SCP-1756
評価: +5+x

アイテム番号: SCP-1756

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1756はサイト73の視聴覚オブジェクト棟に施錠して保管してください。レベル2以上の職員は、346号室にテレビ及び互換性のあるリモコン、接続ケーブル、電源アダプタを用意して実験を行って構いません。SCP-1756の生成した再生画像はすべて録画し、後の分析のため分類保管してください。SCP-1756記録映像と既存エピソードの比較のため、Siskel and Ebert At the Movies及びその前身プログラムの完全なビデオアーカイブをサイト内で保管してください。光ディスク上のSCPオブジェクトまたはその他財団製の動画を用いた実験には、サイト管理者の許可が必要です。

説明: SCP-1756はパナソニック製のRV31Kリージョン1DVDプレイヤーです。シリアルナンバーは[編集済み]で、製造年は1999年です。外観は同時期に製造された同モデル製品と同一です。内部検査の結果は、それがリージョン1以外のDVDを再生できるよう私的な改造を受けていることを示しています。同型DVDプレイヤーを改造することでSCP-1756の異常な特性を再現する試みは成功していません。SCP-1756は12センチ光ディスクであるならばその記録形式を問わず、DVD、HD-DVD、Blu-rayディスク、CD-ROM、DVD-ROM、音楽CD、TVゲーム機専用フォーマットのディスクその他すべてを読み込み、特性を発揮することができます。

電源を入れてテレビに接続し、光ディスクをディスクトレイに挿入して再生することで、SCP-1756の異常な特性があらわになります。ディスクに記録されたビデオまたはオーディオコンテンツを再生する代わりに、アメリカ合衆国のテレビ番組Siskel and Ebert At the Movies1の一部のように見える6~11分の動画をテレビ画面に表示します。動画は記録されたすべての事例において、シカゴ風の映画評論家Gene SiskelとRoger Ebertが上映中の映画について議論・討論し、見るに値するかどうかを”サムズ・アップ”または”サムズ・ダウン”のジェスチャーで示すという、オリジナルの番組に類似した構成を示します。録画映像の分析により、動画中に現れるセットは1992~1996年にかけてオリジナルで使用されていたのと同一のセットであり、SiskelとEbertはその当時とほぼ同じ年齢であるように見えることがわかりました。

挿入されたディスクに記録されているのがオリジナルシリーズで評価された映画である場合、再生された動画中での評価はオリジナルと同一の物になります。オリジナルで評価されていない映画であるか、SiskelとEbertの没年(それぞれ1999年と2013年)以降の映画であるか、映画以外のピクチャデータ(テレビ番組、ニュース、アマチュア・フィルム、ホームビデオ、TVゲームソフト、その他)が記録されているか、動画でないデータが記録されている場合、SiskelとEbertがその記録データを上映中の映画であるかのように扱って評価する新たな動画が再生されます。このレビューにおいて2人の評論家はオリジナルシリーズに類似した傾向を持つスピーチを行います。Siskelはしばしばコンテンツを個々の側面(動画技術、演技力、音質、その他)について批評し、Ebertは感情面に重きを置いたより集団的な視点からの分析を行います。

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