SCP-1815-JP
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SCP-1815-JP

アイテム番号: SCP-1815-JP

オブジェクトクラス: Safe Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-1815-JPは、サイト-8181の低危険物収容ロッカーに収容されています。

説明: SCP-1815-JPは██県にあるサイト-81██敷地内の海岸沿いで発見されていたボトルメール群です。一般的な硝子瓶と同様の材質で構成されており、衝撃を与えると容易に破壊することが可能です。内部には手紙が封入されており、後述する対象者に宛てたメッセージが記載されています。
SCP-1815-JPは家族やパートナーと死別した経験のある対象者が海岸に訪れた場合にのみ出現し、SCP-1815-JPに触れることで以下の幻覚を発生させます。

  • 1. 対象者が幻覚世界に入ると、死別した人物と考えられる人型実体(以降SCP-1815-JP-1と表記)が出現します。
  • 2. SCP-1815-JP-1は対象者への接触を始めます。(主に生前の世間話などを行うことがわかっています。)また、程度には個人差が認められますが、幻覚内での体感時間は現実と異なり、1.5〜3倍の速度で進行します。
  • 3. 幻覚世界の日没とともに、1頭のザトウクジラ(Megaptera novaeangliae、以降SCP-1815-JP-2と表記)が沖合いから出現し、海岸からおよそ20m付近まで接近します。
  • 4. SCP-1815-JP-1は対象者から離れ、海面上を歩行しながらSCP-1815-JP-2の元へ合流します。以上をもって、対象者は現実世界へ引き戻されます。

 
SCP-1815-JPは海岸の清掃活動を行っていた財団職員によって発見され、同時に居合わせたフィールドエージェントが異常性を確認し、収容されました。
 
実験記録001 - 日付201█/06/26

対象: D-72181
 
実施方法: 出現したSCP-1815-JPに触れさせる。
 
結果: 幻覚世界に対象の祖母が出現。説教が続いたと報告した。対象はおよそ1時間後に覚醒。
 
メッセージ: ちゃんと罪を償って。


実験記録002 - 日付201█/07/04

対象: エージェント・███
 
実施方法: 出現したSCP-1815-JPに触れさせる。
 
結果: 幻覚世界に対象の実父が出現。思い出話をしながら釣りを行ったと報告した。対象はおよそ2時間半後に覚醒。
 
メッセージ: 結局行けず仕舞いだったからな。やっと夢が叶った、ありがとう。母さんを頼んだぞ。


実験記録003 - 日付201█/07/11

対象: ██博士
 
実施方法: 出現したSCP-1815-JPに触れさせる。
 
結果: 幻覚世界に対象が飼育していたゴールデン・レトリバー(Canis lupus familiaris)が出現。散歩やキャッチボールなどを行ったと報告した。対象はおよそ2時間後に覚醒。
 
メッセージ: おとうさんだいすき!ずっとそばにいるよ。


 
 
補遺: 201█/08/15の実験No.006以降、現在に至るまでの2年間にSCP-1815-JPは一度も発見されていないことから、オブジェクトクラスがNeutralizedに再分類されました。
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