SCP-1635
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アイテム番号: SCP-1635

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1635のすべての個体は、非活性状態にある間はサイト25の低セキュリティ遺体保管庫に保管することとします。活性化した個体は標準的ヒューマノイド収容チャンバーに収容し、それぞれの表面的な年齢および状態に応じて食事および医療面において適切な対応を行います。SCP-1635個体の活性化は実験行程においてのみ許可されます;実験の認可についてはサイトの実験主任に問い合わせください。

説明: SCP-1635は5体の人型実体の集団であり、それぞれSCP-1635-1から-7として指定されています(SCP-1635-2および-4は実験中に無力化されました)。SCP-1635個体は心停止によって死亡したばかりの人間の遺体と区別が付きません:体温は人間の平均値を保っており、死後硬直は起こっていません。下記の手順に従って活性化されない限りは、SCP-1635個体群は無期限にこの状態を保つようです。

SCP-1635個体はすべて14ミリメートル×12ミリメートルの寸法のマイクロチップを有しており、これは首筋の皮膚の下10ミリメートルに位置する脊髄に取り付けられています。このチップは脊柱に微細な金のワイヤーで取り付けられており、このワイヤーは脊髄の内部に伸ばされて脳の大部分にまで達しています。このマイクロチップを除去することで異常性質は恒久的に無効化することができ、それは再びチップを挿入しても変わりません。これはチップとSCP-1635の神経回路との間に形成された結合が、現在の財団の技術で再形成するにはあまりに繊細なものであるためだと考えられています。SCP-1635の神経回路のサンプルへの実験では、体内のニューロンの87%が統計的に有意な量の金を含有していることが判明しています。

生きている人間がその指で、SCP-1635個体のマイクロチップの直上に当たる首の後ろの部分に触れると、当該個体は活性化します。SCP-1635個体の外部にある状態のマイクロチップでは何の効果も観察されず、これは別の人間もしくは生物の同様の位置に置かれた場合であっても同様です。活性化状態にあるSCP-1635個体に再びこの操作を行うと、不活性化させることが可能です。

活性化中のSCP-1635個体は生きている人間に類似しており、同様の身体機能を有していますが、毛髪や爪は伸長せず、どの組織も老化が観察されません。個体はいかなる食糧、水、あるいは酸素も必要としませんが、それらが提供された場合は予想されるような処理を行い、提供を拒否された場合は非異常性の人間と同様の心理的ストレスの兆候を示します。

SCP-1635個体に加えられた物理的外傷や病原活性は、当該個体が現在活性化しているかどうかに関わらず、通常の人間の場合と同様に治癒されます;致命的な外傷は個体を非活性化させ、身体的な統合が十分な程度損なわれた場合は恒久的に無力化させます。SCP-1635個体は失われた組織を再生させたり欠損した四肢を再形成する能力について、通常の人間の範囲を越えたものを示していません。

活性化したSCP-1635個体は自分たちが普通の人間であり、現在の場所には彼らにとって未知の手段により転送されてきたものと考えています。彼らは自らの異常性質に気付いておらず、それについての証拠が提示された場合は、しばしば驚愕と苦悩の反応を示します。いずれのSCP-1635個体も独自の外見、人格および一連の記憶を有しています(詳細については補遺1635-Aを参照)。記憶は活性化されると通常どおり蓄積されていきますが、非活性化されその後再活性化された際は持続して保持されません。

いずれのSCP-1635個体も活性化が行われた際には常にそれぞれ一定の人格を有していますが、個体の記憶は活性化が行われるごとに変化が記録されています。また、こうした記憶には頻繁に、多少の差はあれど事実からの逸脱が見られます。たとえば、SCP-1635-1は彼が参加した戦闘では彼の側が勝利したと述べることもあれば、彼の側は敗北したと述べることもあります;彼が戦った敵の所属や性質もまた同様に頻繁に変化します。複数回の実験により、活性化と再活性化の回数が増加するにつれ、それぞれの個体の記憶の逸脱にわずかな増加傾向が見られることが明らかになっています。

