SCP-1520
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法衣を来た状態で発見されたSCP-1520

アイテム番号: SCP-1520

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1520は標準的なSafeクラス人間型SCP収容個室の隅に座らせておいてください。家具類が与えられる事はありません。光源はSCP-1520と直接対話するとき以外に提供されるべきではありません。また、SCP-1520と対話する職員には暗視ゴーグルとその稼働に最低限足る程度の光源が提供されます。収容個室は外部からの刺激を防ぐため、防音処理をしてください。堆積物からの臭気を防ぐため、内部の空気を常時静かにフィルタリングしつづけおいててください。また、室温は16度程度に維持されるべきです。

SCP-1520には一日一回、ナチュラルテイストの栄養強化煎餅1枚と30ミリリットルの濾過した水が与えられます。質問や試験目的でのSCP-1520との面会は最小限に抑えるよう留意してください。職員がSCP-1520に対し物理的接触を伴う行為をする場合は肘までの長さの手袋を付けて行わなければならず、SCP-1520の剥き出しの肉体に触れてはいけません。SCP-1520の診察は月に一回、さらなる注意が必要な事態が無いかを調べるために行われます。必要でない限り動かさず、診察は可能な限り静かに、最小限の明かりを用いて行います。

SCP-1520には要求に応じて遮光ゴーグルが与えられることがあります。

説明: SCP-1520は日本人の祖先にあたる人種の男性であり、財団の保護下に入った時点でおおよそ400歳でした。その身体は極度に乾燥しており、日本の仏教僧が行った即身仏と呼ばれる古い方法によって製造された死体とよく似ています。これは志望者が特殊な食事療法を行い、数年掛けて徐々に体を乾燥させ自然にミイラになって死んでいくというものです。SCP-1520の筋肉は乾いていて半透明で、骨の上でピンと張られて伸びています。筋組織や内臓は、脳、目、耳の部分を除いてひどく萎縮している事がX線やMRI診断によって判っています。SCP-1520はおよそ8.3分間をかけて一度の呼吸を行い、心拍数は毎時2~3回です。循環器系には0.5リットル未満の血液が含まれており、その他の体液はほぼありません。体温は室温と大差なく、その代謝レベルからわずかな食物と水を必要としますが、発汗や排泄は行いません。

SCP-1520には十分な意識と周囲の認識があり、16世紀の日本の███県の方言を話せます。また、手や指による簡単なサインを出すことも出来、それらにより会話することが可能です。その他の運動は行えないか、または行いたくないか、いずれにせよ行うことが出来ません。SCP-1520は財団職員との交流がない時は蓮華座(結跏趺坐)の姿勢で座ってごく静かな呼吸と読経以外の動きを見せないか、睡眠か瞑想と思われる状態になり、この時は外部からの刺激に対して反応をしません。SCP-1520に睡眠が可能であるのか、こうした非活動的な状態においてなお周囲を認識し続けているのかは明らかになっていません。

SCP-1520は1946年、連合国軍占領下の日本において、仏教寺院████に安置されていたところを米国陸軍の担当者に発見され、財団に引き渡されました。運び出す際、寺の僧侶達はSCP-1520の事を「生き仏」と呼び、1576年に即身仏に成った者であるとし、信仰に篤い者達は神の如く崇めていました。

補遺: この会話の後、Yはペンと紙を手に入れ、SCP-1520が彼女を置いて去ったことへの謝罪と、なぜ僧侶になったかと、彼女の子孫が賢く善良に育って欲しいという希望を綴った██████ ████という女性宛の冗長な手紙を代筆した。財団の歴史家は████が1588年に死んだある女性だと特定し、その子孫██████ ████はペンシルバニア州スクラントンに居住していると同定した。████は日本語の会話も読み書きも出来なかったため、物件売買の際に出てきた先祖の形見の内容という口実で英訳した手紙のコピーを届けた。手紙の受け渡しが完了した後、YはSCP-1520の個室に戻りその事を通知した。SCP-1520はこのニュースに何ら反応を示すことはなかったし、それ以降、財団職員と何かを話そうとしたこともない。

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