SCP-1566
評価: +7+x

アイテム番号: SCP-1566

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1566は標準的な保管用ロッカーに入れられることになっており、テストを行う研究者だけがアクセスを許されています。SCP-1566のテストはDクラス職員だけに対して行われることになっています。全てのテストは遠隔的に観察されることになっており、テストが進行中の間、重要な職員は部屋に入ってはいけません。テスト用の部屋には遠隔操作できる二酸化炭素発生装置が備え付けられており、テストが終了した際に、影響を受けた被験者を簡単に無力化することができます。

説明: SCP-1566は緑の綿製のTシャツで、████████ ███████によって製造されました。「free hugs(ハグしませんか)」という文章が何者かによって胸にプリントされています。独立したプリントサービスは膨大な数存在するので、SCP-1566の正確な起源を特定するのは事実上不可能です。Tシャツと文章を構成するポリエステルのメッシュを化学分析しましたが、両方とも特に異常は見られませんでした。

人間の、ちゃんと動く腕を持っている被験者(高等霊長類と四肢のない被験者に対する実験は承認待ちです)がSCP-1566を着ると、プリントされた文章を読んだ他の人は、ある抗えない衝動に駆られます。これが文章の特徴的な見た目から生じたミーム的効果なのか、未知の物質によって引き起こされた精神的な衝動なのかについてはまだ調査中で、現在のテストの焦点となっています。カメラを通した遠隔的な観察、もしくは数枚のミラーを使うだけで、SCP-1566の効果は無効化できるので、クローズド・サーキット型のテレビがテストの間の観察に適した方法と言えます。

「free hugs」という文章を読んだ人は、同情と愛情を感じていることを述べながら、被験者を抱きしめたい強い衝動に駆られます。読み手がSCP-1566を着ている被験者を抱きしめると、被験者はお返しに同じ動作を行うことを強制的に強いられます。これは肉体的な衝動のようです。なぜなら、ほとんどの被検体は無意識に腕が動いてしまうことに強い苦痛を訴えるからです。読み手を抱きしめると、被験者は普段の限界を遥かに超えた筋力を発揮し、読み手の胴体にひどい外傷を与えます。被験者は締め続け、読み手はたいてい、肺の破壊、内出血、折れた肋骨が突き刺さることが重なって死にます。

読み手は他の人が外傷によって死んでもためらわず、被験者を抱きしめようと試み続けます。被験者が主張し、警告を発しても、彼らはやめようとせず、「彼を元気づけるためにハグしなくちゃならないんだ!」と(もしくは似たようなフレーズを)被験者に告げます。大抵の場合、被験者はSCP-1566による彼らの苦境に付き合わされること、そして脱ぐことが、可能にもかかわらず苦しすぎてできず、人との接触をそれ以上避けるため、エリアから逃げようと試みます。

付録1566-1: 20██年に███ █████で開催された国際█████-███イベントにおいて、力強く████ ███氏を抱きしめていた████ ████████氏を███ █████警察官が撃ち殺し、その死体から、SCP-1566が回収されました。████ ████████氏を含め、確認された20人の死者はすべてSCP-1566によって直接引き起こされたものでした。それはその後MTF Iota-22、「Rabid Fanboys」によって修復されました。████ ███氏は現場で治療され、記憶を消去され、完治する予定です。

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