SCP-1835
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SCP-1835.png

SCP-1835の一例

アイテム番号: SCP-1835

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: アメリカ合衆国及びカナダにおける異常な航空活動に対するあらゆる報道に向け、財団エージェントが報道網の監視に当たります。SCP-1835の事例は、財団のフロント企業である小作農地推進会(Sonny Croft Propulsion)の実験航空機による実地テスト中のものと説明されます。文書SCP-1835-Aについては、機動部隊サイ・シグマ59(『アンチ・ヒンデンブルグ』)がSCP-1835事案の後、任務遂行中にその出来うる限りの多くを収集します。三級公共認識違反事案の際には、SCP-1835の影響を受けた人口密集地上空からクラスC記憶処置の散布が行われます。

説明: SCP-1835はカナダ及びアメリカ合衆国北部の全域に渡り19██年から現れている異常な航空機群を指します。これらの航空機は19世紀後半から20世紀前半にかけて使用されていた硬式飛行船に酷似しているものの、以前世界の広範に渡り使用され第二次世界大戦後に飛行機に置き換えられた様な末期の硬式飛行船よりも技術的に遥かに洗練されている事が外骨格に対する精密検査で明らかとなり、また幾人かの研究員は、現在世界で使用されている幾つかの同形態の硬式飛行船よりも技術的に遥かに優れているのではと述べています。

出現後まもなく、SCP-1835は平均時速60 kmで直線方向に飛び続け、再度消滅するまでの20分から40分の間この経路を維持します。SCP-1835のすぐ傍まで接近する試みは無駄であると証されており、如何なる航空機でもその150メートル以内の空域に近付くとSCP-1835は消滅し、その消失前には一時の間『きらめき』が発生します。遠距離から撮影されたSCP-1835の内部写真には、飛行船に乗組員が居ない事が示されており、当機体は自動化されていると見られています。

これまでの所、研究員達はSCP-1835の出現記録から何か意味のあるパターンを見出す事は出来ずにいます。今日までに、SCP-1835の出現が記録された中での最南端事例は████年█月█日のミネソタ州の放棄区画のもので、最北端事例は████年█月██日のアルバータ州スレーブ湖外縁のものです。

██回の出現記録において、SCP-1835は内部からビラを投下しました。以下は複数のビラから転写されたものです。

文書SCP-1835-34-A

全市民に告ぐ!

ルペルティア連邦帝国基本法第33項第5条に基づき、20歳から39歳の全市民は侵略者アラリアとの戦争のため招集に応じられるべし。アラリア国は我らが栄えある帝国の平和を愛する人々とあまりにも長く敵対しており、スティーブン十一世皇帝陛下はその賢明なる御知恵によって、かの国が我が国に向ける敵対心を潰えさせねばならぬと宣言なされた。対象の市民は手続きを行うべく最寄りの入隊センターに出頭を求む。

皇帝陛下万歳!
ルペルティア万歳!

文書SCP-1835-53-A

尊崇されしスティーブン十一世ルペルティア皇帝陛下からのお言葉

拝啓、帝国市民の皆々。我々の栄光ある国の独立を守るべく始まった戦争の開戦から数ヶ月、戦争に携わる市民の皆から数多く寄せられる恐れや不安の声を余も耳にしている。余は皆と懸念を共にしている。野蛮にして冷酷なアラリア人が我々から命とその糧を容赦無く剥ぎ取り、民の間に不満の種を撒き我らの士気を挫こうと飽かず勤しんでいるのだ。だが保証しよう、余が息づいている限り、我々は決して屈しないと。

これまでの経緯は我々にとり厳しいものであった。余自身も余の家族を連れ地方に行かざるを得なかった。世界に君臨せし自然の掟においては、強き者が生き残るその一方で弱者が滅びる、我々の意志が試される時なのだ。そしてルペルティア人たる我々はこの地球上において最も強剛にして誰よりも誇り高き人々であり、我らの国より侵略者共を駆り出し平和と子孫への繁栄を保障する事が天の御意思なのである。

余は全市民にアラリアの如何なるスパイ及び同調者について関係当局に迅速に通報するよう奨励する。市民として、戦争完遂のため一致団結せねばならないのだ。最近処刑されたマイケル・ソンプティクの如く、反逆同調者が我らが国土の上に居る事は容認出来ない。史上最大の危機に直面している我々が団結する事が、国家そして天に対する諸君の義務なのである。

余は我々の成功を確立するための諸君の継続的な努力全てに感謝を表明する。情報省の忠義ある愛国者達は戦争の経過を逐次諸君に伝え続けるだろう。

敬具

尊崇されしスティーブン十一世
ルペルティア皇帝
皇帝陛下万歳
ルペルティア万歳

文書SCP-1835-59-A

誤解および仕組まれし嘘についての呼び掛け
情報省より通達
ルペルティア市民へ

これはアラリアのスパイによって仕組まれ公共の場に伝えられている数多くのデマについての注意である。情報省は帝国の教育係としてこれらの嘘に対し反論する義務があるとする次第である。

1. アラリア国の兵隊はルペルティアの領土内に浸透してはいない。最初の侵攻以来、アラリア国の兵隊は全て追い払われたままである。指摘されている異なる報告は全て偽情報である。
2. 戦死者数は持ちこたえられる程度のものであり、また予備兵力は帝国と国家への義務を果たすべく準備の整った健康な兵士で満ちている。
3. アラリア系ルペルティア人の市民達が戦争遂行期間において移住させられている事は確かであるが、これは彼らの愛国心に疑問を持つものではなく、彼らの安全を確かにするだけのものに過ぎない。
4. 最後に、皇帝陛下と御一家は健やかに御存命であり、迅速に戦争を終わらせ栄光ある勝利へとルペルティア連邦帝国を導くべく、全力を尽くしておられる。

如何なる潜在的な噂も不忠の市民達の情報も、情報省及び防衛省へそれぞれ報告を忘れぬよう願う。

皇帝陛下万歳
ルペルティア万歳

文書SCP-1835-61

ビラには二つの文があり、大きなフォントで紙面全体を覆っています。

皇帝崩御す。ルペルティアよ永遠なれ。

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