SCP-1836-JP
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飾りガラス球を踏みつぶす活性時のSCP-1836-JP-12

アイテム番号: SCP-1836-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1836-JPはサイト-8181の低危険物収容倉庫に保管されます。回収されたSCP-1836-JP、および文書は「SCP-1836-JP-回収番号」を記載し保管してください。

警察機構に協力を要請し、「見知らぬ人物から贈り物と称し履物を送り付けられた。」という内容のストーカー被害に関する通報が確認された場合、贈りつけられた履物や添付された手紙がSCP-1836-JP関連物でないか調査を行ってください。SCP-1836-JPが発見された場合は履物を異常性のない物品と入れ替え回収を行ってください。

未収容のSCP-1836-JPによる事件が発生した場合、SCP-1836-JPが屋内にある場合は建物内の人間の避難を行い財団関係者以外の立ち入りを制限してください。SCP-1836-JPが屋外にある場合は簡易設置型の壁を用いて財団関係者以外の立ち入りを制限すると同時に、SCP-1836-JP-Aへの偶発的な暴露を防いでください。

隔離が完了した後はカメラ映像を通してのみ周囲を知覚できる装備を施した財団職員によりSCP-1836-JP-AからSCP-1836-JPを取り除いてください。万が一SCP-1836-JPがSCP-1836-JP-Aから取り外すことが不可能である場合は、SCP-1836-JP-Aを殺害し残されたSCP-1836-JPを拘束したうえで回収してください。生存した状態で回収されたSCP-1836-JP-AおよびSCP-1836-JP-Bに対しては記憶処理を行い、必要に応じてカバーストーリを流布してください。

SCP-1836-JPに暴露した職員には記憶処理が行われ、最低3か月以上の心理カウンセリングと異常性癖の矯正治療を受けることが義務付けられます。義務期間と義務終了後の半年間は、危険度の高いオブジェクトや人命に関わる全ての業務から除外され、Anomalousアイテムの管理や他の職員の支援業務などの危険性の低い業務が割り振られます。

主要言語が日本語および英語である地域に存在する各収容サイトでは、女性の人型オブジェクトの収容室内部にSCP-1836-JPおよび、不審な文書が出現していないか常にチェックを行い、各収容オブジェクトに見覚えのない不審な文書を閲覧しないよう指導を徹底してください。

説明: SCP-1836-JPは日本および英語圏に在住する女性の元に出現する、差出人不明の異常性を持つ履物です。SCP-1836-JPの対象として選択される女性の条件は不明であり、過去に対象として選択された女性の年齢幅は最低6歳~最高45歳です。SCP-1836-JPは包装や箱詰めされた状態で女性の自宅や仕事場に直接出現します。またSCP-1836-JPには正体不明の人物による手書きの手紙が添付されています。手紙の内容は受取人により異なりますが、共通して締めくくりに「どうか貴方のその美しい脚で世界を跡形もなく踏み潰して下さい。」といった内容の一文が綴られています。しかし極度肥満体の女性・足に重度の火傷や皮膚疾患を持つ女性・義足の女性など一般的には美しいとは表現され難い人物の元へSCP-1836-JPが出現したケースが数多く存在することから、SCP-1836-JPの表現する「美しい脚」の定義は不明です。

手紙の内容はSCP-1836-JPが「受取人の足を最も美しく飾る履物」であることを示します。SCP-1836-JPの存在が確認された19██年から現在までに回収されたSCP-1836-JPは42点であり、男性用スニーカー・女性用ロングブーツ・泥で汚れた陸上用スパイク・使い古されたハイヒール・幼児用の上靴などが確認されています1。SCP-1836-JPの構成物に異常な点はなく容易に破壊可能ですが、異常性発生時のSCP-1836-JPを破壊する試みは全て失敗しています。

SCP-1836-JPは受取人の女性(以下SCP-1836-JP-Aと表現)に着用されることによって異常性を発生します。SCP-1836-JPを着用した瞬間、SCP-1836-JP-Aの足元に何らかの物品が出現します。出現する物品は食料品・機械類・生物など様々であり法則性は存在しません。出現する物品は遠距離に存在する物品が未知の手段により足元に転移させられたものであることが調査により明らかになっています。また出現した物品が生物である場合、逃走・攻撃といった行動を取らないことから、何らかの手段により行動が制限されているものだと思われます。

