SCP-1810
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1932年にパリの街角で撮影されたSCP-1810。

アイテム番号: SCP-1810

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1810はサイト-147に存在する、各種おもちゃ、本、画材を有するレクリエーションエリアを追加した大型の人型収容ユニットに収容されています。SCP-1810には財団専属栄養士のガイドラインに従った食事を1日3食提供しなければなりません。SCP-1810に与えられる全ての食事および飲料には、抗鬱剤と心的緊張を緩和するための鎮静剤を組み合わせて混入する必要があります。これは、SCP-1810が自身の努めを果たそうと望むことで発生する心的な緊張状態を和らげるため、セキュリティ担当者とスタッフとの接触からくるストレスを軽減させるため、収容セルの破壊や財団の管理下から逃亡する可能性を低下させるために必要な処置です。SCP-1810と接触する財団スタッフは、フランス語を習得している必要があります。SCP-1810には1日4時間のレクリエーションエリアへのアクセスが許可されています。セキュリティ担当者もしくは主任研究員がSCP-1810が非協力的であると判断した場合、この特権を取り消すことができます。

事件147-1995-7の発生後、SCP-1810が記録媒体、及び人型のおもちゃを取り扱うことは許可されていません。収容セルのドアは物理的な衝撃に耐えるようさらに強化され、その外側にSCP-1810専任の私服セキュリティ担当者が追加で配置されました。この場所に割当てられる全てのスタッフには、人型SCPオブジェクトに対して感情的な反応を行わず、過度の武力行使に対して嫌悪感を示しているという明確な経歴が必要です。なお、常駐する心理学者はSCP-1810の重度のうつ病と心的外傷後ストレス障害に備えてオンコール体制を維持してください。SCP-1810の影響に関する情報は、補遺1810-C1、インタビュー記録1810-1を参照してください。

説明: SCP-1810は身長3.8m、体重81.6kgの人型です。顔を完全に覆うマスクを含んだ未知の材質で作られたチャコールグレーの服を身に着けています。また、未知の合金で作られた2つの大きな円盤が耳の近くから突き出しています。それらをSCP-1810から取り外す事は不可能であると判明しています。SCP-1810はフランス語に堪能(子供に期待されるようなレベルではあるが)で、 ジャケットの襟の内側に書かれている"ピエロ"という名前で呼ばれることを好みます。70年近い収容にもかかわらず、物理的な変化や老化の兆候を示していません。加齢に対する免疫機能があり、それが機能する間は永遠に生き続けるのだと推測されます。事件147-1995-7後の経過観察では、SCP-1810は人間と同程度の回復力を示し、異常な治癒能力は確認されませんでした。詳しくは付録1810-C1を参照してください。

SCP-1810の特性は500m以内に遺棄されたと思われる子供が存在した場合に変質します。SCP-1810は子供を保護し、彼らが必要としている物や要求を満たそうとします。ただし、SCP-1810が子供の要求を正しく理解するとは限りません。子供の要求を叶えるために、暴力や窃盗などの手段が頻繁に用いられます。また、彼らを保護する際や要求を満たす際には超常的な力を発揮しているように見えます。

SCP-1810は、1947年にフランスのパリ近郊で怪物が誘拐や様々な窃盗を行なっているという目撃者の証言により財団の注意を引きました。SCP-1810を捉えたいくつかの写真やフイルムのリールが発見され、その後、サイト-147の記録保管庫に分類保管されました。また、財団は全ての目撃者に対して記憶措置を施し、カーニバルの従業員が付近の子供を誘拐して殺害したのだというカバーストーリーを植え付けました。

補遺1810-C1: 1995/██/██規定のレクリエーション期間中、いくつかの著名な教育用エンターテイメント番組の映像を見た後に、SCP-1810は立ち上がって提供されたテレビとビデオレコーダーに殴りかかり、テレビのスクリーンを粉砕し、床に叩きつけました。SCP-1810は収容セルのドアを激しく叩き始め、"子供を守る"ために必要な外出許可を要求しだしました。セキュリティ担当者は、SCP-1810に鎮静剤を与えようと収容セルのドアを開けた際、その時点では先例のない物理的な強さを発揮したSCP-1810により脇に押しのけられて気絶、あるいは精神的な麻痺状態に陥りました。

