SCP-166-JP
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アイテム番号: SCP-166-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-166-JPはサイト-8102の屋上に設置された特別収容庫内に「上向きに」保管してください。SCP-166-JPには遠隔操作によってスイッチのON-OFFが可能な装置が付けられます。装置は週に一回、および実験の際に必ず動作の確認を行ってください。実験を行う際にはセキュリティクリアランスレベル2以上の職員の許可が必要です。

説明: SCP-166-JPは翼幅1メートル、重量450 gの鳥を模したオーニソプターです。一対の翼を持ち、鳩を模した形状をしていますが塗装などはされておらず、おそらく素材そのものの色とみられるグレーカラーをしています。胸にあたる部分にON-OFFと書かれたスライドスイッチがあり、SCP-166-JP内部は複数のギアが組み込まれていますが現在の所いかなる動力源も発見されておりません。
にも関わらずスイッチをONにするとSCP-166-JPは羽ばたきをはじめ、常に時速3.6 kmから3.8 kmの速度を保ち、頭部のくちばしが向いている方向に飛翔します。これは障害物や重量の積載、風などの影響を受けることなく常にこの速度を保ちます。内部のギアを含む全ての組成物に不明な物質が使用されており、現在調査が進められています。

SCP-166-JPのボディには東弊重工社のロゴマークが刻印されているのが見つかっています。SCP-166-JPはエリア-8181の職員用カフェテリア内のゴミ箱にて発見されました。SCP-166-JPを発見した職員の不注意によりスイッチが入れられ、結果として財団施設の壁に穴が開き一部オブジェクトの収容違反が発生するなど多大な損害をもたらし、SCPオブジェクトとして認定されました。

実験記録166-JP-3

被験対象:SCP-166-JP
実験方法:SCP-166-JPを水中で作動。
結果:SCP-166-JPは財団用プール内を時速3.6 kmで潜行。プールの壁面直前で取り付けられた遠隔操作機構によりスイッチは切られました。

実験記録166-JP-5

実験対象:SCP-166-JP
実験方法:SCP-166-JPに重量400 kgの重りを装着し作動。
結果:SCP-166-JPは通常通り時速3.6 km~3.8 kmで飛行。取り付けられた遠隔操作機構によりスイッチは切られました。
考察:重量物の運搬用途に使えるかもしれない。遅すぎるが。

実験記録166-JP-7

実験対象:SCP-166-JP
実験方法:SCP-166-JPを真空状態にした容器内で作動。
結果:SCP-166-JPは通常通り時速3.6 km~3.8 kmで飛行。取り付けられた遠隔操作機構によりスイッチは切られました。
考察:物理学なんてのは宗教の一種かもな。

実験記録166-JP-10

実験対象:SCP-166-JP
実験方法:SCP-166-JPを重量1tの乗用車内で作動。
結果:SCP-166-JPは通常通り時速3.6 km~3.8 kmで車ごと飛行。取り付けられた遠隔操作機構によりスイッチは切られました。

実験記録166-JP-14

実験対象:SCP-166-JP
実験方法:SCP-166-JPを地面に向けて作動。
結果:実験申請は却下されました。
考察:巨大隕石がやってきた時はこうするのが最後の手段かもしれない。…地面にもぐるだけかな?

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