SCP-1872-JP
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SCP-1872-JP

オブジェクトクラス:Euclid

特別収容プロトコル
SCP-1872-JPは標準人型収容室に加え、対現実改変設備を備えた専用収容室に収容されます。何らかの形でSCP-1872-JPと接触する場合には現実改変、ヒューム値の変動に対する耐久テストを行い、評定B以上でない場合は対現実改変装備を装着の上、接触してください。SCP-1872-JPには定期的に数人のDクラス職員と「嘘を暴く事が目的であるゲーム」を行わせてください。ゲーム終了後、参加したDクラス職員に対する対現実改変及び記憶改変事後処置を行い、数ヶ月の特例休暇措置の後、通常業務に復帰させてください。

説明
SCP-1872-JP(以下、対象)は意思疎通、会話、動作可能な身長165cm体重52kgの15歳前後の日本人男性のような外見的特徴を持つ人型異常性実体です。対象の詳しい出生場所、年代は明らかになっていませんが所有していた硬貨から明治初期~中期にはこの外見で活動していたと見られています。身体検査の結果、対外的には生命活動に見える動きをしているものの、体内の細胞のほとんどは既に死滅、その活動を停止済みで、細胞膜のみが残り外見を形成していることが分かっています。

対象との対話は可能ですが、出生に関する話題には全て黙秘しています。対象との対話記録により、対象が擬似的な生命活動を行うには対象が対象と6親等以上離れた人間の嘘を暴く(嘘だと気がつく)事が必要ということがわかっています。SCP-1872-JP活動実験1-8により、嘘だと気がつかれた相手は対象に関する記憶、情報を全て忘れ、数ヶ月に及ぶ健康状態の悪化が見られています。現在、対象の6親等内の親族は存命していない為、新たな異常性が発覚しない限り、誰の嘘を暴いても擬似的な生命活動の糧に出来るとされています。

対象の証言する内容の信憑性の調査として、対象が嘘を暴いた際の体温上昇、また体内活動の活性化を赤外線サーモグラフィーカメラ及びサイト3118に保管されている人体内活動指針計を使用し、経過を観察し、Dクラス職員が食事をした後の数値と比較した結果、赤外線サーモグラフィー、人体内活動指針計共に一般Dクラス職員とほぼ均一な反応が出た為、対象は嘘を暴く事で擬似的な生命活動を維持していると結論づけられました。また、嘘を提供したDクラス職員は実験から5ヶ月間に及ぶ不眠症、軽度の栄養失調状態に陥った事から、対象に嘘を暴かれた相手は健康状態が悪化するという事も証明されました。

細胞のほとんどが死滅しながらも活動しているという異常性の性質上、念の為、現実改変に属する異常性の調査をカント計数機を用いた実験にて行いました。
カント計数機は、対象の内外の現実性を示すヒューム値が通常時は内部ヒューム0.65/1.6Hm、外部ヒューム0.4/1.5Hm、嘘を暴いた時は内部ヒューム0.75/1.8Hm、外部ヒュームが0.95/2.0Hmと通常時、嘘を暴いた時、どちらも低レベル現実改変者と同等かそれ以上のヒューム値を計測しました。
これにより、対象の擬似的な生命活動、及び嘘提供者の記憶障害の本質は低レベルな現実改変型異常性による自身の生命活動並びに提供者の記憶の改変と結論づけられました。しかし、対象の自己現実改変と嘘提供者の記憶改変との関連性及びメカニズムに関して判明しておらず、研究チームが鋭意調査中です。

対象が収容された時、対象は非合法な探偵業を営んでおり、偶然、対象に依頼した非勤務時財団Dクラス職員が定期検診にて、一部記憶障害が発覚し、異常性の可能性を考慮し、捜索に当たった結果、対象の存在が明らかになりました。収容時、対象は自身の異常性についての自覚はあり、出生から約20年経過した頃に気がついたと供述しています。外見的年齢が15歳前後で止まっているため、凡そ、その頃に異常性が発現したとして、財団職員が調査を進めています。
⚠︎非合法営利団体に依頼した財団Dクラス職員は懲戒免職処分となりました。

なお、対象の収容時に発案された終了プロジェクトに関しては、対象の現実改変型異常性、及びそれに付随する擬似的な生命活動が終了プロジェクトに対してどのような影響が確認されるか不明瞭な為、恒久的にプロジェクトを凍結する事とします。

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