SCP-1810がホールの終わりまでさしかかった時、到着した第2のセキュリティチームによってスタンバトンによる電気ショックが投与され、無力化したSCP-1810は収容セルに戻されました。SCP-1810が収容セルに戻された後に、当事者たちの怪我はSCP-1810に施された報告されていない頭部の外傷も含めて全て治療されました。フイルム検査の結果、SCP-1810が逃亡を試みる前に見ていた映像は、いじめや子供らの間に存在する軋轢を検証する、テレビ[編集済]の特別番組であったことが判明しています。

サイト管理者"A. Beaufort"による、サイト-147に向けた管理要請 RE: Incident 147-1995-7n の転記より抜粋

"これは、SCP-1810がいかなる子供に対しても感情を高ぶらせるだけでなく、それどころか、子供が危機的な状況や精神的な苦痛を受けていると判断できるいかなるオブジェクトに対しても反応し、感情が昂ぶっている間、その能力を増加させる事を証明している。この事実を反映するために、現在の収容プロトコルの更新を行う。また、規定違反によりSCP-1810の娯楽特権を1週間無効とする。脱走の試みに関してはより厳格な罰が下されるだろう。SCP-1810は子供の事を気にかけていたのかもしれない。しかし、我々は、サイト協定に対しての協力や期待する素行から逸脱する事を許容することは出来ない。また、私は封じ込めに必要な拡張セキュリティ対策として、SCP-1810のオブジェクトクラスをSafeからEuclidへの引き上げを実行する。"

"…セキュリティ担当Rouxへの処罰は1週間の停職とする。また、復帰時には別棟への再配置を行う。収容中のSCPオブジェクトや我々の管理下にある存在に対しての過度の武力行使を私は認めない、ということを彼が学習してくれる事を願う。我々は、正確で、効率的で、残酷ではなく、厳しすぎないことが期待されている。SCP-1810は既に無力化され、再収容されていた。それ以上の行動は不必要だ。我々は確保を行う。我々は収容を行う。しかし、最も大切なのは、我々は保護を行うということなのだ。これには我々が収容している存在も含まれている。以上だ。"

インタビュー1810-1

回答者: Madeline O███████, 6歳。初回の収容時にSCP-1810の管理下に置かれていた。

質問者: Amelia J. P█████博士、財団の雇用下にある児童心理学者。

序: このインタビューは、SCP-1810の初収容後に13時間行われました。これは、MadelineがSCP-1810によって誘拐されてからおよそ7日後にあたります。Madelineは当時、財団の医療措置の下で危機的な状態にありました。全ての対話は、文書化のために原語であるフランス語から翻訳されました。目撃者とのコミュニケーションを容易に、明確にするため、インタビュー中はSCP-1810のことをピエロさんと呼称しています。さらに、Madelineの発言には文書化のための修正と標準化が行われています。口語表現、言い淀み、その他の間違いが含まれる原語の転写が必要な場合は、記録部に問い合わせてください。

結: 上記のインタビューに続き、 目撃者に対して事件に関連する記憶を抑制するための処置が行われました。また、彼女は孤児院に送る前に、治療のため外部の医療団体へ移送されました。SCP-1810が捕獲されたエリアを捜索した結果、部屋にいくつかの子供の死体が集められているのを発見しました。死体の周辺には謝罪が記された水で滲んだメモが置かれていました。壁の上部には、対象と関連すると思われる"家に帰れますように"という文章が刻まれていました。その他に、バラバラになった馬の死体が部屋の中で発見されています。馬の脇腹には"Mauvais"1および"Faux"2と刻まれていました。また、丸められたスケッチが部屋の隅で発見されています。スケッチには目撃者、SCP-1810、馬が描かれていました。目撃者の証言した"鍵"の在り処はいまだ見つかっていません。

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