SCP-1685-JP
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 SCP-1685-JP

アイテム番号: SCP-1685-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1685-JPはサイト-81██の低危険度物品保管ロッカーに収容されます。SCP-1685-JPを用いた実験を行う場合はレベル4の職員2名以上の許可を得た上で行ってください。

SCP-1685-JP-1は精神状態を考慮し植物や動物の存在しないサイト-81██の施設へ隔離されます。

説明: SCP-1685-JPは植物由来のカプセルの中に樹液、動物の体液、薬品、[データ削除済]が充填されたカプセル剤です。SCP-1685-JPは服薬され数が減少しても未知の方法で補充されるため無くなることはありません。

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 SCP-1685-JP-1から見たカツラ(Cercidiphyllum japonicum)のイメージ画像

SCP-1685-JPを服薬した人間(以降SCP-1685-JP-1と表記)は植物が眼球、口部を備えた顔、多彩な樹皮の色、声を有し、動物が人間の言葉を用いていると認識するようになります。この異常性の除去はいかなる方法を用いても不可能です。

SCP-1685-JP-1は植物の外見をとても醜いものと主張し、それを嫌悪する傾向にあります。また、植物、動物が自分に対して敵対的な態度を見せていると認識します。

インタビュー記録1685-JP

付記: D-1685にSCP-1685-JPを服薬させ、施設内の植物、動物が複数存在する庭を10分間散歩させた後にその際の様子についてインタビューを行った。

<記録開始>

植田博士: それではインタビューを開始します。

D-1685-1: [ため息をつく]ああ。

植田博士: 随分とお疲れの様子ですね。

D-1685-1: そりゃ10分間も悪口を言われ続けたら疲れるに決まってるよ。

植田博士: 悪口を言われたのですか。どんな悪口ですか?

D-1685-1: どうしても言わなきゃダメか?それ。

植田博士: ええ。お願いします。

D-1685-1: 分かったよ。

植田博士: ありがとうございます。

D-1685-1: 庭に出てまず最初にあの木に「クソ野郎」って言われたよ。最初は無視してたんだがそれでいい気になりやがって全然やめねえんだ。それでついカッとなって言い返したんだ。そしたら…….。

植田博士: そしたら?

D-1685-1: あの野郎、俺に「人殺し」っていいやがった。俺の事情も知らねぇで…….。お前ら、あのクソ木に俺のこと言ってねぇだろうな?

植田博士: 言うも何も、我々は木とは話せませんので。

D-1685-1: [舌打ちをする]そうかよ。

植田博士: 他には、何か言われましたでしょうか。

D-1685-1: ああ。あんまり腹が立ったもんだからあの木の所から離れたんだ。そしたらウサギがこっちに来たんだ。可愛いと思って触ろうとしたら「触んじゃねぇよ」って…….。

植田博士: それは辛いですね。

D-1685-1: ああ。俺ウサギ好きだったもんだからトラウマになりそうだよ…….。

植田博士: その後は何か言ってきましたか?

D-1685-1: 俺の周りを飛び跳ねながら「ノロマ」 「ポンコツ」 「カス」とか、それでまた腹が立って、監視員が見てない間にウサギを軽く蹴ったんだ。

植田博士: それで?

D-1685-1: そしたらすごい苦しそうなうめき声を上げてさ。泣き声みたいなのも聞こえてきて、何か罪悪感が湧いてきたから謝ったんだ。でも。[黙る]

植田博士: どうしましたか?

D-1685-1: あぁ悪い。あの時のことを考えてたんだ。

植田博士: 何か言われたのですか?

D-1685-1: ああ。あいつ、俺を見ながら「結局変わらないか」ってため息混じりに。

植田博士: それは一体どういうことでしょうか?

D-1685-1: 分からねえ。俺はウサギを飼ってたこともないしここでウサギを見たのもあの時が初めてだった。

植田博士: なるほど。その点については少々調査をしてみるとします。情報提供、ありがとうございました。

D-1685-1: 役に立てたなら良かったよ。

植田博士: ではそろそろインタビューを終わろうと思いますが言いたいことはありますか?

D-1685-1: あー。

植田博士: ありますか?

D-1685-1: …….みんな、俺を罵ってきた。俺を見下すような目で見ながら。だけど。

植田博士: はい。

D-1685-1: その中に少しだけそうじゃない奴らがいたんだ。

植田博士: そうじゃない奴ら?

D-1685-1: 俺を罵ったりせずに、目を閉じてる木とか、庭の隅でじっとしてる動物がいたんだよ。

植田博士: なるほど。

D-1685-1: 俺、それで気になって、近づいてみたんだけどそれでもあいつら何も言ってこないんだよ。

植田博士: なるほど。それで?

D-1685-1: 目と鼻の先まで行ってみてもただこっちを見てくるだけで。

植田博士: はい。

D-1685-1: それで、しばらくしたら一言だけやっと喋ったんだよ。でもそれは罵倒なんかじゃなくってさ。

植田博士: 何と、言っていたんですか?

D-1685-1: 「可愛そうに」って。何でかわかんねえけどさ、俺を皮肉ってるっていう感じじゃなくて、本当に哀れんでるみたいに感じて。何だったんだろうな、あれ。

植田博士: …….ありがとうございます。その点についても調査を行っていこうと思います。それではインタビューを終了します。お疲れ様でした。

<記録終了>

この後も複数のDクラス職員にD-1685-1と同様の手順を行い、インタビューを行いましたが全てのDクラス職員の証言はD-1685-1の証言と概ね一致しました。それらの証言を元に調査が進められていますが、詳細は未だ不明です。

補遺: 実験1685-JP-2の最中、D-1685-2は動植物達が「地震が来る」と発言していると報告し、報告の14秒後に地震が発生しました。このことから植物や動物達は地震などの自然災害を事前に察知することができるのではないかと考えられており、SCP-1685-JPを定期的にDクラス職員に服薬させ、自然災害による収容違反等の被害を防ぐという試みが検討されています。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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