SCP-1872
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SCP-1872が引き起こした事故の一例。

アイテム番号: SCP-1872

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-1872はSafeクラス保管ロッカーに、電池を入れていない状態で維持します。このロッカーは改竄の痕が無いかを1日1回点検します。SCP-1872関連の実験は屋内の車両実験施設で実施しなければならず、認可された車両のみが使用されます。実験中、Dクラス以外の職員がテスト範囲内に入ってはなりません。

説明: SCP-1872は製造マークやブランド名の類が一切無い緑色のレーザーポインターです。SCP-1872によって生成される光は約550nmの波長ですが、それにも拘らず、SCP-1872は少なくとも1.5kmの射程範囲を持っているようです。

SCP-1872の光が、内部に人間が乗車している車両に向けられた場合、その車両は能動的に光を追い回し始めます。運転者は車両のコントロールを失いますが、車両は単に”引き寄せられて”いるわけではなく、光を追うために障害物を回避するといった活発な動きを見せます。光が消えない限り、SCP-1872の影響を受けた車両は最早機能しない状態まで何らかの形で無力化されるか、燃料を使い果たすまで光を追求します。SCP-1872が生成している光が一ヶ所に留まっていると、車両は光が再び動き出すまでその周囲を回ります。

SCP-1872は以下のような(ただしこれらに限定されない)様々な移動手段に影響を与えると思われます:

  • 飛行機
  • 機関車
  • 自動車
  • 自転車
  • スケートボード
  • 建設機械
  • 船舶
  • 宇宙船

SCP-1872が一度に影響を与えることが出来る車両の数に制限があるとは思われず、実験では少なくとも自動車37台・船舶5隻・ヘリコプター4機・自転車12台・列車2両を含む、最低でも150台の車両に同時に影響を与えられることを示しました。これまでのところSCP-1872に影響を受けない車両はSCP-1894と、SCP-1727に影響を受けた車両です。

しかしながら、SCP-1872の使用者が、影響車両が行動不能になる前にSCP-1872を不活性化した場合、車両はSCP-1872が再起動するまで使用者を追跡し始めます。追跡車両は常に使用者の位置を探り当てることができます。

これらの車両が使用者に追いついた場合、即座に使用者を追い詰め、車両はヘッドライトを点滅させ、エンジンを吹かしながら、ゆっくり使用者に接近します。接近された使用者が3~5分以内にSCP-1872を活性化しない場合、車両は使用者へと突進して繰り返し突き転がします。使用者が撥ねられ続けて死亡するか、SCP-1872を再起動するまでこれが継続します。使用者が死ぬと、SCP-1872の影響を受けた全ての車両は即座に、機械的修復が不可能な状態に変化します。

SCP-1872はフロリダ州█████にて、数人の人物がハイウェイ上を横切る橋からこれを使用し、財団エージェント数名の負傷を含む死傷者14名を出した交通事故を引き起こした後に回収されました。エージェントが自らの車に及んだSCP-1872の影響について報告を入れたため、SCP-1872は事件発生から24時間以内に収容されました。SCP-1872と共に発見された人物は回収任務中に殺害されました。SCP-1872は2009/██/██にSafeクラス分類されました。

特性以外の接点を持たないものの、SCP-1872はSCP-3104SCP-555に著しく似通った、しかし遥かに指向性・制御性の高い効果を発揮します。これらの異常存在に関する今後の研究は、SCP-1872がどのように機能しているかを理解する手掛かりになるかもしれません。

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