SCP-1823-JP
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アイテム番号: SCP‐1823‐JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP‐1823‐JPの周辺1km区画はエリア‐1823に指定されます。エリア‐1823はカバーストーリー「気象観測施設の建設」を流布し、監視員と監視カメラを置き常に一般人が立ち入る事の無いようにしてください。SCP‐1823‐JPの実験はセキュリティクリアランスレベル4の職員2人に許可を得て、担当職員の監視の下で行ってください。実験時SCP‐1823‐JP及びSCP‐1823‐JP‐1に侵入するのは財団に協力的且つ、心身共に健康であると判断されたDクラス職員1名のみにしてください。

説明: SCP‐1823‐JPは、██県███村に位置する森林中にあるおよそ50m四方の開けたエリアです。

SCP‐1823‐JP内に現在服役中の人物と交友関係を持っている人物(以下、対象1と記述)が侵入すると、コンクリート製の建造物(以下、SCP‐1823‐JP‐1と記述)が出現します。SCP‐1823‐JP‐1内には仮面を付けスーツを着用した人型実体(以下、SCP‐1823‐JP‐aと記述)がデスクの向こう側に着席しており、対象1に対し「仕事」を依頼してくる形で対話を開始します。

「仕事」の内容は、対象1が交友関係を持つ服役中の人物(以下、対象2と記述)の脱獄を手引きするというものです。これを拒否した場合SCP‐1823‐JP‐1及びSCP‐1823‐JP‐aは対象1を残し消失します。承諾した場合、SCP‐1823‐JP‐aは対象1へ「脱獄プラン」と称した紙を手渡し、対象1を対象2の下へ未知の方法で転移させます。この転移は対象2の居る場所であれば何処でも可能であると考えられています。

対象1は対象2の下へ転移した後、「脱獄プラン」に則り、まず対象2と会話を試みます。ここで対象1と対象2が脱獄を行うことに合意すると、対象1と対象2に一時的に非常に限定的な現実改変能力が付与されます。この現実改変能力によって可能なことは「脱獄プラン」内に纏められています。

対象1と対象2が「脱獄プラン」に則り脱獄に成功すると、対象1と対象2はSCP‐1823‐JP‐1内に転移します。SCP‐1823‐JP‐aは対象1に対し「仕事」はこれで完了したという旨の発言をし、消失します。この時デスクの下を確認すると茶封筒に入った現金が置かれており、これが報酬金であると考えられています。これまでの実験では、報酬金は全て日本円で支払われており、金額は最小で5000円、最大で████████円が確認されています。

補遺1: 発見経緯 20██/██/█以降、定期的に発生していた脱獄事件に不明な点が多く、物理的に不可能な事象が散見されたことからSCPオブジェクトの関与が疑われました。脱獄事件のうちの1つに関わったとして拘束されていた人物から情報を得たフィールドエージェントの調査によりSCP‐1823‐JPは発見、収容されました。

補遺2: 「プリズンブレイクチャレンジ」という、司会をSCP‐1823‐JP‐aとし、対象1と対象2の脱獄の様子を放送するテレビ番組の存在が確認されました。放映ソースは未知ですが、これは現在全て財団が受信し民間への放映を妨いでいます。

補遺3: 実験を行う際は対象1となるDクラス職員に遠隔操作小型爆弾、映像記録カメラ、GPS発信機、マイク、通信機を取り付けるようにしてください。

終了報告書: この調査での報酬額は███████円であり、他の調査に比べ非常に高額であること、D‐15235と███龍太の脱獄がスムーズであったこと、SCP‐1823‐JP‐aの「報酬は歩合制だ」「良い物を見させてもらった」という発言、「プリズンブレイクチャレンジ」という番組の存在から、SCP‐1823‐JP‐aは何らかの方法で対象らを撮影、監視していると結論付けられました。D‐15235と███龍太には記憶処理を施し、███龍太は再収監されました。

補遺4: 20██/██/█に放送され、財団が傍受した「プリズンブレイクチャレンジ」において、以下の放送がされました。エリア‐1823内の監視員と監視カメラを増やす対応をしてください。

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