SCP-1813-JP
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██村に出現した際のSCP-1813-JP

アイテム番号: SCP-1813-JP

オブジェクトクラス: Euclid Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1813-JPはSCP-1813-JP-1、-2を併せた状態で3m×3m×3mの収容室へと収容され、固定カメラにより監視されます。SCP-1813-JPと直接接触する職員は特殊記憶処置を受け、『13日の金曜日』1シリーズ及びシリーズに登場するキャラクター『ジェイソン・ボーヒーズ』2に関する正しい知識を得てください。

追記1: 渉外部門は日本国内での『13日の金曜日』のシリーズ展開を操作し、SCP-1813-JPに影響が及ばないよう維持してください。

追記2: SCP-1813-JP収容室に通常的な人型実体収容房の設備を追加しました。また、Dクラス職員を通じての1日3回の食事、カウンセラーによる心理セラピーをSCP-1813-JP-1に実施する指示が追加されました。

説明: SCP-1813-JPは大型の人型実体(以下、SCP-1813-JP-1)と製造元不明のチェーンソー(以下、SCP-1813-JP-2)から構成されます。SCP-1813-JPはその存在が''『ジェイソン・ボーヒーズ』がシリーズを通してチェーンソーを使用するという認識''3の範囲に関係していると考えられています。

SCP-1813-JP-1は外見が白人男性を模した姿をしており、正確な身体情報は計測の度に変動します。頭部にアイスホッケー用のマスクを装着し、それを含めたすべての着衣は外すことができません。また、SCP-1813-JP-1は現在の財団の技術でのあらゆる攻撃に耐性を持ち、水中、真空下でも活動が可能です。SCP-1813-JP-1が財団側からの交渉に一切反応を示さないことから、コミュニケーション能力を有していない可能性が高いです。そのため、攻撃的な性質も伴って、財団及び人類に明確な敵意があるかについては現在判明していません。

SCP-1813-JP-2は市販のチェーンソーと外観的に大きな差異はありません。SCP-1813-JP-1と同様の耐久性を保有しています。SCP-1813-JP-1から唯一引き離すことが可能ですが、SCP-1813-JP-1の半径1m以上からは未知の力で妨害され、完全隔離することはできません。

SCP-1813-JPは人類に対して無差別に攻撃を行います。被害につながる攻撃手段としては、SCP-1813-JP-1が攻撃対象へSCP-1813-JP-2を使用することのみが挙げられます。攻撃対象が"『13日の金曜日』の『ジェイソン・ボーヒーズ』が使用する凶器はチェーンソーである"と認識していた場合のみ、対象はSCP-1813-JP-1の被害を受けます。被害を受けた対象は、多くの場合で身体を装備・部位に関係なくSCP-1813-JP-2で容易に切断されます。4上記の条件に対象が当てはまらなかった場合、対象の身体はSCP-1813-JP-2を弾き、一切の被害を受けません。なお、SCP-1813-JP-1は基本SCP-1813-JP-2を使用する以外の方法で攻撃を行いませんが、SCP-1813-JP-2を他者に押収された場合のみ、SCP-1813-JP-2を取り返すことを目的として肉弾戦を行うことがあります。このときのSCP-1813-JP-1の攻撃はあらゆる物体を破壊しますが、生物の破壊は確認できていません。

SCP-1813-JPは日本国内で無差別殺人事件が発生した際、不可解な点があるとして財団が捜査に加担し、確保に繋がりました。この事件は第一の事件である██殺人事件以降、財団が被害者遺族及び目撃者へは記憶処理、報道機関へは情報遮断といった対応を取りました。また、一連の事件は未解決事件として処理されています。事件の被害者及び生存者に対する調査の結果、被害者と生存者に明確な差異は発見できませんでしたが、生存者の共通点として"SCP-1813-JPから『ジェイソン・ボーヒーズ』をイメージしなかったこと"が挙げられます。これを手掛かりとして研究を行ったことでSCP-1813-JPの特異性を発見し、収容体制の強化に至りました。これによりオブジェクトクラスEuclidが取り消され、Safeが割り当てられました。

補遺1: 収容62日後、SCP-1813-JP-1が初めて言葉を発した様子が確認されました。SCP-1813-JP-1は流暢な日本語を話しますが、コミュニケーション能力は乏しく、二者択一の質問形式の会話にのみほぼ応答します。また、自身と『ジェイソン・ボーヒーズ』に関する話題以外は無反応を示します。

また、インタビューに伴ってSCP-1813-JP-1からSCP-1813-JP-2を一時押収したとき、SCP-1813-JP-1は抵抗を示しませんでした。

補遺2: 20██/██/██、23:██時点でSCP-1813-JP両者の姿が僅かに透明化する現象が発生しました。これに関連する出来事として、██テレビで放送された番組内で『13日の金曜日』に関する特集が組まれていたことが挙げられます。この特集では''『ジェイソン・ボーヒーズ』が作中でチェーンソーを使用しないこと''を取り上げており、その数分後に透明化現象が発生しました。この件を受けて特別収容プロトコルに追記がなされ、SCP-1813-JPと''『ジェイソン・ボーヒーズ』がチェーンソーを使用するという認識''との関係の研究を開始しました。

また、SCP-1813-JP-1は透明化現象に対してパニックと見られる症状を発症し、収容室の壁の破壊を試みるなどの行動を取りました。その後のインタビューにより、コミュニケーション能力の上昇が推測されています。

補遺3: 収容███日後、収容室内のSCP-1813-JP-1が突然空腹感を訴えました。適当な食物をSCP-1813-JP-1に与えたところ、SCP-1813-JP-1はホッケーマスクを微妙にずらしてそれらを摂食しました。また、その前後日には収容室内でSCP-1813-JP-2を用いずに暴走したり、SCP-1813-JP-2の使用を含めた自傷行為が確認されています。自傷行為は主に顔面のホッケーマスクを中心に行われましたが、SCP-1813-JP-1はその着衣も含め無傷でした。加えて、SCP-1813-JP-2を自身から1m以上向こうへ追いやろうとする行動も見られましたが、全て失敗に終わっています。

この件を受けて特別収容プロトコルに追記がなされ、その内容が人間の収容対象と同等であることから、オブジェクトクラスはEuclidに再指定されました。

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