SCP-1838
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SCP-1838。

アイテム番号: SCP-1838

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: アメリカ合衆国の全てのプロ・スポーツイベントを監視下に置き、とりわけアメリカンフットボールには注意を払わなければいけません。これらのイベントのいずれかでSCP-1838が出現した場合、エージェントの班2組が現場に派遣されます(A班は2名、B班は5名で構成)。

到着後、A班はSCP-1838を遠隔から消失するまで監視し続けます。B班はA班とSCP-1838を監視し、ライッサ・イベントが発生しない限りは如何なる実体とも相互作用しません。SCP-1838の出現中に、第三者がSCP-1838の活動に介入して混乱させる行為を試みた場合、A班はこの混乱を阻止するために必要とされるあらゆる手段を行使します。

SCP-1838が活性化状態に入った場合、A班は車を押収してその領域から、好ましくは人口の中心部からできるだけ遠く離れた場所に移動させる必要があります(この間、SCP-1838-1に危害を加えてはいけません)。ライッサ・イベントを引き起こすリスクがあるため、このプロセスは160分を超えてはいけません。A班介入の結果としてライッサ・イベントが発生した場合、B班はA班を終了します。A班はこのプロセスを促進するためにあらゆる手段を使用します。イベントの要因が第三者である場合、その人物は直ちに終了されなければいけません。特殊報道管制プロトコルがライッサ・イベント対策として考案されており、文書SCP-1838-LE-MPで閲覧可能です(3/1838)。

SCP-1838-2を摂取した人物には、曝露した時間枠に適切な記憶処理を施します。

現在、SCP-1838-3へのアクセスは禁止されています(詳細は文書SCP-1838-B7(4/1838)参照)。

説明: SCP-1838は食品ケータリングトラックです。この車で営業している人物たちと販売される食品は、それぞれSCP-1838-1およびSCP-1838-2と指定されています。SCP-1838は製造元とモデルが不明であり、寸法は(正面から見て) 1.4m×2.3m×7m、外装には概ね図案入りのクロム塗装が施されています。トラックの左側には“レッド・ベア・ボブの食品トラック”という言葉が書いてあります。SCP-1838、SCP-1838-1、SCP-1838-2はその組成には異常特性を有していません。SCP-1838-1は非常に多様で、性別・年齢・民族性には明確なパターンが見られません。SCP-1838-1は財団の干渉に対して攻撃的/敵対的ではありませんが、秘密主義を保ち、彼ら自身の個人的な事実を曖昧なものとしています。SCP-1838-2はハンバーガー・ホットドッグ・フライドポテト・フライドチキン・各種調味料・ソフトドリンクで構成されています。

SCP-1838はアメリカ合衆国で開かれるプロ・アメリカンフットボールの試合会場からおよそ100kmの地点に出現します。出現は試合開始の約18~36時間前に発生します。この出現は一度も直接観察されていませんが、それが異常性質のためかどうかは未だ不明です。出現事象が試合を選び出す方式は不明ですが、メディアの注目がより多く集まっているイベントを優先しているように思われます。その後SCP-1838は、試合会場に最も近い合法的な地点に駐車して場所取りを行います。試合開始から1時間以内にSCP-1838は活性化状態に入り、SCP-1838-1がSCP-1838-2の販売を開始します。SCP-1838は試合終了10~20分後までこの状態を継続し、その後は該当地域を離れて18~36時間以内に消失します。この消失も、出現同様、直接的には観察されていません。

現時点ではSCP-1838が何台存在しているかは不明ですが、複数同時出現はまだ観測されていません。SCP-1838とSCP-1838-2の詳細は常に一貫していますが、SCP-1838-1は出現する度に、同デザインの制服(“レッド・ベア・ボブの食品トラック”ロゴが入った白地のコットンTシャツ、青のデニムパンツ、製造マーク無しの黒い靴)以外の外見が異なっています。

SCP-1838-2を消費した人物はその異常な影響を受けます。これらの人物はSCP-1838-2の消費以外の手段で与えられる全ての栄養を拒絶し、SCP-1838-2をより多量に消費することを切望します。この異常はSCP-1838-2の摂取そのものではなく、対象者が例外なく高品質であると述べる味および食感の記憶によって引き起こされているようです。このため、この効果を打ち消すには記憶処理で十分です。

加えて、SCP-1838-2に影響された人物は、SCP-1838-2実例を自ら作り出す能力を実証します。これがどのように発生しているかは不明ですが、これらの人物によって調理ないし準備されたハンバーガー・ホットドッグ・フライドチキン・フライドポテトの大半は、SCP-1838-2と同じ特性を有し、更なる異常性の伝播を可能としています。

SCP-1838の移動や活動を妨害する意図的かつ意識的な努力が、出現ごとに約3時間以上(この期間は連続的である必要はありません)続けられた場合、現在“ライッサ・イベント”と指定されている事象が発生します。ライッサ・イベントが発生すると、数多くの追加SCP-1838-1個体がSCP-1838内の左後方部にあるドア(このドアは現在SCP-1838-3に指定されています。車両の外には対応するドアがありません)から出現し、妨害の責任者に対する激しい攻撃を加えます。現在まで、これらの個体はバール・タイヤ脱着梃子・野球バット・消防斧・ナイフといった即興の鈍器や刃物で武装しています。ライッサ・イベントで出現するSCP-1838-1の数には観測可能な限度が存在せず、イベントは妨害責任者が全員死亡した場合のみ収まるようです。イベント中に生成された追加のSCP-1838-1個体は、イベント後はSCP-1838-3の中に退却します。

