SCP-1417-J
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発見時のSCP-1417-J

アイテム番号: SCP-1417-J

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1417-Jを移動させることは不可能であるため、収容にあたっては10m×10m×10mのチタニウム製収容房をSCP-1417-Jの外部に設営する方法が取られています。SCP-1417-Jが位置するのは収容房の中央部です。収容房は全体が白一色に塗装され、内部には種々の科学研究設備および医療機器が設置されています。ただし、これらの設備および機器は全て偽装用であり、SCP-1417-Jに関する実験に使用するためのものではありません。現在設置されている偽装用設備類は以下の通りです。

  • 高電圧アーク発生装置(「ヤコブの梯子」と呼ばれるもの)2台。常時作動させておくこと。
  • 壁の一面を覆う、1950年代後半のトランジスタコンピュータ。明滅する自己診断ランプが取り付けられた大型パネル3基と、オープンリール式のテープドライブを搭載。
  • 天体望遠鏡1基。屋根の開閉部に設置。なお、望遠鏡の口径は最低100cmの大きさが必要とされる。
  • 三角フラスコ(エルレンマイヤーフラスコ)6本。内部には明色の液体を満たし、SCP-1417-Jから見えない位置に設置した光源によって照らしておくこと。また、フラスコのうち最低3本はブンゼンバーナーにより常時加熱し、沸騰させておくこと。
  • 遠心分離機1台。明色の液体を満たした試験管をセットしておくこと。
  • オシロスコープ2台。うち1台はTennis for Two1が遊べるように改造済み。
  • 壁に取り付けられた大型の切り替えレバー3基。英語およびドイツ語による「使用禁止」の注意書きあり。
  • 隣り合わせに並べられた、ヴァン・デ・グラフ起電機1台とプラズマボール1台。
  • ラーヴァランプ3台。
  • 顕微鏡3台。
  • ストックティッカーマシン1台。ニューヨーク証券取引所の株価情報を印字するように設定済み。
  • SCP-1417-Jに常時接続されている心電計1台。健康な成人男性の心電図を模したダミー画面を表示するように設定済み。
  • ダミーのSCP-1417-J収容情報ファイル1冊。このファイル中ではSCP-1417-JはKeterクラスに分類されており、速やかに無力化されなければXKクラスシナリオにつながる事態を引き起こすことになっている。

SCP-1417-Jの収容房内には、演劇またはストリートパフォーマンスの経験を有し、かつ財団のトレーニングセミナー43021.102「即興劇およびSCP収容手続に関する講習」、52033.206「科学者らしく聞こえる会話法に関する講習」、83902.101「科学に不可能はない」を修了済みであるレベル1の職員が、収容担当者として常時3名以上駐在している必要があります。収容担当者は必ず白衣と眼鏡を着用し、さらにノート1冊、ボールペンまたは鉛筆6本、試験管2本(胸ポケットに挿入)、計算尺1個、防眩ゴーグル1個を所持した上で収容作業にあたってください。収容担当者の業務は、実際にSCP-1417-Jに関わる実験や観察を行うことではなく、偽装用設備を用いて実験のように見える行為を行い、専門用語のような言葉を使ってノートに記録を取り、同じく専門用語のような言葉で他の担当者と会話することです。実際の観察と記録は、収容房内に設置された隠しカメラとマイクによって外部から行われます。偽装ではない本来の実験において、SCP-1417-Jとの物理的接触のために実験担当者が収容房内に立ち入る場合は、実験担当者も収容担当者と同様の服装と所持品を身に着け、同様の振る舞いを心がけてください。

SCP-1417-Jが通常の収容手続に反応しなくなった場合は、速やかに緊急対応手続1634「ブロードウェイ」を実施し、SCP-1417-Jの非活性化が確認されるまでこれを継続してください。緊急対応手続1634の内容は実施後に毎回書き直されるため、収容担当者は毎日最低2時間、収容業務に就いていない時間を利用して最新の手続のリハーサルを行うことが義務付けられています。なお、可視性の高い収容違反が発生した際には、█████の民間人に対してクラスBまたはクラスEの記憶消去処理が行われます。

