なお、SCP-140-JPは日本全国のランダムな場所で観測されていますが、異常性の発現はごくわずかにとどまっています。これは多くの場合、SCP-140-JPが不審者として通報され、警官等が当該扉を解放するため消失していると考えられます。

実験により、SCP-140-JPは時間が経過するごとに行動が変化することが判明しています。
段階 行動 補足
第1段階 SCP-140-JPは扉の前に立っている。 唇を噛む、頭を掻き毟るなど、不安または苛立ちの様子をみせる。ノックは行うが、この状態では扉を解放しようとする試みは観察されない。
第2段階 第1段階からランダムな期間を経て、SCP-140-JPは唐突に当該の扉を連続し拳で叩くような行動をとる。時折何か叫ぶような行動も見られる。 ドアスコープを覗く行動が稀に観察される。扉をたたく音、及び音声は一切観測されない。
第3段階 扉にタックルをする、ドアノブを破壊しようとする等、SCP-140-JPが扉を開けようとする試みがエスカレートする。 第3段階移行前に「こちらが見ている事に気がついた様に見える」と実験の際に報告される。鞄を所有している場合内部からハンマー、バール等を取り出し利用する。休息は一切行わないが、これまでにSCP-140-JPが扉の破壊、解放に成功したことは無い。扉の破損寸前に一切の動作をやめる場合がある。

SCP-140-JPの第3段階への移行後、部屋内部にいるSCP-140-JPを認識した人物はランダムなタイミング1で当該の扉に叩きつけられる形で負傷、あるいは死亡します。対象が玄関扉から離れていた場合、パニック状態に陥った後、部屋からの逃走のために玄関に向かうことが実験観測により確認されています。これまでの記録では被害者は頭蓋骨の粉砕や内臓破裂、衝撃による身体の四散により死亡し、防護スーツを着用しオブジェクトの観測を行ったDクラスは複数箇所の骨折や、内臓、脊椎及び脳の損傷などを受けました。また、この現象が生じるまでに当該の玄関扉が解放2された場合はこの現象は生じません。

なお、衝突の衝撃で内部から玄関扉、またはドアスコープが破壊されるため、SCP-140-JPの観測はこれ以降不可能になります。

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