SCP-1525
評価: +8+x

アイテム番号: SCP-1525

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1525はレベル2のアクセス権限を以て施錠された収納ケースの内側に保ちます。実験が必要な場合、SCP-1525は施錠された金庫の中に入れて輸送します。SCP-1525を着用しているのが目撃された職員は鎮圧されねばならず、オブジェクトは直ちに没収されます。

説明: SCP-1525は完璧に近い状態の、純金(99.96%)で出来たロレックスの腕時計です。文字盤は透き通ったカット水晶で作られており、22粒の小さな(0.1カラット)ダイヤモンドが散りばめられています。時計の裏面に“Horologium regem ideonos” (訳:王に相応しき時計) という小さなラテン語の彫り込みがあります。この時計は、いかなる既知のロレックスのモデルとも一致しません。

通常、時計の着用者[以下SCP-1525-2として参照]は、最初にオブジェクトを身につけてから約4時間が経過するまではいかなる救い難い症状も示しません – しかしながら、一部の対象者は即座に影響を受けます。

SCP-1525-2が服を脱ごうという意識的な決定をする度に、彼らは直ちに自分が完全な脱衣状態にあると思い込みます。重ね着した衣服の浸漬状態や、衣服に関する口頭での自認にも拘らず、SCP-1525-2は現在の層の下に着用している衣服(腕時計含む)のことを認識しません。SCP-1525-2は腕時計が除去されるまでこれらの重ね着に無知のままです。

発見ログ: SCP-1525は19██/02/07に発見され、自室のベッドで死亡していた男性の身体から取り除かれました。彼は17層の衣類(靴下7組、手袋6組、スカーフ7枚、コート2着、シャツ17枚、ズボン6着、下着14枚)を身につけた状態で発見され、それらの大部分はカビが生えた状態で、特に初期の層は[編集済]と思われるもので密に染色されていました。死因は急性の胸部感染症と気管の重度炎症であると言明されました。██████氏の近親者は、問題のオブジェクトは被害者が自身の腕時計を紛失した後に、古い家宝を着用すると決めたものだと主張しました。カビの成長と広がり方から、被害者は死亡前のおよそ2週間にわたって時計を着用していたと推定されます。

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