SCP-1781
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「風と共に去りぬ」からの抜粋映像。

アイテム番号: SCP-1781

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1781に通じる車道は州道██号線の近辺で封鎖されました。SCP-1781の周辺には境界フェンスが敷かれ、夜間パトロールが行われます。フェンスを越えたあらゆる人物は収容し、クラスA記録処理を施した後、███████████市警に引き渡します。

説明: SCP-1781はインディアナ州███████████南部の██州道沿いに位置するドライブイン・シアターです。本シアターは土面の駐車場、コンクリート製の映写室、巨大スクリーン、「ムーンライトシアター」と表示された入り口付近の看板で構成されています。日中のSCP-1781は異常な特性を示しません。映写室へは侵入が可能で、同様の劇場で使用されているものと同じ標準的な映写機1が設置されています。

日が暮れて夜間になるとSCP-1781は活性化します。映写室のドアは開いていれば閉まり、駐車場の照明は点灯していれば暗くなります。映写室内の映写機はそれからランダムに映画を再生し始めます。現在まで、上映される映画のジャンルや長さに対する制限は示されていません。この間、映写室のドアと窓を開くことが不可能です。選択された映画は最後まで上映され、そして終了すると同時にSCP-1781は不活性化し、上映前に暗くなった照明は全て点灯して映写室へ再度侵入が可能になります。SCP-1781が活性化中の映写室に侵入した人物は、映画の上映時間中、時間の経過を経験していないと見られます。

上映される映画の種類は幅広く変化し、この上映内容を観察した際に見られる唯一の共通点は、イングランド系オーストラリア人の映画俳優、ヒューゴ・ウィーヴィングが他の俳優、女優または小道具が持つ役柄を代わりに演じていることです。ある映画では明確にヒューゴ・ウィーヴィングが俳優または女優と入れ替わっており、それ以外の映画では樹木、建物、車両、動物、またはその他のものとして彼が作品内に加わっていました。大抵においてこの入れ替わりはすぐさま判別可能ですが、そうでない場合は役柄の露出が非常に小さい2可能性があります。

注目すべきは、SCP-1781の上映する映画内でヒューゴ・ウィーヴィングが演じる役柄を、彼が実際に演じたことは一度もないと確認されたことです。加えて、彼が主要人物に成り代わるとき、あるいは彼の存在が別の理由で目立つとき、その能力的限界に対して映画内の人物は注意を払いません。しかしながら、彼が加わることにより、オリジナル版から映画の内容が大きく乖離する場合があります。

文書1781-1&1781-2: 2枚のメモ書きが映写室内部の小さな掲示板にピンで留めてあるのが発見されました。このメモは剥がすと、次回の上映後、再び映写室に侵入できるようになった際に再出現します。メモの内容は以下の通りです。

あれが何なのかなんて知らないし、どーでもいい。計算してみた。あの男が現れる映画を上映すると入場者の数が最低15%は増えるんだ。それだけじゃない、ポップコーンの売上も上がる。平均でなんと22%だ! 俺たちはどんなクソ映画にだって彼が現れる方法を見つけなきゃいけない、絶対にな。誰かハリウッドの映画学科の学生に渡りを付けてくれ。

-ジョン

ジョン,

アルドンです、お手紙を受け取りました。勿論ご協力させて頂きます。仕事に取り掛かるのが待ち切れないですよ。上手くいったらお知らせします。

A&F


観察記録: 以下はSCP-1781の上映した映画の観察記録。SCP-1781に割り当てられた職員は、日付、映画のタイトル、ヒューゴ・ウィーヴィングの演じる役柄、そしてオリジナル版からのあらゆる変化(発生した場合)を記述するよう指示された。

観察記録: 14/07/08

映画タイトル: ブルース・オールマイティ(2003)

役柄: 神。本来はモーガン・フリーマンが演じていた。

変化: 役柄の変化以外に大きな変化はない。

観察記録: 14/07/10

映画タイトル: X-Men(2000)

役柄: プロフェッサーXの車椅子

変化: ヒューゴ・ウィーヴィングが、大きな「X」が刻まれた銀色のジャンプスーツを着用し、背中にパトリック・スチュワートを乗せてあちらこちらへ這って運ぶ。移動する間、ヒューゴ・ウィーヴィングは「ウィーン」という音を静かに口ずさんでいる。特に、パトリック・スチュワートのキャラクターが長距離を移動するシーンでは演技が終わるまで本来よりも相当に長い時間を要した。

観察記録: 14/07/12

映画タイトル: ヘラクレス(1997)

役柄: ヒドラ

変化: ヒドラとの戦いでヘラクレスはヒューゴ・ウィーヴィングの頭部を切断する。すると切断された首から素早く新たな2つの頭部が生える。この第二の頭部はヒューゴ・ウィーヴィングがキャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャーで演じたレッドスカルという役柄のメイクをしている。ヘラクレスが生えた頭部を切り落とすたび、ヒューゴ・ウィーヴィングが別の映画で演じた別の登場人物に似た頭部が現れる。ヒドラがヘラクレスを飲み込む最後の場面において、ヒューゴ・ウィーヴィング(増えた頭部の重量のせいで動き辛そうに見える)はよたよたとヘラクレスの方へ近づき飲み込もうとするが、口のサイズが原因で失敗し、頭を執拗に噛むという手段に訴える。この攻撃はおよそ20秒間続き、その後ヘラクレスはヒューゴ・ウィーヴィングの胃を刺して殺害する。

観察記録: 14/07/14

映画タイトル: 皇帝ペンギン(2005)

役柄: ペンギンの卵

変化: 産卵する南極ペンギンを映している場面で、その中の1羽のペンギンが特に苦しんでいる様子が伺える。ナレーター(モーガン・フリーマン)がこれについてコメントし、カメラがそのペンギンにズームする。ペンギンは前後に体を揺らして倒れ、少しの間氷の上で身悶える。ペンギンの大きな群れが他のペンギンの周囲へ集まる。ナレーターは南極で生き抜くことの厳しさについてコメントする。やがて倒れたペンギンが甲高い叫び声を上げ、そして完全に形成された、裸のヒューゴ・ウィーヴィングがペンギンの尻から飛び出す。ヒューゴ・ウィーヴィングは氷の上で胎児のように丸まった姿勢で横たわる。ナレーターはこの映像がフィルムに捉えられたことに驚嘆し、生き生きとした自然の姿だと表現する。映画はその後も続き、時折ヒューゴ・ウィーヴィングと(既に死亡した)母ペンギンの姿が遠くに映る。

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