補遺1635-A: SCP-1635個体の一覧

指定番号 自己の認識 概要 付記
SCP-1635-1 ハラルド・エリクソン 男性、年齢およそ35歳。白人、赤い髪と緑の目。非常に筋肉質で強靭な肉体。 古英語で会話する。11世紀のイングランドで起こった戦いの直後から来たと主張している。きわめて非協力的。
SCP-1635-2 不明 女性、年齢およそ20歳。アフリカ系の外見、黒い髪と茶色の目。 対象は繰り返し深刻な恐怖の様相を呈し、また職員と対話する意思がないか、そうすることができないようである。時折知られていない言語で発声することがある。SCP-1635が外傷を負った後の再生能力の限界についての実験の後に無力化した。死体は異常性質の欠如が確認された後、個別に焼却された。
SCP-1635-3 タナカ・カイト 男性、年齢およそ30歳。日本系、黒い髪と茶色の目。 1997年の日本、京都から来たと主張している。為された要求にはすべて従っている;ただし、質問への回答には漠然性もしくは媚びへつらいの傾向が見られるため、情報源としての利用は避けられている。
SCP-1635-4 不明 男性、年齢22歳。白人、ブロンドの髪と青い目。両性具有であり、痩せこけた外見をしている。 活性化されるとただちに、利用できる手段をもって自殺を試みようとする。このことにより、マイクロチップ除去に関する実験の対象として選択された。除去が行われると、対象は通常の人間の遺体と同様に振る舞い、死後硬直と身体組織の崩壊が予想通り発生した。死体はその後焼却された。
SCP-1635-5 ソルシア・ムーン 女性、年齢26歳。白人で、頭髪は剃り上げており目は緑色。スポーツ選手のような体つきで、顔や身体に多くのタトゥーやピアスを入れている。 1983年のイギリス、ロンドンから来たと主張している。女性職員に対しては非常に友好的で協力的である;男性に対しては敵対的で攻撃的である。
SCP-1635-6 モー・サム・ベン・ジャク 男性、年齢7歳。白人、ブロンドの髪と青い目。外見に特徴は無い。 3109年の[編集済み]から来たと主張している。将来における財団の活動の指標となる情報源としての潜在的利用価値は、特定の知識の欠如と自閉症スペクトラム障害の疑いから制限されたものとなっている。
SCP-1635-7 ルーカス・コモロフスキ 男性、年齢48歳。白人、茶色の髪とオリーブ色の目。豊かな口ひげがある。 出身について語りたがらず、話す言語から比較的現代に近いポーランド出身であると推定されている。指導的で権威的な態度で、質問への返答は拒み逆に返答を求めてくる。活性化されると、2週間以内に腸と左肺に悪性の癌性腫瘍が発生する;処置が為されなかった場合、これらは4か月以内に対象にとって致命的なものとなることがわかっている。非活性化されると腫瘍は5日以内に消失する。

補遺1635-B: 発見の経緯

SCP-1635-1から-7は、自動車部品製造会社である███████████株式会社が倒産し資産の差し押さえが行われた後、ロンドンのクラッパムにある倉庫にあった木箱の中から発見されました。この企業には徹底的な調査が行われましたが、異常な活動の証拠や木箱についての記録は発見されず、現在ではこれらの木箱はこの倉庫が放置状態となってから差し押さえられるまでのいずれかの時点に投棄されたものであると考えられています。

警察ははじめ、SCP-1635-5が1980年代に行方不明になった人物の記録と一致した外見をしていたことから1、SCP-1635は殺人の被害者たちの遺体であると考えていました。検死官が解剖の際にSCP-1635-1を偶然活性化させたことで、その主要な異常性質が発見されることとなりました。ロンドン警視庁に潜入していた財団エージェントによりこの異常オブジェクトが発見され、標準的な記憶処置および偽装情報作戦により事件に関する情報は成功裏に隠蔽されました。

補遺1635-C: 回収された文書のサンプル

以下の文書は、SCP-1635-6が入れられていた木箱の中から発見されたものです。同様の文書が他の木箱の中からも発見されました。

ソウルサーチPLC 返品商品処理様式 (02/39)

注文番号: 1536

顧客番号: CS387

返品日: ████/05/30

商品概要: M/7 ヒューマン タイプ12

サーチサービスレベル: ブロンズ

返品理由: 08C(不要な要素が発見された)

CSO決定: 払い戻し承認

CSOコメント: 顧客は十分なSS条件を明記していなかった;商品は余計な要素を具備してしまった。払い戻しは承認とするが、また別の動きがないかアカウントを監視するように。もし再び注文があった場合は、ダイヤモンド・サービスならば要求された商品を100%届けられる保証がある旨を提案すべきだろう。

文書に記載された企業を識別および発見する努力は、これまでのところ成功を見ていません。

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