SCP-1473-JP
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アイテム番号: SCP-1473-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1473-JPは各部材ごとに分解された状態で、サイト-8197の大型物品収容庫に収容されています。SCP-1473-JPを用いた実験を行うには、クリアランスレベル2以上を保有する職員の許可が必要です。

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図A: SCP-1473-JP内で観測できる“海上の景色”の一例。

説明: SCP-1473-JPはプレハブ工法で建造されている182 cm×273 cm×227 cmの小屋です。SCP-1473-JPの設置経緯に関する情報は発見されていません。

SCP-1473-JPは非異常性の建材を用いた部材で組み立てられています。入口正面の壁に1つのみ存在するはめ殺しの窓枠には65 cm×65 cmの平面鏡が取り付けられていますが、これは実際に映される鏡像の代わりに、本来存在しない“海上の景色”を映します (例として図Aを参照) 。映される景色の時間帯は、SCP-1473-JP外部のものと同期しています。

平面鏡から観測される海上の天候はSCP-1473-JP内部に存在する1名の人物 (以下“対象”と表記) の精神状態に応じて変化し、対象の精神状態が良好であるほど快晴かつ凪となり、不良であるほど落雷や暴風雨を伴う時化となります。現在、降雪のみ確認されていません。

対象はSCP-1473-JP内部において、波の音と揺れを経験します。この揺れは、対象らからは「海上で船舶に乗船している際に感じる揺れ」に似ていると形容されます。Dクラス職員を用いた実験から、平面鏡に映される天候と波の音ならびに揺れは明確に連動していることが判明しています。他方、波の音と揺れはSCP-1473-JP内外において観測されておらず、これらは対象にのみ発生する幻覚であると考えられています。

上記に示される全ての異常性は、SCP-1473-JP内部に2名以上の人物が存在する場合には発生せず、部材ごとに分解された状態下でも発生しません。特にはめ殺し窓に設置された平面鏡は、外されているときには一般的な鏡として機能し“海上の景色”を映しません。また、SCP-1473-JPは一度部材ごとに分解された場合でも、再び組み立てられることでその異常性を発揮します。

補遺: SCP-1473-JPは2017/08/09に北海道███町██山中で、警察機関への匿名での通報1の内容をもとに発見されました。発見者は警察機関に潜入していた財団エージェントでした。発見当初のSCP-1473-JP内には、付近のコンビニエンスストアで販売されている食品類の食べ柄や包装2、1枚の毛布、および大量の乾いた吐瀉物が残留していました。

発見と同時にSCP-1473-JPの外部、はめ殺し窓の付近で男性の遺体が発見されました。発見場所が山中であったにもかかわらず死因は溺死であり、胃や肺には大量の海水が残留していました。また、遺体の体表には人間の手によって非常に強い力で掴まれたような痣が複数見受けられました。後続の調査により、この遺体は███町に隣接する██町に在住していた水梨涼氏 (17) であることが判明しました。

以下は水梨氏の遺体と同時に回収された携帯機器から得られた、SNS上での会話ログの転写です。関係者らには、各々に対する記憶処理とカバーストーリーの流布が完了しています。当ログは現在唯一回収されているSCP-1473-JPに関連する情報です。


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