SCP-1864-JP
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シンダンゴムシ

発現したダンゴムシの死骸。

アイテム番号: SCP-1864-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1864-JPは性質上完全な収容が不可能ですが、SCP-1864-JP-1の感染者へクラスC記憶処理を行う事で、2018年現在本間研究員の住居へ全てのSCP-1864-JPを収集する事に成功していると推測されます。
担当のインターネット巡回班、フィールドエージェントへは、「ダンゴムシの死骸」に関する噂を入手した場合、担当研究員へ報告し指示を仰ぐよう通達がなされています。
本間研究員は半年の間に1ヶ月間、SCP-1864-JPを観察するために財団職員社宅にて生活するようにしてください。
次回の研究指針が定まるまでは、該当の部屋への立ち入りは禁止されています。

説明: SCP-1864-JPは、SCP-1864-JP-1に曝露した人物が住む貸主と借主との間で賃貸契約が結ばれた状態の住居に、ダンゴムシ(学名:Armadillidium vulgare)の死骸が発生するという現象を指します。
この発現したダンゴムシはごく一般的なダンゴムシの特性を示し異常性は認められません。1
また、死んだダンゴムシはその場に突如として出現する事が判明しています。出現の直前にダンゴムシを捉えるいかなる試みもすべて失敗に終わっています。

SCP‐1864‐JP‐1は短いフレーズから成る歌です。SCP-1864-JP-1自体には洗脳能力・拡散能力・ミーム的な性質はありませんが、意識せずフレーズが耳に入ってくるだけでも曝露するという強い感染力を持っています。SCP-1864-JP-1による影響はクラスC記憶処理を行う事で除去する事が可能です。
そのため、SCP-1864-JP-1が収録された音声データの抹消、およびSCP-1864-JP-1の感染者を特定する事で収容が可能かと思われましたが、音声データがインターネットを通じて拡散された事例があるため、詳細な感染者の把握にまで至っていないというのが現状です。SCP-1864-JP-1の出自に関しては不明、現在調査中です。
SCP-1864-JP-1に関してはセキュリティクリアランスレベル2以上の職員による承認の下、後述する音声データを参照してください。

SCP-1864-JPは2006年██月██日、インターネット上のコミュニケーションサイトで当時ネットアイドルとして活動していた██ ██という人物が、転居した先でもダンゴムシの死骸が時折出現するという投稿を行った事で財団の関心を引き、調査が開始されました。
当初は██氏自身に異常性があると予測し、██氏を人型収容施設へ移送、観察を行っていましたが、収容施設内でも██氏が住居としていた部屋でも現象が再現せず、その後██氏以外の人物による同様の投稿が複数確認された事で、感染性のオブジェクトとしての調査へシフトしました。

調査の結果、上記の投稿者達は██氏がSCP-1864-JP-1を口ずさんでいたライブチャットを視聴していた事が判明。██氏へのインタビューでSCP-1864-JP-1の出自に関する有力な情報は得られなかったため、██氏は記憶処理の後解放されました。
██氏を解放した後もしばらく██氏の部屋を監視しましたがSCP-1864-JPの再発は認められなかったため、2008年██月██日に監視対象から外す事となりました。 この一件からSCP-1864-JPには記憶処理が有効であると仮定付けるに至りました。

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