SCP-1695
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回収現場における火災のため、判読可能な状態であったものは1枚の概略図のみである。

アイテム番号: SCP-1695

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1695-1はサイト18東棟内のタイプ31A保管室において保管されることになっています。SCP-1695-1に関して行われる実験は、GoI-192によって作られた物品を専門とする研究職員によって監督されなければなりません。SCP-1695-1の回収現場において発見された証拠はサイト18の西棟で保管されることになっており、またレベル2以上のクリアランスを持つ職員ならば誰でも検査可能となっています。

説明: SCP-1695-1は未知の組成物からなる黒い金属合金で構成された大型機械です1。この器具は異常な水準の耐久性を示します。それ故に、装置を分解しようとする試みはすべて失敗に終わることが判明しています。SCP-1695-1はいびつな形をしており、2m×2.6mの長方形の底部を有しています。その底部は上向きに半円状の弧を成しており、最高点で約1.5mの高さがあります。装置の背面には、装置を操作する働きを持つ多数のボタンとスイッチを持つ制御盤があり、また先端には平らな金属板が円状に配列されています。

制御盤によってSCP-1695-1が稼動される場合、装置先端部の円状構造はアパーチャーと同様の方式で広がります。開口部から装置の内部を見ることにより、装置の外装と同じ金属の壁で囲まれた、密閉された部屋があることが明らかになります。内部の部屋の壁にはいびつな形の圧痕が多数あります。装置の先端部が開かれた場合、SCP-1695-1の主要な異常効果の原因となる機器は、装置内部の手の届かない部分へ格納されると考えられています。

露出したSCP-1695-1の前部の部屋に人間の被験者が足から入る場合、円状に配列された板は自動的に被験者の胴体を取り囲んで閉まります。被験者の可動域を制限し脱出を妨害するのに必要な程度には充分に、装置は閉じられます。そのため装置が閉じられることにより起こされる裂傷のため、被験者は通常最小限の瘢痕のみを持つことになります。ひとたびSCP-1695-1に捕らえられれば、被験者はSCP-1695-2へと変容します。

以下は変化過程の段階に関するリストです。閉じ込められた被験者の下半身はどのような変化を受けているか―いかなる変化があるかどうかも―不明なため、観察可能な被験者の上半身に対する変化のみがリストに挙げられています。

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容疑者1695-B。SCP-1695-1の製作者を主張していた。

  • 被験者の末節骨は指の下部に引き込まれ、続いて中節骨、基節骨2も引き込まれます。その結果被験者には指は残されません。
  • 被験者の手の残りの部分が腕に引き込まれ、腕も同様に胴体に引き込まれます。
  • 頭髪、耳、鼻が被験者の顔に引き込まれます。続いて顔を特徴付けている他の部分はいずれも引き込まれます。この例外は被験者の目であり、完全な機能と通常の大きさを保ったままです。被験者には発声を行う能力は残されています。しかしながら、口と、正確な発音を行うために必要な顔の筋肉が欠落していることにより、会話を行う能力は重度に阻害されます。
  • 被験者の胴体は膨張し伸張します。この段階で身体はより丸みを帯びた形状を呈すと同時に、筋肉や骨の定義は失われます。
  • 被験者の肩に残されたものに首が引き込まれます。この段階で、被験者は丸みを帯びた先端部に、2つの眼を持つ肉の円筒のようになります。
  • 円筒形の胴部の大きさがおおよそ直径1m、長さ3mになるまで被験者は拡大します。増大する被験者の周囲に合わせるために、金属配列はゆっくりと広がります。
  • 空へ向けられた被験者の体の横からケラチン3の平板が突き出始めます。その突起物は常に等間隔であり、円筒形の体の長さ方向に対し垂直な角度で配置されます。
  • 被験者の肌から異常組成の粘着性化合物が分泌されます。ひとたび生物や物質がその化合物に1分以上接触状態すれば、抗粘着性物質が分泌されるまで剥離することはできません。
  • SCP-1695-1は録音されたメッセージを再生し(録音記録1参照)、続いて人気のあるサーカス音楽選集が流されます。

この過程が完結すると、SCP-1695-2をさらに引き伸ばすためにSCP-1695-1の制御盤を使用することが出来ます。SCP-1695-2を引き伸ばすことの出来る距離の限界はないことが実験から示されています。装置によりSCP-1695-2の方向を制御することも出来ます。つまりは操作者はどのような角度にもSCP-1695-2を引き伸ばすことができ、支えの必要なしに上向きの角度で任意の傾きにすることも出来ます。SCP-1695-2が固体表面に衝突しかかっている場合、障害物を回避するためもしくは障害物の表面に沿って進行するために、SCP-1695-2は自動的に軌道を補正します。SCP-1695-2が引き伸ばされる速さは最大30 km/hまで調節可能です。

SCP-1695-1を操作している人が過程を反転することを選択するまで、この現象は続きます。この操作により、SCP-1695-2は引き伸ばされた時と同様の動作パターンで縮みます。一度これが起きるとSCP-1695-2は抗粘着性物質を分泌し、接着している物質を解放します。SCP-1695-1はこの時点で一時的に音楽を流すことを停止し、録音されたメッセージを再生します(録音記録2参照)。

SCP-1695-1が動作を停止する場合、SCP-1695-2は元の人間型の状態に戻り解放されます。SCP-1695-2への変換を受けた被験者は下半身に重度の瘢痕と様々な水準の心理的外傷を持つことになります。

録音記録:

録音記録1

やぁ、皆さん!肉虫にくマルくん(Meaty the Meatworm)の背中に飛び乗って一生の思い出作りの準備をしよう!怪我しないように、にくマルくんの爪板にしっかりと背中をくっつけてね。安全のため、落ちないようににくマルくんの汗がその場でキミをくっつけます!心配しないで、ママさん方―染みはできません!帽子やメガネ、他の落ちそうなものは必ずつかんで、そして楽しんでね!

録音記録2

ハーマン・フラーの肉虫コースターに乗ってくれてありがとう!お帰りの際には必ず「No Mouth And Ice Must Cream4」菓子店に立ち寄って、手作り肉虫フィギュアを手に入れてね!それでは不気味な一日を!

補遺:

財団の諜報機関がその地域におけるGoI-233(ハーマン・フラーの不気味サーカス(Herman Fuller's Circus Of The Disquieting))の活動に関する報告を受け取った後、SCP-1695-1は████/05/19にサスカチュワン州のエステバン・フェアグラウンズ5から回収されました。回収時にはカーニバルの構造物によってその催事会場の大部分が占有されており、その構造物は炎上中もしくは火による重度の損傷を負っていました。証拠を隠滅するために火がつけられたと推定されます。現場からは2名の人間が発見され取り押さえられました。容疑者1695-Aは当時SCP-1695-2の役割を果たしていた人物であり、また容疑者1695-Bは高齢のロシア人男性であり、SCP-1695-1の発明者であると主張していました。

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