SCP-1753
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SCP-1753の検閲された画像。

アイテム番号: SCP-1753

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: 実験に使われていないとき、SCP-1753はセクター-28の標準収容ユニット内の1m×1.5m×0.5mの防火金庫に保存してください。偶然の曝露によるリスクを最小限にする為、職員はSCP-1753の直視を避けて下さい。

説明: SCP-1753は、ヨセミテ国立公園のエル・キャピタンを描いた75cm×100cmの大きさの油絵です。"空を飛ぶ時"("time to fly")という文言が、垂直な岩壁の上に油性ペンで走り書きされています。SCP-1753に対する法医学分析の結果、この文句は画家によって書き入れられたことが分かりました。

視力のある人間がこの絵を観察し、書かれた文句を理解する時、彼らはSCP-1753の異常な特性を作動させます。対象はまず最初に、凡そ30秒ほどで治まる強いめまい1を経験します。その後12時間から14時間の間はそれ以上のことは経験しません。

この期間が過ぎると、対象はあらゆる“下り段差”(例えばへり、階段など)を、約2000mの高さの垂直な絶壁として知覚し始めます。当初は遭遇した下り段差のごく少ない割合にしか適用されませんが、次第に5cmを超えるいかなる高低差も屏風岩のそれと感じるまでに効果は発達します。記憶処理はSCP-1753の効果を排除できないことが分かっています。

影響を受けた対象が絶壁と認めた所から飛び降りたならば、彼らは凡そ30秒ほど空中に留まった後、終端速度2で地面に叩きつけられる時に予測されるものと匹敵する衝撃を伴って地面に激突します。ベースジャンプ3の装備を身に着けた対象は無傷で降下することができます。注目すべき点として、SCP-1753の効果は一方向にのみ働くようです — 階段の上に立っている影響者はそこに一連なりの降順の崖を目にしますが、階段の下に立っている影響者には階段しか見えません。

SCP-1753は19██年、カリフォルニア州████████に住む女性が、数分間の笑い声に続き、ハーバート・███████(おそらくSCP-1753の作者)の遺体が天井をぶち抜いていると通報した後に回収されました。財団エージェントは寝室の壁に残された遺書(補遺1753-001参照)と思われるものと共に、SCP-1753をアパートの二階で発見しました。

補遺1753-001: ハーバート・███████の遺書

空が呼んでる
さあ飛ぶんだって

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