SCP-1620
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SCP-1620-1、ステージ1後期成熟段階

アイテム番号: SCP-1620

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1620は壁面と天井を灰色の無反射塗料で均一に塗装し、密封した部屋に収容します。SCP-1620の内面は常にドアとは違う方向へ向けて下さい。カメラレンズを含む、いかなる種類の反射面もSCP-1620の収容房内へ持ち込まないで下さい。サンプルを採取する目的でSCP-1620の収容房へ侵入する職員はレベル4アクセス権限を得る必要があります。衣服は反射物が無いものを着用し、SCP-1620-1が伝播していないことを確認するためにサンプル採取後は24時間の隔離を受けて下さい。

SCP-1620-1に感染したことが確認された人物は、酸素供給がなされた非光沢性のコンテナ内に収容し、1個の可動ミラー以外に反射面が存在しない隔離房へ至急移送して下さい。この鏡は房内にその他の個人が立ち入る際は常に壁が床に伏せておくことが義務付けられ、SCP-1620-1の進行を観測する場合に限り使用します。SCP-1620-1がステージ3成熟期に達した場合、必ず鏡を取り外して被験者をさらに最低3ヶ月間収容します。隔離期間終了後、被験者が自身の反射像にSCP-1620-1の徴候を目視しなかった場合、問題なく開放され通常業務へと戻されます。

説明: SCP-1620は1枚の長方形金属合金です。寸法はおよそ2mx2.5m×0.25mで、長い辺に沿って2.5度の角度で斜めに湾曲しています。短い辺の一つは引き裂かれて尖っており、他の3つの辺は滑らかかつ完全な直角を維持しています。SCP-1620から採取されたサンプルのスペクトル分析によって、不確定ながら高濃度のチタンとタングステンの存在が記録されました。SCP-1620の表面の”外”側は黒く焦げ、傷跡、凹みが見られます。これは大気圏へ再突入して残存した人工物の表面の様子に似通っており、こちらの面は異常な特性を示しません。SCP-1620の内面は極めて高い反射率を持ち、加えてSCP-1620-1の全ての既知の発現を引き起こします。

人間ないし他の人型生物がSCP-1620の内面に姿を映した時、それらの対象はSCP-1620-1に指定された生物の実例の宿主となります。SCP-1620-1は人型の反射像をコピーしてそれに入れ替わる非物質的な寄生体です。その性質から、SCP-1620-1は反射面に見られる時にのみ観察と交流が可能です。SCP-1620-1は3つの段階を通して発達が進行します。この期間は1~10週間に渡り、各段階はステージ1からステージ3に指定されています。

感染ステージ1は6~18時間継続し、宿主がSCP-1620ないしステージ3成熟期の実例が現れている反射面に曝露した瞬間から開始します。ステージ1の間、SCP-1620-1の外見は宿主の反射像と同一で、その時点の宿主を除きいかなる人物にも異常の判別が不可能です。ステージ1の継続期間が終了すると、SCP-1620-1はやがて宿主の行動に対する非同期化が進行してゆきます。宿主の動作を遅れて模倣しようとする僅かな”ラグ”の影響が見られ始め、やがて完全に独立して振る舞うまでに進行します。

感染ステージ2は24時間~7日間継続し、ステージ1からステージ2初期段階へ移行する時期を特定することは困難です。ステージ2の間、SCP-1620-1の独立した活動は引き続き目視で確認可能ですが、対象がその時点で映っている反射面の外部環境へ実際に影響を及ぼすことはステージ1と同じく不可能です。宿主以外の人型生物が対象を観察している間、SCP-1620-1は通常の反射を模倣しようとしますが、”ラグ”の影響はステージ1から続いて強まっています。宿主の視界に単独で捉えられている場合、SCP-1620-1は友好的で非敵対的な態度を示し、ボディランゲージを用いて威嚇する意思はないという姿勢を表現します。しかしながら、宿主が目視していない状態を遠隔で観察した場合、SCP-1620-1は怒りや明白な敵意を表して宿主を注視しており、密かに、または公然と脅迫的なジェスチャーを幾度も行います。ステージ2が進行すると、SCP-1620-1は視覚的外見が宿主から逸脱し始め、体重の増加または減少、顔立ちの変化、全体的な体型の変化などを表します。変化の後、SCP-1620-1の視覚的外見が安定した時点で、ステージ3へ移行したと見なされます。

感染ステージ3は不定の期間継続します。現在まで9週間を越えた例は記録されていません。ステージ3の間、SCP-1620-1は漠然とそれだと認識できる、歪みきった宿主の像として反射面に映ります。この像は個人によって変化しますがある程度の共通性を維持します。実施された実験に基づき、ステージ3の実体の外見は宿主が抱く潜在的な自己イメージの模写であり、外見的な身体の形状には関係しないと推測されています。注目すべき特徴として、偶然か悪意によるものかは不明ですが、SCP-1620は宿主の最もネガティブな自己描写を捉え、ステージ3の進行中において宿主に大きな精神的苦痛を与えます。ステージ3のSCP-1620-1は感染性を有すると考えられ、その時点で自身が映っている反射面に姿を映した適当な宿主の反射像へと症状を伝播させることが可能です。

ステージ3の継続期間中、SCP-1620-1は宿主を宥めたり好感を得るように交流することを止め、代わりに脅迫的または嘲笑的な振る舞いを、宿主の注意が向いているかどうかに関わらず盛んに行います。宿主を脅迫するか、それを完全に無視されるかのどちらにせよ、SCP-1620-1の行動は宿主に精神的苦悩を与えて助けを求めるように導くか、あるいは第三者の注意を引くことで直接の伝播を可能としようとする意図が窺えます。ステージ3の終了に近づくと、SCP-1620-1は”死亡”すると見られ、数分でその外見に関する変化が逆転して宿主の反射像は通常に戻ります。現在まで、ステージ3のSCP-1620-1の宿主で影響の再発を報告した例は発見されていませんが、宿主は高い(60+%)確率で軽度から重度で発症する鏡恐怖症を患います。

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