補遺[1838-001]: 探査ログIA

D-2535は40代前半の白人男性である。対象は高精細記録装置を装備しており、この装置から現地の財団車両へ直接アップロードされたデータを、アルバート博士がその場で確認する。エージェント ベネットが、探査中にSCP-1838車両の外部を観察する役に割り当てられている。この探査がSCP-1838-3の発見に先立って行われた点に留意すること。

SCP-1838-1の全個体が車両から降ろされた後、D-2535がSCP-1838に乗車。

D-2535: …オーケイ、何もかも普通に見えるがね。
アルバート博士: ええ。よく言われます。
D-2535: 何だって?
アルバート博士: 車両を調べ続けてください。

D-2535は指示に従う。

D-2535: …博士、ここにドアがあったぞ。
アルバート博士: 何処です?
D-2535: 左のずっと後ろ側だ。

カメラからの映像でD-2535の主張が裏付けられる。

アルバート博士: ベネット、車両の左側後方にはドアがありますか?
ベネット: 無いな。
アルバート博士: クソッ。
D-2535: どうしたんだ?
アルバート博士: それを開いてください。

D-2535はドアを開ける。ドアは車両外部には繋がっていなかった。

D-2535: …こりゃ、エレベーターじゃないか。

カメラ映像は、クロム塗装の壁を持つエレベーターが敷居の向こうにあることを裏付ける。

アルバート博士: 記録しました。先に進んでください。
D-2535: 一体全体何が起こってるんだ?
アルバート博士: エレベーターに乗り込んでください。

D-2535は躊躇しつつもエレベーターに乗り込む。即座に、同様のクロム塗装が施された第2のスライドドアが背後で閉じる。

D-2535: クソッ! 今度は何だ!?
アルバート博士: 操作パネルにカメラを向けてください。

D-2535は指示に従い、操作パネルを映す。“ユニット1~30”と表記された選択ボタンが見え、その他に“1階”と指定されたボタンが1つある。現在は“ユニット15”の表記が強調表示されている。

アルバート博士: “1階”を押してみてください。

D-2535は指示に従う。エレベーターは揺れ、低いブーンという音を出す。

アルバート博士: エレベーターは機能していますか?
D-2535: ああ。

30秒未満でエレベーターは停止し、廊下へと繋がる扉が開く。D-2535が退出。廊下は彼の右側では唐突に途切れており、左側では約20m続いた後に右へ曲がっている。他にドアや窓は無く、床・壁・天井はコンクリート製のように見える。少数の蛍光灯が廊下を照らしている。

D-2535: (呟く声) うーん。
アルバート博士: 静かに、廊下を進み続けてください。

D-2535は指示に従う。およそ1分後、D-2535は廊下の端にある曲がり角を曲がる。

D-2535: こりゃ一体…?

カメラ映像には、少なくとも寸法150m×30m×100mの巨大な部屋が映し出される。コンベアベルト付きの組立ラインが数多く映っており、これらは完全自動化されているように見受けられる。これらの機器によって製造されている物品には、衣料品・アクセサリー・家電製品・家具・自動車・SCP-1838-2と一致する食品が含まれている。離れたところに、組立室を見渡すことができる一段高い窓付きの部屋がある。天井から吊り下げられた無数の足場/キャットウォークが機器上部に見える。

アルバート博士: D-2535、応答願います。

D-2535は沈黙している。

アルバート博士: D-2535?

大きく甲高いノイズが部屋中に響くのが聞こえる。

アルバート博士: D-2535! 何が起こったのですか?

カメラ映像は突然途絶した。1時間後、D-2535はSCP-1838から出現し、デブリーフィングのために回収された。事後の完全なインタビューは補遺[1838-004]を参照のこと。

補遺[1838-002]: インシデントレポート

20██/██/██の午█ █:██、██の██████でライッサ・イベントが発生しました。このイベントは後にA班が原因と判明し、A班はB班による対応前に全員殺害されました。事案発生中、エージェント█████のヘッドセットに収録された音声に、以下のSCP-1838-1個体の発言が記録されていました。

なんでテメーらクソッ垂れ野郎どもはいつもボブをいじめるんだ、あ゛ぁ!? あいつはただ俺たちを助けようとしてるだけじゃないか ― あいつが俺たちにどれだけ尽くしてくれてるか分かってんのか!? 少しは敬意ってもんを見せやが-

この時点でSCP-1838-1個体は、アルミ製野球バットで█████の頭部を殴打し、ヘッドセットを破壊するとともに█████を殺害/無力化したと思われます。

補遺[1838-003]: インシデントレポート

20██/██/██、“レッド・ベア・ボブの総合デパートの準備をしよう!”という謳い文句のインターネット・マーケティングキャンペーンが発見されました。このような名称の店舗はアメリカ国内に発見されておらず、該当施設の建設のために区画権利の取得が行われた形跡もありません。世界的な調査はまだ完了していませんが、これまでの結果は否定的なものです。キャンペーンは成功裏に中止されましたが、未知の理由からホストサーバは検出できませんでした。

補遺[1838-004]: 探査ログIB:インタビュー

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