SCP-1911
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老婆9人形式のSCP-1911。19██年、ニューヨークのコテージ███████にて終了直後に撮影

アイテム番号: SCP-1911

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1911の新たに発見された実体は直ちに監督役員に報告してください。可能であれば、録音機器を現在SCP-1911が占拠している住居に設置し、また以下の供給品をSCP-1911が利用できる状態を保ってください。

  • 紙タオル(製造元問わず)
  • 漂白剤、アンモニア、ガラスクリーナー、真空バッグ、洗濯用洗剤、食器用洗剤を含む清掃用の製品
  • 編み物、キルティング、縫製、バスケット織りのための道具
  • 現在のターゲットのサイズに合わせた大人用おむつ

SCP-1911のターゲットはあらゆる手段を持って生存状態を保ち、拘束し続けてください。SCP-1911のターゲットが逃走した場合、住居に連れ戻して拘束されなければなりません。SCP-1911のターゲットが死亡した場合、監督者は再配置のためサイト54へ帰還し、占拠されていた住居は解体または再利用してください。

説明: SCP-1911は、1人から約30人の高齢女性の姿を取る実体です(報告書においては個体ごとに番号で呼称されます)。全ての実体は自身を”ばあちゃん(grandma)”、” ばぁばぁ(gramgram)”、”ばあや(nanny)”、”おばぁ(grammers)”などと称します。SCP-1911は一人暮らしをしている独身の人間男性をターゲットに定め、自身を住居内に入れるように唆そうと試みます。SCP-1911が立ち入りを拒否された場合、より多くの実体が出現し、ドア・窓・ガレージ・防風ドア・煙突などの家屋内部に通じる場所から立ち入ろうと試みます。

継続的に立ち入りを拒否された場合、SCP-1911は無理矢理住居に侵入を試みます。これは、数の多さにも拘らず、SCP-1911実体が高齢の人間女性と同程度の身体能力しか持たない為に滅多に成功しません。侵入の試みが失敗に終わった後、SCP-1911は消散します。通常はクッキー・ケーキ・またはお菓子の乗った皿がドアステップに残され、”あたしの孫”と一緒に時間を過ごすことができなかった悲しみを表現する手書きのメモが添えられています。ターゲットは決して名前では言及されません。

SCP-1911が住居への立ち入りに成功した場合、SCP-1911実体の1人が直ちにターゲットと会話を始め、様々な話題について尋ね始めます。現在のところ、SCP-1911はターゲットの情報を判断するにあたってコールド・リーディングの手法を用いており、それを基に会話を展開し始めると考えられています。通常話題となるのはターゲットの両親・仕事・勉強・その他の重要事項です。

SCP-1911の会話に参加しない実体は、住居の清掃を始めます。全ての場合において、現住者の所持品は整頓され、論理形式的に分類され、清掃されます。入念な検査の結果、指紋・毛包・頭垢・その他の人間が居住していたことを示す証拠は一切残っていないことが判明しました。SCP-1911実体はターゲットのために料理をし、服を作るためにニット編みや鉤針編みを行い、必要があればターゲットの世話をして食べさせます。

全ての例において、SCP-1911はターゲットが死亡するか長期間にわたって去るまで、住居を占拠し続けます。条件が満たされた場合、SCP-1911実体は何故ターゲットが去ったのか、あるいは彼女らとの会話を止めてしまったのか混乱します。会話がなくなったことに対して怒り・辛さ・憤慨を1~7時間ほど募らせた後、SCP-1911実体は彷徨い出て消散し、歩行器・車椅子・杖・医療機器(特に酸素吸入器と補聴器)・財布などが後に残されます。サイト54に保管されている回収されたアイテムの全リストは現在要求に応じて利用可能です。



現在の収容場所:

SCP-1911の現在のターゲットは、ウェストヴァージニア州ロムニー在住のジョン・チーバー(1973年生まれ)です。チーバー氏の家族は住居が1992年に売却されたと認識しており、またチーバー氏と彼らの関係は全て断絶しています。現在のところ、SCP-1911への継続的曝露はストックホルム症候群現象を引き起こしており、チーバー氏はSCP-1911の全実体を彼の祖母であると信じ込んでいます。

現在の研究は、将来的なターゲットの逃走率を下げるため、この効果を再現するために続けられています。


補遺SCP-1911-T:

SCP-1911の現在の収容場所の最新の音声レポートは、最近になって██████博士の研究のために分析が行われ、SCP-1911がターゲットにしばしば”従兄弟”の話をしている事が報告されました。調査の結果、これらの”従兄弟”は存在しないことが判明しましたが、過去の封じ込めからの情報と照らし合わせたところ、いくつかの類似点が認められました。以下は最初に発見されたものの抜粋です。

1999年 1月 12日, 14:43

SCP-1911-1: あんたに従兄弟のマウリーの話をした事はあったかぇ?

ターゲット: いいや、ばあちゃん。彼はどうしてた?

SCP-1911-1: ああ、それじゃ教えてあげようかねぇ。あの子が足を折った事は知ってたかぇ?

ターゲット: そうなの、ばあちゃん?

SCP-1911-1: そうなのさ! ばあちゃんは世話をするためにそこに居たんだよ。なのにあの子はものすごく怒って取り乱してねぇ…そうなのさ、取り乱してたんだよ。

ターゲット: うん、まぁ、どうしてたかは分かったんだね。

SCP-1911-1: あたしゃいつだって分かってるさ。あの子ときたら戦おうとしたり、喚いたり叫んだり、イライラし通しだったよ!

ターゲット: なんでそんな事になってたんだい、ばあちゃん?

SCP-1911-1: ああ、あの子がどんなだか知ってるだろう。強情で憎たらしい子でねぇ、それがいつだってそうさ。人を罵ることが我慢できないのかねぇ。

ターゲット: ごめんよ、ばあちゃん。それで何があったんだい?

SCP-1911-1: あぁ、あの子は病気になってねぇ、死んじまったんだよ。その時じゃない、後の話さ。あの子が逝っちまうのを見るのはとても辛くてねぇ…

現在この情報は、SCP-1911による未発見の侵入行為を捜索するために利用されています。これらと現実の事象間の顕著な類似点は、直ちに監督役員に報告してください。

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