SCP-1721-JP
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アイテム番号: SCP-1721-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1721-JPはサイト-81██の無生物収容室に収容されています。SCP-1721-JP-Aは同サイト-81██の低危険度生物飼育棟に収容されています。新たなSCP-1721-JPまたはSCP-1721-JP-Aが発見された場合、機動部隊わ-5("愛犬家")によって適宜カバーストーリーの流布や関係者の記憶処理を行った上でSCP-1721-JP及びSCP-1721-JP-Aの確保を行ってください。

説明: SCP-1721-JPは全長約60cmの、ラブラドール・レトリーバーを模したぬいぐるみです。SCP-1721-JPは合成繊維と綿の他、内部に存在するイヌのメスの生殖器を模したシリコン製の部品によって構成されています。検査の結果SCP-1721-JPを構成する物質に異常性は認められませんでした。現在財団では██個のSCP-1721-JPを収容しています。

SCP-1721-JPを性成熟したイヌ科(Canidae)の生物のオス(以下対象と表記)が認識した場合にSCP-1721-JPは活性化、対象は即座に発情した状態になりSCP-1721-JPに対して交尾行為を試みます。この際SCP-1721-JPは自立行動し対象が交尾行為を行い易い体勢になります。同時にシリコン部位の内部にポリアクリル酸ナトリウムを主成分とした粘性の高い水溶液1が出現します。対象は性器をSCP-1721-JPのシリコン部位に挿入し交尾行動を実行し内部に射精しますが、その際放出された精液は消失します。その後SCP-1721-JPは非活性化します。この精液の消失は器具などによるシリコン部位への精液の注入やイヌ科以外の生物の精液の注入では発生しない事が確認されています。また、一度交尾行動を行った対象に対してはSCP-1721-JPは活性化しない事も確認済です。

対象がSCP-1721-JPと交尾行動を行って約1年後、対象または対象の飼い主の元にSCP-1721-JP-Aが出現する事があります。SCP-1721-JP-Aは異常性を有しない、対象と容姿が酷似した生後約1年程と推測されるイヌ科の生物です。DNA検査の結果SCP-1721-JP-Aと対象とは99.9999%の確率で親子関係にあたる事が確認されています。現在財団が収容したSCP-1721-JP-Aは██匹であり、財団が確認した対象の数に対するSCP-1721-JP-Aの数の比率は約83%です。

SCP-1721-JPは2017年8月頃より東京都内を主に、イヌを飼う一般家庭やペットショップの前に放置されていた物を家主や店長が回収し写真や異常性をSNS等で公開した事で存在が発覚しました。当初は「オス犬を発情させ性処理させる玩具」としてAnomalousアイテムに分類されていましたが、2018年8月頃よりSCP-1721-JP-Aが相次いで出現した事を受け再調査を行い、2018/10/1にSafeクラスに再分類されました。

補遺: 出現したSCP-1721-JP-Aの共通点として交尾行動を行った対象が雑種である、対象の飼育環境や健康状態が芳しくないと言う点が見受けられました。また出現当時にSCP-1721-JP-Aにはメッセージを添えた首輪が装着されていました。

事案報告: 2019年1月頃より特殊な事例のSCP-1721-JP-Aが出現する事案が増えています。以下にその一部を抜粋します。

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