SCP-1497
評価: +8+x

アイテム番号: SCP-1497

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1497は現在サイト-██内の厳重なロッカーの中に収容されています。SCP-1497とのアイコンタクトは避けなければいけません。テスト以外で生み出されたSCP-1497-1には、クラスA記憶処理が施されます。

説明: SCP-1497は、高さ6cmのガラス瓶の中央に吊るされた小型の人間の目です。しかしSCP-1497を開けることができないため、これがどのように吊るされたのかは不明です。SCP-1497は、角膜を守るために強膜が全表面を完全に覆っているため、視神経および網膜血管が存在しません。眼は、3つの眼軸全てを自由に回転することができ、視覚刺激の方向に眼を回転させます。SCP-1497の虹彩は、人間とのアイコンタクトを3秒間維持すると変色し、観察者の目の色に合った色に変化します。これにより、SCP-1497の認識災害特性が活性化します。

活性化すると、SCP-1497に眼球を模倣された人間(以後SCP-1497-1)は視覚の変化を体験し始めます。SCP-1497-1の例としては、以前視覚的に不快感を感じていたことが目に見えるほど魅力的になったと報告しています。これは幻覚ではなく、SCP-1497-1による認知変換であることが確認されています。最も一般的な効果は他者が持つ視覚的魅力の増大、その結果としての性的魅力の増大であり、また視覚的な芸術作品に対する審美眼の増強をもたらします。

SCP-1497の影響は、SCP-1497-1が脅威を視覚的に認識できないため、概念や状況にも効果が及んでいます。刃や銃器が向けられると、自身に危険が及ぶとしても、SCP-1497-1は武器の審美的なデザインのみを理解し評価します。テストにより、SCP-1497-1が自身または他人に対する暴力の脅威に反応せず、他者に対する暴力を目撃することにもまた同様に反応しないと結論づけられました。SCP-1497-1は、損傷の素因を視覚的に認識することができませんが、損傷を受けた時点で損傷を認識することはできます。これに対してSCP-1497-1は逃亡し、治療を求めることができますが、パニック状態に陥るため殆どの場合暴力行為に反応できません。

SCP-1497はオレゴン州、ポートランドの美術館にて地元の警察に潜入しているエージェントによる施錠された建物から何者かの助けを呼ぶ声が聞こえるという報告を受けて発見されました。SCP-1497の台座の下には文書と写真がありました。台座の額には"美しさで欺かれるよりも盲目になった方が良い"1と書かれていました。美術館の中には10人の盲人がいました。その全員が先週誘拐されたと主張しました。彼らに尋問を行い、クラスC記憶処理を施した後、元の居住地に戻しました。

補遺1497-A: SCP-1497の下に留められているメモと写真が見つかりました。

この世界は醜い
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そして完璧を見よ

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