アイテム番号: SCP-1819
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 処置はSCP-1819-Xの実体毎の年齢や状態に合わせなければなりません。肌の表面は完全に継続して500lxの可視光に晒さなければなりません(睡眠期間中はこれを100lxに減少させることができます)。通常の収容装置は革の部屋及びベッドが設計され、可視光を発するランプが備え付けられます。SCP-1819の伝染の性質が完全に理解されるまで、以下の予防措置を実施しなければなりません。
- SCP-1819-Xの実体はレベル3バイオセーフティ条件の下で収容と研究を行わなければなりません。
- SCP-1819-Xの実体が作成した資料(著作、図面、視聴覚記録等)へのアクセスはクリアランスレベル4またはアリポリ博士からの承認が必要となります。
- SCP-1819-Xの実体を担当する職員は子供が関わる他の企画への再異動が出来なくなり、一般市民の子供との接触を避けなければなりません。
説明: SCP-1819は4から13歳の人間の子供で発症する病状を指します。影響を受けた個人は可視光線の欠如に対する異常な皮膚の感度を示します。幾つかの症例ではSCP-1819-X(Xには数字が入ります)と指定される個人が現れます。最初の症状は通常4時間以上暗闇(0.1lx以下と定義されていますが、症例によってこの閾値は変化します)の中で過ごしている間に現れます。症状は肌の痛み、痒み、浮腫、水疱、剥離等が含まれ、通常は日焼けとして診断されます。この症状の酷さは暗闇で費やした期間の長さや繰り返しによって徐々に強まります。SCP-1819-Xの実体も非常に高い発症率で皮膚腫瘍を発症し、通常思春期前に悪性黒色腫で死亡します。
ゲノム配列において影響を受けた肌組織にのみ新しい種類のレトロウィルスの要素が存在することが判明しました。これら配列はSCP-1819-Eと呼ばれる酵素をコード化する1つの機能的な遺伝子を含みます。この酵素はピリミジン二量体の形成に触媒作用を示し、DNAの遺伝毒性変化は通常紫外線放射によって誘発されます。可視光線は未知のメカニズムでSCP-1819-Eの活動を抑制します。レトロウィルスの配列はその他の機能的なタンパク質をコード化せず、対象者は検知可能なウィルス分子を生成しません。
SCP-1819-Xの実体はSCP-1819が発症する前に長期間暗闇に対する強い恐怖(暗闇恐怖症)を示します。彼らはまた常に ''明るい'' または ''燃えるような'' 一つ目の黒い人影のような ''お化け'' と表現される存在を信じます。この人物が実在する実体なのかまたは病気の精神的な症状なのかは現在明らかになっていません。
SCP-1819-Xの実体は他の子供に伝染します。この伝染の生物学的根拠は不明ですが、SCP-1819-Xが対象者と暗闇恐怖症について話すことが必要です。通常物理的な接近と直接的な意思疎通が必要ですが、文書や図面での伝染の発生も確認されています。現在までのデータはSCP-1819がミームの構成要素を持っていることを示唆しますが、未検出の空中での媒介物の存在も除外できません。SCP-1819は成人には伝染しません。しかし、思春期を生き残ったSCP-1819-Xの実体は完全に影響を受けたままで、まだ子供に対して伝染します。
補遺1819-A1: SCP-1819-X実体のインタビューの抜粋
SCP-1819-3:
- スパイキーさんはいつもいじわるで、ボクが泣くまでくらやみのモンスターについて話すんだ。ママはくらやみにはなにもこわいモノはいないって言ったから、ボクはこわがらなかった。おかしいよね、ジャクソンさんは日光がガンのもとだから気をつけなさいって言うんだ。どれだけの大人がくらやみじゃなくて太陽を恐れるんだろう？スパイキーさんはこれはとてもきょうみ深いって言ってたよ。
SCP-1819-8:
- パパはいつも大人になりなさい、暗がりを恐れるのは止めるんだって言っていました。僕はミスター・スプーキーについて説明するんだけど信じてくれませんでした。慣れられていないから彼と遊ぶ人がいなくてこどくを感じていました。だけど彼は僕が良い子だったらプレゼントがあるって言っていたので、彼をわすれたりなんかしません。彼はみんないっしょに遊べるように友達を共有しようと言いました。
SCP-1819-21:
- ソレは燃えていた、暗闇は燃えていた、私は泣いて母さんは叫んで、私はインキーの笑い声を聴いた。今、彼らは私を光の中に置いているが、君たちが死ぬ時に何が起こる？インキーが言うには全てが黒くなると。永遠に。
回収前に異なるSCP-1819-Xの実体によって作成された絵。