SCP-1441
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アイテム番号: SCP-1441

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1441およびSCP-1441-01は、使用時以外は鉛の内張りを施したケースに個別に収納し、コンビネーションロックを用いて施錠した上で、保安収容施設に保管するものとします。(以下、補遺-02とともに追記)現在は-EX試験プログラムの実施中であるため、プログラム参加者以外の職員が使用許可を得ることはできません。

現在、SCP-1441はセクター17の523番ロッカーに保管されています。同ロッカーには、SCP-1441-01の予備標本1個、およびミシン目入りペーパータオル2ロールも合わせて保管中です。ペーパータオルを使い切ってしまった場合は新品を補充してください。なお、補充品のメーカーやブランドは問いません。

説明: SCP-1441は、自動式のペーパータオルディスペンサーです。構造はTowel-Maticの名称で知られるペーパータオルディスペンサーに酷似していますが、印字されている商品名はCONVENITOWELとなっており、通常ならば4本のDサイズ1乾電池が収められるはずの箇所には規格外のパワーセル(以降、これをSCP-1441-01と呼称します)が収納されています。

SCP-1441-01は各辺が50mmの長さを持つ立方体の形状をしており、質量は500gです。主な材質は鉄とパラジウムの合金であり、面のひとつ(便宜上、この面が底面と見なされています)には金属製の接点が存在します。その反対側の面(上面)には小さな蓋があり、これを開けて観察した結果、内部は水で満たされていることが確認されました。

SCP-1441-01の側面には商品名と製造者名が表示されており、それによればSCP-1441-01の名称はPHAETON POWER CELL、製造者はIngenitechです。調査の結果、Ingenitechはオハイオ州シンシナティを拠点とするソフトウェア開発企業の社名であることが判明しましたが、同企業の関係者の中にSCP-1441-01のことを知る者は存在せず、PHAETONという名称やパワーセルに関する記録も発見されていないため、偶然に名前が一致しているだけであると考えられています。また、CONVENITOWELという名称も、過去一度も商標として登録されたことがないものです。

予備調査の段階では、SCP-1441-01は超常的な技術によって製造されたものと推測されていますが、最終的な結論は出ていません。本格的な研究の記録は、結果が得られ次第以下に追記される予定です。

補遺-01: 分析を進めた結果、SCP-1441-01は小規模な常温核融合によって発電を行っていることが明らかになりました。作動に際して補給するべき燃料は通常の水のみであり、極めて高度な技術の産物であることが窺われますが、物理法則から逸脱している点は見られません。解析可能な技術であると思われます。

補遺-02: SCP-1441-01の複製品を用いてSCP-1441を作動させる実験が行われ、無事成功しました。現在、完全な解析を目指してSCP-1441を対象とした-EX試験プログラムが進行中です。

補遺-03: SCP-1441のパワーセル接続部の複製実験が17回連続で失敗したことを受け、-EX試験プログラムの一時中止が決定しました。特異的な現象が発生している可能性を考慮し、さらなる分析と実験が重ねられる予定です。

補遺-04: SCP-1441のパワーセル接続部の複製品を通常のTowel-Maticペーパータオルディスペンサーに取り付け、これにSCP-1441-01を接続する実験を行ったところ、SCP-1441-01のオリジナルと複製品のいずれもが正常に電力を供給していることが確認されました。

補遺-05: SCP-1441-01の複製品を様々な機械類に接続し、動力源として使用する実験が行われました。実験の結果は以下の通りです。

実験番号 実験対象 結果
#1 Towel-Maticペーパータオルディスペンサー 成功
#2 ブルーレイディスクプレーヤー 失敗
#3 プリンター 失敗
#4 洗濯機 失敗
#5 Macbook Air 失敗
#6 Zune MP3プレーヤー 失敗
#7 60ワット電球 失敗
#8 モーター 失敗
#9 ペーパータオルのロールを回転させる装置に接続したモーター 成功
#10 ペーパータオルのロールを回転させる装置と60ワット電球に接続したモーター 失敗
#11 ペーパータオルの排出だけを行うように改造したプリンター 成功
#12 ハンドドライヤー 失敗
#13 Towel-maticペーパータオルディスペンサーを改造し、MP3の再生機能を追加したもの 失敗

こうなるとSCP-1441-01は、もっぱらペーパータオルディスペンサーとしての機能を有する装置に接続した場合のみ正常に作動する、という性質を有していると判断せざるを得ません。-EX試験プログラムは正式に中止とし、新しい収容手続を策定するべきだと考えます。SCP-1441に関する実験は、これでひとまず終了としていいでしょう。 - Dr. ユング

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