SCP-1503-JP
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アイテム番号: SCP-1503-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1503-JPは、標準的な低脅威度物品保管用収容房に2機の非物質変異無効装置(nPDN)を取り付け収容します。また、非実体存在補足のために新たに有効な手段が提言された場合、サイト管理者の許可の下、導入されます。

SCP-1503-JPの異常性発現の記録のため、SCP-1503-JP収容室内は7台の監視カメラ、カント計数機によって常に監視、記録されます。その際、空間内またはヒューム値に特異な変化が現れた場合、対現実改変者用装備を着用し収容室内部の調査を行ってください。

説明: SCP-1503-JPは、画家の菊池██氏により手掛けられた油絵の肖像画です。F15号の規格のキャンパスの中心に、基本状態としてワンピースを着た30代ほどに見える女性が正面を向いており、背景には赤、紫、桃色ののチューリップの花畑と青空が描かれています。

SCP-1503-JPの絵は不定期に変化し、また元の絵へと戻ります。周期などの変化の規則は判明していませんが、双極的な変化が見られるため何かしらの要因があるものと思われます。

また、SCP-1503-JPに描かれている女性は自我を有しており、女性を起点として未知の方法を用いた視覚、聴覚、嗅覚を持ち、発声によるコミュニケーションを行うことができます。この特性よりインタビューを行ったところ、SCP-1503-JPが菊池██氏の妻の菊池██女史の30代のころの姿の肖像画であり、断片的ではありながら菊池██女史の記憶、及び自身が製作されていた時の記憶を有していることが判明しています。

補遺: SCP-1503-JPの変化の特異性についてインタビューでの証言より、不明な非実体存在の関与が示唆されました。このインタビューを受け、SCP-1503-JP収容室においてヒューム値の計測による非実体存在の補足、及び捕獲を目的としたnPDNの設置が特別収容プロトコルに施行されました。しかし、現在までに背景の変化時に生じるヒューム時の瞬間的な上昇以外の変化は観測されていません。

補遺2: SCP-1503-JPの変化が過去に類を見ない形で長期間固定されました。それに際し、インタビューが行われ変化についての証言が得られました。しかし、インタビュー実施日の深夜、収容室内にてSCP-1503-JPを起点とすると思われる異常事態が発生しました。詳しくは各記録を参照してください。

追記:SCP-1503-JPは、事件記録1503-JP以降一切の変化及び発言がありません。現状、SCP-1503-JPの自我の有無が確認できず、異常性が消失したのかどうかが判明しないためSafeクラスオブジェクトとして割り振られていますが今後、長期的な内部ヒューム値の経過観測を行った後、変化が見られなければサイト管理者の決定に基づいてNeutralizedオブジェクトとして再収容されます。

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