SCP-1563
評価: +4+x

アイテム番号: SCP-1563

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1563検体は温帯林環境を模して建造された生物収容サイト84の密閉された保護施設に収容され、10頭のOdocoileus virginianus(オジロジカ)が毎週セル内に投入されます。野生で発見されたSCP-1563のさらなる検体は終了してください。(補遺1を参照)

説明: SCP-1563は農村部で一般的に使用されているプラスチック製の土地境界標に似た捕食性生物です。SCP-1563検体は通常ピンク色(オレンジと青の配色のものが最近発見されました)を呈しますが、より多くの種類の配色が存在すると考えられています。SCP‐1563はその体の腹側を覆う大きさ1.5mmの非常に耐久性のある鋭い歯様構造を有します。これらの歯は獲物の皮膚を刺すのに使用されます。

SCP‐1563は待ち伏せ型捕食者のような習性を有しており、木または他の立っている木造の構造物に付着します。獲物が通り過ぎたとき、SCP-1563は木から離れて飛び掛かり、その首に巻きついて絞め殺し、鋭い歯を用いて首を刺し血を吸います。SCP‐1563が好む獲物はOdocoileus virginianus(オジロジカ)であると考えられており、そのため刺激されるあるいは栄養失調でない限り、ヒトへの脅威は最小限です。SCP‐1563は栄養を摂取しなくても最大2週間は生存可能です。

SCP-1563は2つの器官を持ちます。消費した血液を処理して全身に分布させるために使用されると考えられる小さな毛細血管系と、前述した歯の2つです。この歯の表面に血液がもたらされると、その血液は歯の第一層の真下にある毛細血管に拡散していくようになっています。SCP‐1563の移動手段は筋肉組織が発見されていないため不明です。さらにSCP-1563が血液を循環させる手段も、そもそも循環が起きているかも不明です。

SCP-1563は"二重"細胞壁と思われるもので構成された、非常に耐久性の高い細胞構造を有しています-この"二重細胞壁"は文字通り2つの細胞壁です。1つは内側の細胞壁、もう1つは外側の細胞壁(それぞれに細胞膜が付随します)で、隣接する細胞と強固に結合しています。この二重細胞壁は、SCP-1563が獲物を攻撃する際に容易に破れることを防ぎ、獲物に取り付くことを助けるために使用されるという仮説が立てられています。SCP-1563は無性生殖を行います。検体は2つに分裂し、十分な大きさに成長するまでウサギなどより小さな獲物を捕らえます。成長した時点で、オジロジカの捕獲を再開します。

SCP-1563は時として黄褐色の物質を分泌しますが、これは排泄物と考えられています。排泄は開始してから約1~2時間で停止します。

接触時には、SCP-1563とプラスチック製の土地標との間に識別可能な差異はないことに注意してください。

SCP-1563はバージニア州の████████ ██████で土地標を使ってシカが絞殺されたという複数の報告を受け、財団の注意を惹きました。事件を調査していた諜報財団エージェントは、原因となった異常存在を特定し、収容チームはいくつかの検体を確保して一時保管サイト██まで輸送しました。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。