SCP-1752-JP
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アイテム番号: SCP-1752-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1752-JPはサイト-8141に設置された高さ2m以上のコンクリート製の壁で囲まれた収容房に収容されます。担当者は週に一度SCP-1752-JP収容房の状態を確認してください。

説明: SCP-1752-JPは起源不明なブロンズ製の直径20cm、重さ約3kgほどの球体で、全体が鱗状の構造に覆われています。

SCP-1752-JPは自発的に移動することが可能です。SCP-1752-JPは転がる等の手段を用いて移動を行い、段差などの障害物が存在する場合、跳躍することが確認されています。移動速度は平均して時速1km程度、跳躍可能な高さの最大は1mほどです。SCP-1752-JPは周囲を高さ1.5m以上の障害物に囲まれている場合、静止します。SCP-1752-JPがどのようにして段差、道を感知しているのかは不明です。

SCP-1752-JPは若干の認識阻害特性を持ち、SCP-1752-JPを目撃した人物の関心・記憶・違和感を除去しているように見えます。この効果は撮影や機械による記録などの間接的な認識であっても発動します。また、この効果は適量の記憶補強剤で緩和することができます。SCP-1752-JPはこの特性を利用して市街地を徘徊していました。この徘徊はルートが決まっているようには見えませんが、後述するSCP-1752-JP-1を探しているとの仮説が現在挙げられています。

SCP-1752-JPは不定期に一人の対象者(SCP-1752-JP-1と指定)を選びます。SCP-1752-JPが対象を選ぶ基準は判明していませんが、一人暮らしの人物が選ばれやすい傾向にあります。対象を選んだSCP-1752-JPは上記の静止条件を満たしていない限りSCP-1752-JP-1に近付きます。SCP-1752-JPに接近されたSCP-1752-JP-1は他の人物とは異なり明確にSCP-1752-JPに関心を払い、家に持ち帰ろうとします。SCP-1752-JP-1が家にSCP-1752-JPを連れ帰った場合、全ての事例で以下の経過を辿ります。

この記録では簡略化の為、SCP-1752-JP-1を単に「対象」と記録します
 
第一段階: 対象はSCP-1752-JPを家に持ち帰ると、毛布などの布類でSCP-1752-JPを包み、以後特定のスペースに置き続けます。また、対象はSCP-1752-JPの存在を周囲から積極的に隠そうとします。
 
第二段階: 対象はSCP-1752-JPに水や食べ物を分け与えます。これらはSCP-1752-JP表面で溶け、内部に吸収されます。この現象について、収容下で最長170日間給餌が絶たれていた状態でも問題なく活動していたことからSCP-1752-JPはそもそも食料を必要としていないと考えられます。SCP-1752-JPに吸収された食料がどのように利用されているかは現在調査中です。また、対象は時折SCP-1752-JPに話しかける、SCP-1752-JPの前でコミカルな動作を行うなどの行動を取ります。
 
第三段階: SCP-1752-JPは不定期に約95dB、400-500Hzの不快な音声を発するようになります。対象は「この音声を止める為」として様々な方法を取ります1が、音声が中断することはありません。この音声は対象の作業中・睡眠中に集中的に発されます。また、この音声が原因で対象に対して近隣住民による苦情が持ち込まれる場合がありますが、この苦情は近隣住民がSCP-1752-JP本体を認識できないために対象の立てる生活騒音であると判断されます。また、この音声は対象以外には実際の音量と比較して小さな音量(約70dB)に聴こえます。
 
第四段階: SCP-1752-JPは音声の音量の増加(最大で約110dB)に加え、時折自発的に転がって対象の部屋の家具を破壊する、対象に与えられる食料を吸収せずに吐き出す、などの行動を行います。この時点で対象に鬱症状・自傷行為が観察されます。この対象の変化は対象の周辺人物に違和感を与えますが、対象がSCP-1752-JP以外の存在に対して攻撃的になるために通常は対象と周辺人物との関係性の悪化という結果に終わります。
 
第五段階: 上記の状態に加えて、対象は時折SCP-1752-JPに攻撃を加えようとする、睨み付ける、暴言を吐こうとするなどの行動を取るようになります。しかし、対象が実際にそれらの行動を行うことはありません。むしろ、対象はその後SCP-1752-JPに対して上記の行動を取ろうとしたことへの謝罪を行います。しかし、対象の心理状態に関してストレスを抱えているという点が改善されたようには見えず、対象の鬱状態や自傷行為は更に深刻化します。
 
第六段階: この段階に至った対象は例外なく家の中で自殺を図ります。この行動自体はSCP-1752-JPの精神改変による影響ではなく、単純なストレスが原因であると考えられています。この行動を抑止することは可能ではありますが、この段階の対象は自殺以外の意思を示さず、また快復が不可能であるために終了が推奨されています。
 
追記: 全ての対象、全ての段階に共通してSCP-1752-JPを捨てるという意思は一切観察されません。

第六段階以前の段階のSCP-1752-JP-1に対してクラスD以上の記憶処理を施すことでSCP-1752-JP-1を解放2することが可能です。このことから、SCP-1752-JPの効果の一部はSCP-1752-JP-1の深い部分の記憶に依存していると考えられています。しかし、SCP-1752-JP-1は施術後に大きな喪失感を訴え、また記憶処理を施したSCP-1752-JP-1の78%がそれ以後に自殺未遂を図っているため、SCP-1752-JP-1はこの時点で第六段階のものと酷似した心理状況にあると考えられます。

また、SCP-1752-JP-1の自殺成功後、SCP-1752-JPの変形が確認されています。

akachan.jpg

変形したSCP-1752-JP

大抵の場合SCP-1752-JPはSCP-1752-JP-1の家に置かれているため、窓などの脱出可能な場所がある場合はそこから脱出しますが、それ以外の場合では対象の家の扉が開かれるまで家の中で変形状態のまま静止3しています。家の扉が開かれた場合、SCP-1752-JPは即座に元の球状に変形し、再び市街地を徘徊します。

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