SCP-167-JP
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灯台と海岸.jpg

SCP-167-JP地域内で撮影された写真。灯台と住宅は財団施設。

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SCP-167-JP-1の1体。

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SCP-167-JP-1が変化したもの(中央の2個のコロッケ)。キャベツの千切り、トマト、パセリも同様。

アイテム番号: SCP-167-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-167-JPはサイト-81██の私有地として確保されています。SCP-167-JPへの一般船舶の進入を防ぐため、機動部隊を駐屯させ、部隊には周辺海域の警備にあたらせてください。生活用品の運搬等、外部からSCP-167-JP内に入る場合、セキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可を必要とします。実験以外の場合で、SCP-167-JP内に生息している生物がコロッケやキャベツに変化した場合、それらには触れず、元の生物に再度変化するのを待ってください。
(補遺1事案以降):SCP-167-JP-5が出現した場合、駐屯している機動部隊を出動させ、対象へ銃撃を行い、オブジェクトを鎮圧してください。

説明: SCP-167-JPは異常性を有した生物群の生息する地域です。SCP-167-JP地域は██県███km沖地点に存在する周囲2kmほどの無人島であり、島を中心として約100m海上にまで広がっています。

地域内に生息する生物群は、明らかな異常性を有しています。それは、ある一定以上の刺激を受けると、急激に運動能力を消失させ、特殊な分泌液で体を覆い隠し、一般的な「食品」の姿に変化するという点です。現在、異常性を持つ生物は4種確認されています。

生物名 呼称 異常性
ガラパゴスベニイワガニ(学名:Grapsus grapsus) SCP-167-JP-1 刺激を受けると「カニクリームコロッケ」に変化(後述)。
トラフグ(学名:Takifugu rubripes) SCP-167-JP-2 刺激を受けると「キャベツ」に変化。
アオウミウシ(学名:Hypselodoris festiva) SCP-167-JP-3 刺激を受けると「トマト」に変化。
マリモ(学名:Aegagropila linnaei) SCP-167-JP-4 刺激を受けると「パセリ」に変化。

これらの生物は本来の生息域とは大きく異なる地域1で問題なく生息しています。また、SCP-167-JP地域から遠距離に離れると即座に死亡します。食品へ変化する原因、生息できている理由、死亡する原因、これらの異常性の要因は分かっていません。

以下、SCP-167-JP-1(カニ)の変化についてを抜粋して記述します。SCP-167-JP-2,3,4の変化については別紙を参照してください。 

SCP-167-JP-1は自身の体を強く叩かれるなどの刺激を受けると、異常性を発現します。SCP-167-JP-1は鉗脚(はさみ)と歩脚を自身の体の内側に折り込み、その体全体を瞬時に特殊な分泌液で覆います。分泌液は数秒で「サクサクとした」と形容される硬度に変化し、狐色に変色します。この分泌液の状態はしばしば「衣」と形容されます。この変化と並行してSCP-167-JP-1の温度は60℃から70℃程度まで上昇します。最終的なSCP-167-JP-1の外見は「コロッケ」と呼称される食品に酷似した形状です。

コロッケの形状をしたSCP-167-JP-1は保温と撥水にすぐれ、低温の水に濡れさせた場合も、数秒で乾き、温度を保ち続けます。オブジェクトを捕食した生物は多くの場合火傷を負うため、それを学習した捕食者は以降SCP-167-JP-1を捕食しません。この性質によってオブジェクトは捕食される確率を下げていると考えられます。ほか、コロッケの形状のまま1分以上刺激をうけなかった場合、分泌液が剥がれ、オブジェクトはカニ型に再度変化します。

また、コロッケの状態のSCP-167-JP-1を90℃から███℃の高温に晒す2と、その内部がクリーム状に変化します。味はカニクリームのものであることが実験により判明しています。この状態になったSCP-167-JP-1は元のカニ型に再変化することはありません。

実験記録1 - 日付20██/██/██

対象: D-167-JP-1,同-2,同-3,同-4。以下D-1のように簡略化して記述。

実施方法: SCP-167-JP内の生物を変化させた「定食」を、D-1,D-2,-D-3,D-4に摂食させる。

結果: 全員が完食し、後の診断でも健康であった。味は全員が「絶品のカニクリームコロッケ」「キャベツ、トマト、パセリも非常に美味である」と肯定的な意見を出している。

分析: カニの寄生虫やフグの毒性が消えている点は興味深い。—██博士

SCP-167-JPは20██年1月29日、時化に見舞われた財団の船舶が偶然に漂着したことで発見されました。島内の生物の異常性が確認された後、無人島は財団の私有地として管理下におかれ、現在の収容体制が整えられました。

補遺: 20██年11月2日、SCP-167-JPの灯台付近に異常現象が発生しました。「空間に切れ目を入れたような」と形容される穴のようなものが上空に3つ現れ、そのうちの2つから巨大な「人の腕」に酷似した実体(後にSCP-167-JP-5と名称)が出現しました。SCP-167-JP-5はSCP-167-JP内の生物を大量に"掴む"と、残された1つの穴に回収するという行動を継続しました。他、機動部隊員の1名が回収されかけたため、別機動部隊員が発砲。SCP-167-JP-5は銃撃を受けると即座に穴に戻り、穴は消失しました。

20██年現在にまで、SCP-167-JP-5の出現は4回確認されています。機動部隊員もSCP-167-JP-5の攻撃対象となっていることと、生物群の減少を防ぐため、SCP-167-JP-5への攻撃が正式に許可され、収容プロトコルに追記が行われました。

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