物品の出現を認識したSCP-1836-JP-Aはそれを自らの足で踏み潰すように破壊を行い始めます。この行為はSCP-1836-JP-Aの意思が介在しない強制的なものです。出現した物品が高い硬度・強度を持つ物品である場合も容易にそれらを破壊することが可能であり、その行動によるSCP-1836-JPやSCP-1836-JP-Aへの損傷は発生しません。原形をとどめない程度に破壊された物品は消失し、また新たな物品が出現します。消失した物品は転移前に存在した地点へと帰還します。

多くのSCP-1836-JP-Aは食物や生物を踏み潰す行為に対する倫理的・生理的な嫌悪感・拒絶感をあらわにします。しかし行為を繰り返すにつれてその行為、特に物品が破壊される瞬間に非常に強い肉体的・精神的な快感・恍惚感・オーガズムを獲得するようになります。一方で倫理的・生理的な嫌悪感・拒絶感も同様に増大するため、快感による踏み潰し行為に対する好意的な思考の変換は発生しません。SCP-1836-JP-Aは自らの意思でこの行為を止める術を持たず、異常性が発露している間は生理的欲求・身体の代謝も発生しないことから、行動が阻害されない限りこの行為は永続的に行われるものと推測されます。

第三者が異常性を発生しているSCP-1836-JP-Aを直接目撃した場合、即座にその場へと倒れ込みSCP-1836-JP-Aから視線をそらすことが不可能になります(この状態に陥った人間をSCP-1836-JP-Bとする)。障害物の有無に関わらずSCP-1836-JP-Bの眼球は常にSCP-1836-JP-Aを正確に追い続け、眼球は可動範囲を超えた動きを行います。異常な眼球運動により視力に問題が発生したとしても、SCP-1836-JP-Bは正確にSCP-1836-JP-Aの姿を認識可能です。異常性が発露している間SCP-1836-JP-BはSCP-1836-JP-Aと同様に強い快感と拒絶感を体験するようになります。しかしSCP-1836-JP-Aと異なり生理的欲求や身体の代謝は通常通りに発生します。そのため長時間の異常性への暴露は疲労や過度のオーガズムによる呼吸困難・筋疲労による心臓マヒ等が原因で死亡する可能性があります。

SCP-1836-JP-Bが存在する場合、出現する物品の多くがSCP-1836-JP-Bに関連する物品へと変化します。この段階のSCP-1836-JP-Aおよび全てのSCP-1836-JP-Bは出現した物品が「誰の、どのような物品であるか」を瞬時に理解することが可能です。また踏み潰し行為が長時間になるにつれて、SCP-1836-JPが出現させる物品はよりSCP-1836-JP-Bにとって重要、かつ取り返しのつかない物品へと変化し、同時にSCP-1836-JP-A・SCP-1836-JP-B両者に発生する快感・拒絶感が劇的に増加します。特に破壊された物品に関連するSCP-1836-JP-Bにはより強い快感・拒絶感が与えられます。

SCP-1836-JPを足から排除する、もしくはSCP-1836-JP-Aの死亡により異常性は終了します。SCP-1836-JPの影響はSCP-1836-JP-Aの「他者を足で嬲る」「他者の大切なものを破壊する」というサディスト的な性的嗜好、SCP-1836-JP-Bの「他者に足で嬲られる」「自身の大切なものを破壊される」といったマゾヒスト的な性的嗜好として現れ、記憶処理後もそれらの歪められた性癖は残存し続けます。

正体不明の人物から贈りつけられる履物、および性的な内容の不審な文章というオブジェクトの特性上、多くの人間はSCP-1836-JPを不審物・誤送された物品と捉える傾向にあり、SCP-1836-JPの着用により異常性が発揮される事例はごく稀です。現在までに回収された42点のSCP-1836-JPの内、実験目的での発生を除いたSCP-1836-JPの特異性の発生は僅か2件のみであることがその傾向を裏付けています。SCP-1836-JPの発見件数は平均して1年に2~3個程度ですが、不審物として破棄・転売されたなどの理由で特異性の発生前にSCP-1836-JP-Aの手元から離れた未回収のSCP-1836-JPも相当数存在すると推測されています。

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