SCP-1689
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アイテム番号: SCP-1689

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1689は現在、 第██区画のエリア██中型遺物保管庫にてアクセス制限状態で保管されています。SCP-1689は常に口を上向きにし、縛って閉じた上で保管しなければなりません。サイトの調理スタッフという例外を除いて、アクセスはレベル3以上の職員に限定されます。

SCP-1689-A探査のためのアクセスには、レベル4職員の承認が必要です。全ての探査において、進入スタッフと装備を完全に明示しての文書化が求められます。SCP-1689-A探査を補助するため、酵素化合物13が開発されました。

現在、SCP-1689-A内に可動サイトを設立する提案が審議中です。

説明: SCP-1689は黄麻布のジャガイモ入れです。安定状態では、SCP-1689は40kgから50kgの重さがあり、約200個の農業用ジャガイモ(Solanum tuberosumの塊茎)を収納しています。SCP-1689は褐色の荒く織られた黄麻でできています。

SCP-1689の内部は外部よりはるかに広大であり、SCP-1689-Aに指定されています。 SCP-1689-Aは未確定の広さを持つ異次元空間で(少なくとも10,000m3と測定されていますが、より広いと思われます)、完全にジャガイモで埋め尽くされています。広範囲に障害物が存在するため、SCP-1689-Aの探査は不十分です;更なる情報を求める場合は、補遺-1と探査記録1689-Iを参照して下さい。

SCP-1689-Aに空の空間があるなら、近隣のジャガイモには異常な形態の腫瘍状に成長した膨らみが新たに発生しており、最終的には完全な大きさのジャガイモを吐き出します。成長速度はおおむね指数関数的で、約2時間で倍増します。この効果はSCP-1689内に持ち込まれた通常のジャガイモにも適用され、ヤムイモやサツマイモといった類似の食用塊茎や根菜にも同様です(しかし、これらはSCP-1689内で自然には発見されません)。

補遺1689-1: SCP-1689は北シベリアにある人口約200人の小村クリソヴォにて回収されました。201█年6月2日のロシアの公式レポートによると、クリソヴォは40年の間外部との接触を持たず、周囲に農地も存在しないとのことでした。レポートは財団によって押収および調査され、この時点で、その村が100年以上に渡ってSCP-1689を唯一の食料源としていたことが明らかになりました。その結果として、村民は極度のカルシウムと鉄分の不足に苦しんでいました。村民は誰もどのようにしてSCP-1689を入手したのかを思い出せず、それが「真面目な働きに対する贈り物」であり「アカの時代より前からあった」とだけ言っていました。その後、SCP-1689はエリア██に輸送され、現在の位置に置かれました。

補遺1689-2: 現在までに、一度だけ完全装備でのSCP-1689-Aの探査が行われています。許可を受けた職員のみがキャメロン・ウェルズ隊長の任務記録を閲覧可能です: 探査記録1689-Ⅰ

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