SCP-1656
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アイテム番号: SCP-1656

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: その機序と活性化方法が不明であるため、SCP-1656は現在収容されていません。SCP-1656-1実体はセクター-28において、標準の1m x 1m x 1m所蔵セルに収容されます。日に一度、SCP-1656-1実体には静注によって総合栄養輸液が提供されます。

説明: SCP-1656は成人のヒトの上肢に影響を与える原因不明の疾患です。SCP-1656はいくつかに区分けされた段階を経て進行します:

ステージ1: SCP-1656の影響を受けた対象 (以下、「親実体」とする) は筋肉の震えを経験し始め、影響された腕は血液循環が減少して感覚が鈍くなります。このステージの間、親実体はその記憶に大きな変化を経験し、一般的にはその腕が若い時に切断されたことを報告します。腕が存在することについて問い質すと、親実体はそれをかつての知人であると主張し、それ以上詳しく述べることを拒否します。

ステージ2: ステージ2は、影響を受けた腕の随意運動を完全に喪失する段階として特徴付けられます。この段階は腕が完全に自律性を獲得するまでに進行してゆき、腕はSCP-1656-1実体として指定されます。SCP-1656-1実体には知性があり、自律性を獲得すると、その親実体に対して常に筆記によるコミュニケーションを試みます。SCP-1656-1によるあらゆる試みにもかかわらず、その親実体はこれらのコミュニケーションを無視します。

回収されたコミュニケーション内容は、常にSCP-1656-1に対する親実体の側の拒絶と、愛情の無視に焦点が当てられています。数日後、コミュニケーション内容はSCP-1656-1が正体不明のある男性に夢中になっていることに焦点を移し始めます。この男性に関する記述は様々ですが、12-14日後にSCP-1656-1実体は無視への報復として、その親実体との関係を終わらせる意志を宣言します。この期間にステージ3への移行が起こります。

ステージ3: SCP-1656-1はその肩の位置で、親実体から抵抗なく分離します。これによる親実体またはSCP-1656-1への有害な影響はなく、切断部位は完全に治癒した切り株状の外見となります。

SCP-1656-1は移動能力を持ち、分離に続いて、監視下から逃亡することを試みます。視覚的観測が妨害されるか失われると、SCP-1656-1は未知の地点へと消失します(補遺SCP-1656-Aを参照)。分離の前にSCP-1656-1実体に取り付けられたGPS監視システムは、実体への視覚的観測が失われた直後に突如遮断されました。

補遺SCP-1656-A

20██/12/04、それまでにSCP-1656-1実体の監視に用いられたGPS追跡装置が全て、自発的に再起動しました。財団エージェントは信号の源をウクライナ、████████の倉庫まで辿りました。倉庫の捜索によって███個体の死亡したSCP-1656-1実体の存在が明らかになり、その多くは腐敗の進んだ状態にありました。また、SCP-1656-1のコミュニケーションと一致する多数の落書きも発見されました(補遺SCP-1656-Bを参照)。詳しい調査から、1個体のヒトが最近まで居住していた形跡があることが明らかになりました。フォレンジック分析は進行中です。

補遺SCP-1656-B: 回収されたコミュニケーション内容のサンプル

”ワタシガワルカッタ ツレモドシテ”

”カレハウソヲツイタ アナタハカケガエノナイモノダト”

”マダアナタヲアイシテル”

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