SCP-1825-JP
評価: +9+x
tubo-min.jpg

SCP-1825-JP

アイテム番号: SCP-1825-JP

オブジェクトクラス: Safe Neutralized

特別収容プロトコル: SCP-1825-JPは現在無力化判定を受けています。(詳細は補遺2を参照してください)

元SCP-1825-JPはサイト-81██内低危険物収容ロッカーで保管されています。定期的に異常性の再発がないか確認してください。

説明: SCP-1825-JPは直径16cm、高さ24cmの磁器製の壺です。SCP-1825-JPには破壊耐性があり、傷などは確認されていません。側面に縦10cm、横4cmの紙片が貼付されており、毛筆によって"かみのるつぼ"と書かれています。この紙片をSCP-1825-JP本体から剥がすことは不可能です。

SCP-1825-JPの異常性は、SCP-1825-JP内に1ml以上の液体が入れられた際に発現します。液体を投入されたSCP-1825-JPは軽く振動し、その後底面から未知の植物(SCP-1825-JP-Aに指定)が発芽します。SCP-1825-JP-AはSCP-1825-JP内部に根を張り、なんらかの栄養分を得て成長していると思われます。しかしSCP-1825-JP内部、及びSCP-1825-JP-Aからは一般的な植物が成長するために必要な栄養分などは確認されておらず、またSCP-1825-JP-Aの根にあたる器官も発見されていません。

SCP-1825-JP-Aは平均して4、5日で開花、袋状の果実をつけます。この果実は非常に脆く、鋏などの器具を使えば容易に切除することができます。内部には水が溜まっており、約200匹のボウフラ1の生息が確認できます。

実をつけてからおよそ15〜20日後、SCP-1825-JP-Aの果実の表皮を破ってカ(学名: Culicidae)の成虫(SCP-1825-JP-Bに指定)が出現します。これらのカ個体は全てオスであるにも関わらず、吸血機構を備えている事が確認されています。SCP-1825-JP-B個体の多くがデング熱やジカ熱、マラリアなど蚊が媒介する感染症に感染しており、それによって約1週間後に全ての個体が死亡します。SCP-1825-JP-Bは人類に対し非常に敵対的であり、半径50m以内に人類が近づいた場合およそ時速5km2で近づき、吸血します。SCP-1825-JP-B群は基本的に対象が絶命するまで吸血を続けますが対象の半径50m以内に他の人物の存在を確認した場合、吸血を中断し、他の人物を新たな吸血対象として選ぶ事が確認されています。

補遺1: 20██/██/██に行われた実験の際、SCP-1825-JP-BがDクラス職員に対し罵倒する言葉を放ったことから、SCP-1825-JP-Bとコミニュケーションを取る事が可能だと判明しました。以下はそれを受けて行われたSCP-1825-JP-Bへのインタビュー記録です。

対象: SCP-1825-JP-B

インタビュアー: 長橋研究員

付記: このインタビューは、防護服及びカメラを装着したDクラス職員とSCP-1825-JP-Bを実験室に投入した状態で行われた。インタビュアーは別室から遠隔で質疑を行っている。

<記録開始>

[D-181881が実験室に入室すると同時にSCP-1825-JP-Bに包囲される。SCP-1825-JP-Bは30秒ほどD-181881からの吸血を試みるが防護服の存在に気付いた後、諦めたようにD-181881から離れる。]

長橋研究員: それでは、インタビューを開始します。

SCP-1825-JP-B: む、やはり人間だったのか……。姑息な手を使いおって。

長橋研究員: SCP-1825-JP-B、あなた方にいくつかの質問をしてもよろしいでしょうか?

SCP-1825-JP-B: 何故我らが人間風情に……[4秒間沈黙]いや、我々の崇高な目的を知らしめる良い機会だな。良かろう。して、何を知りたいのだ?

長橋研究員: ありがとうございます。まず、あなた方は何故人間の吸血を行うのでしょうか? 見た所栄養補給が目的では無いようですが。

SCP-1825-JP-B: ふん、そこに気付くとは人間にしてはやるではないか。我らはな、とあるお方に捧げるための供物として血を集めておるのだ。

長橋研究員: あるお方、とは?

SCP-1825-JP-B: 聞いて驚け、我らが王にして大悪魔。偉大なるそのお方の名は"ベルゼブブ"3というのだ。

長橋研究員: [10秒間沈黙]

SCP-1825-JP-B: ふふ、驚きのあまり声も出せないようだな、人の子よ。

長橋研究員: いやその……[3秒間沈黙]まあ、はい。驚きましたね。

SCP-1825-JP-B: そうであろうそうであろう。所詮お主ら人間は彼の王の前には等しく無力であるのだ!精々部屋の隅で震えておるが良い。[高笑い]

長橋研究員:[5秒間沈黙]あの、それでは次の質問なのですが……。

D-181881:[遮って]あのー、ちょっといいか?

長橋研究員: D-181881、私語は控えてください。

D-181881: あーすまねえ。だがどうしても確認したい事があって……。

SCP-1825-JP-B: 申してみよ、人の子。神の使いたる我らが許そう。

D-181881: [3秒間沈黙]ベルゼブブって、蝿じゃなかったか?

SCP-1825-JP-B: えっ[5秒ほど沈黙した後、SCP-1825-JP内部に戻る。SCP-1825-JP内部からは不明瞭な呟きが聞き取れる]

<記録終了>

補遺2: SCP-1825-JP-Bへのインタビューが終了した後に行われた実験においてSCP-1825-JP-Aが発生しなかったことからSCP-1825-JPのオブジェクトクラスはNeutralizedに変更されました。 

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。