説明: SCP-1417-Jは、20██/██/██にイラクの█████から東に約6.3kmの位置にある砂漠地帯に落下した隕石です。主成分はケイ酸塩であり、約1.2kgの質量を有しています。発見時から現在に至るまで、SCP-1417-Jの表面温度は常に摂氏███度以上に保たれており、それより低い温度への低下は見られません。SCP-1417-Jを落下現場から移送する試みは何度か行われましたが、その度にSCP-1417-Jの温度が急激に上昇して作業者や機械類に大きな被害を与えたため、全て失敗に終わっています。分析の結果、SCP-1417-Jは太陽系形成初期の約46億年前に生まれたものであり、地表に落下してくるまでは通常とは異なる特異な軌道で地球の周囲を回っていたらしいことが判明しました。

SCP-1417-Jは知性を有しており、テレキネシス能力を発揮することができると考えられています。SCP-1417-Jとの直接的な意思疎通はいまだ成功していませんが、これまでの観察から、SCP-1417-Jは視覚と聴覚によって周辺の状況を把握していること、電波を感知する能力を持つこと、テレキネシスの有効範囲は半径20kmにおよぶこと(この範囲には█████の中心部全域と、郊外地域および農業地域の一部が含まれます)がわかっています。

SCP-1417-Jのテレキネシス能力は、SCP-1417-Jに対して科学的観察(とSCP-1417-Jが見なす行為)が行われているときに限り、発現を阻害されます。科学的観察と見なされるためには、複数の人間が電子的・化学的手段を用いてSCP-1417-Jを直接観察し、ノートに記録を取ることが必要です。初期の段階では通常の科学研究によって収容が試みられていましたが、この方法はおよそ2週間で効果が見られなくなりました。その後、より劇的で疑似科学的なハリウッド映画風の科学研究を演じることで収容を維持できることが確認され、現在の収容手続の確立に至っています。財団の異種心理学専門家の推測によれば、SCP-1417-Jにとって現実の科学研究は「つまらない」もしくは「リアルではない」と感じられ、科学的意味を持たない演出のほうがより「面白い」と思えるのではないかとのことです。

前述の観察行為が行われなくなるか、その内容がSCP-1417-Jにとって面白いと思えないものになると、サイト内の財団職員や周辺地域の民間人に対してテレキネシス能力が発揮されます。これによって生じる現象は、初期段階においてはごく軽度の悪戯やジョーク程度のものであり、その発生頻度も1分間に1回程度に留まりますが、時間が経過するにつれてより深刻な現象が頻繁に発生するようになっていきます。収容違反事例1417-J-36においては、1時間に700回という頻度での現象発生が記録されました。SCP-1417-Jが引き起こす現象によって直接的な実害がもたらされることは稀ですが、現象の内容が過激なものになるに従って、間接的に大きな被害が生じる可能性は高まっていきます。これまでにSCP-1417-Jが引き起こした現象は、以下のようなものです。

  • 両足の靴紐を結び合わせる。
  • 膨らみかけの風船を椅子のクッションの下に出現させ、人が座ると大きな音を立てるようにする。
  • 振って使う調味料入れの蓋をゆるめておく。
  • 動物の糞が入った紙袋を住居の玄関前に出現させ、その袋に火をつける。
  • 挽きたてのコーヒー豆とインスタントコーヒーの粉をすり替える。
  • 警察に電話をかけて虚偽の通報をする。これまでに行われた通報の内容は、「██-███████モスクの外でストリーキングをしている者がいる」「█████ ██-██████首相が公衆トイレに閉じ込められた」「サルマン・ラシュディ2がカフェでBLTサンドイッチを注文している」など。
  • 市販の痛み止めの錠剤の有効成分を、処方箋薬の痛み止めや下剤の成分、またはニトログリセリンなどとすり替える。
  • 飲料に入っている氷の中にヒトバエ(学名ムスカ・ドメスティカ)の死骸を出現させる。
  • アメリカ軍兵士の小銃に装填されている実弾複数発を、空砲、曳光弾、弾丸型のキャラメルキャンディとすり替える。
  • 財団職員のコンピュータのHDD内に大量のポルノ画像(非合法のものも含まれる)を出現させる。
  • 英語とアラビア語で何らかの言葉が書かれた紙を出現させ、人の背中に貼り付ける。書かれている言葉は「ご自由にお蹴りください」「ご自由にお殴りください」「ムハンマドとそれに従う犬どもに死を」など。
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