SCP-1495-JP
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SCP-1495-JP

アイテム番号: SCP-1495-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1495-JPの外観をサーバー内のAIに記憶させ、財団が許可していないデバイス上でSCP-1495-JPを検出した場合、SCP-1495-JPを消去した状態で画像を表示させます。SCP-1495-JPを認識した職員は必要であれば記憶処理を受けることが可能です。

説明: SCP-1495-JPはGoogle社が運用する地図アプリケーション「Googleマップ」内に含まれる機能の1つである「Googleストリートビュー1」内に出現する人型実体です。

SCP-1495-JPは中年のアジア系男性のように見えます。体型は肥満体質であり、白のTシャツと砂で汚れたジーンズを着用し、直立状態を維持しています。また、必ず顔面をカメラに向け、目線を合わせています。同じ場所に複数のSCP-1495-JPが出現する事はありませんが、異なるデバイスでアプリを起動した際、同時刻に異なる場所でSCP-1495-JPがそれぞれ出現したケースが確認されています。加えて、SCP-1495-JPの出現位置はアプリを起動する毎に変化し、一定ではありません。以上の事からSCP-1495-JPはアプリを起動したデバイスに依存する情報生命体であると推測されています。

通常、「Googleストリートビュー」は人間の顔を検出すると顔を覆うようにモザイクを被せますが、SCP-1495-JPに対しては機能しません。何故機能しないのかは判明していませんが、特別収容プロトコルにあるようにSCP-1495-JP自体の消去は可能であることから、AIを直接操作している訳では無いと考えられています。

SCP-1495-JPを認識した人間(以下、対象)が、認識したSCP-1495-JPの出現位置でSCP-1495-JPを想起すると直ちに心肺停止し死亡します。この際、対象は直立状態を維持し、表情は認識したSCP-1495-JPのものと酷似した表情に変化します。また、アプリ上でSCP-1495-JPを表示した状態で対象が死亡した場合、アプリ上に生存状態の対象が出現しSCP-1495-JPに手引きされ観測不可能な位置2に移動する様子が確認できます。対象はSCP-1495-JPを認識しており手を振りほどこうと抵抗しますが、対象がSCP-1495-JPから逃れられたケースは存在しません。何故、対象およびSCP-1495-JPが画像内で動けるかは不明です。

SCP-1495-JPの出現位置は人気が無い場所に多い傾向にあり、殆どがSCP-1495-JP以外の人間が記録されていない場所です。また、山や川といった人工物が無い自然な場所に出現したSCP-1495-JPの表情は概ね笑顔と評される場合が非常に多いです。例外として、財団施設内からアプリを起動したデバイス上では、SCP-1495-JPは財団施設周辺に出現する場合が最も多く確認されます。またその際のSCP-1495-JPの表情は必ず真顔です。この特性は財団がSCP-1495-JPに対する特別収容プロトコルを実施した後に発現したことから、SCP-1495-JPは財団を認識していると推測されています。しかし、財団側からのアクションにSCP-1495-JPが反応したケースは存在しておらず、意思疎通の試みは全て失敗しています。

補遺: 近頃、SCP-1495-JPの担当職員から不可解な現象が多数報告されています。以下はその一部抜粋です。現在、SCP-1495-JPとの関係性が調査されています。

報告者 報告内容 検査結果
日比谷博士 勤務中に強い圧迫感を感じる。 異常は確認されなかった。
坂野研究員 備品の補充頻度が明らかに高い。 異常は確認されなかった。
日比谷博士 自室にいると異常なほど眠気を感じる。 異常は確認されなかった。
江本研究員 研究室のドアノブがいつも暖かい。 異常は確認されなかった。
日比谷博士 深夜、自室でラップ音が聴こえる。 異常は確認されなかった。検査後、日比谷博士が「ラップ音が聴こえなくなった」と報告した。
坂野研究員 研究室内にいると喉が異常に渇く。 異常は確認されなかった。
江本研究員 勤務中、突如不明な恐怖感に襲われる。 異常は確認されなかった。
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定点カメラに記録された研究室内部の様子。これといった異常は確認できない。(中央左: 坂野研究員)

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