SCP-1917
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SCP-1917の後部履帯横を歩く研究員████████

アイテム番号: SCP-1917

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: オーストラリア██████████付近の奥地30km2の地域を占有するサイト-93は、SCP-1917の収容およびSCP-1917-1の標本を評価するために設立されました。サイトの周囲は3メートルのドラゴントゥース対戦車障害物は勿論のこと、高さ5メートルの電気柵と対象停止用爆薬(charges)の手動爆破に失敗した際の予備である無線ビーコンシステムの同心状層2種によって防衛されます。サイト-93の保安職員は、SCP-1917がプロトコル・マジノの始動によってなお停止しない場合のため、SCP-1917(あるいはSCP-1917-1のサンプル全て)の機動力を封殺するに充分な対戦車兵器類を装備しています。

取り付けられた停止用爆薬の状態および新たなSCP-1917-1反復の性質を監視するため、SCP-1917には常にサイト-93職員が同伴することになっています。SCP-1917の外部ハッチは車両内部への進入を容易にするため開いたまま固定されると共に、SCP-1917-1の創作を監督するため対象内に無線カメラシステムが設置されています。

SCP-1917が財団職員に敵対的になるか、自己始動が可能なSCP-1917-1の標本を作成する場合、プロトコル・マジノが始動されることになっています。現地職員は安全距離に退却する前に、SCP-1917-1のどんな活発な標本も停止させる、SCP-1917付属の爆薬を爆破させます。プロトコルの本段階が首尾良く対象を停止させない場合、M1A2 SEP2戦車(TUSK装着)の現地小隊が活用されます。SCP-1917の著しい自己修復能力のため、職員は車両内への可能な限り迅速な進入を優先してください。

現在までにSCP-1917は様々な資料の入手を要求しました。以下はサンプルリストです。

  • ジェーン陸上兵器年鑑, 1950-1970 (承認)
  • チョバム式戦車用装甲の設計資料 (却下)
  • R.P.ハニカット(R.P. Hunnicutt)の作品集 (承認)
  • パンツァートラクト、H.ドイル (承認)1
  • 現代アートおよびデザイン雑誌の精選集 (承認)
  • ンスタレーション・アート:批判的歴史、C.ビショップ (承認)
  • M1A2主力戦闘戦車の完全な設計図 (却下)
  • T-99主力戦闘戦車の完全な設計図 (却下)

SCP-1917-1の標本は、サイト-93での7日間経過後に素材として再利用されます。

説明: SCP-1917は戦車生産用の移動工場として機能する、知性を持つ特異な装甲車両です。対象の車体寸法は55m×35m×25mの長方形です。未知の製品である一組の2500馬力ガスタービンエンジンによって動力が供給されると共に、8組のド・モール型無限軌道2で走行します。SCP-1917の車体外部は、一つの二重扉ハッチ(現在は開状態で固定)、車体正面低部にある一対の大きなベイ・ドア、車体後部上面のいくつかの大きな吸気/排気部および集約された外部照明設備を除いて完全な状態です。SCP-1917は、その車体外部に沿ったどんな場所にも多関節式メカニカルアーム、ダビット(吊具)、あるいはウィンチを明白に出現させることが可能です。

"IMPERIUM AUSTRALIS INCOGNITA3 LANDSHIP MANUFACTORY MK.XXIV"(未知南方大陸帝国陸上戦艦製造所二十四型)という文字が、ベイ・ドア上の車体プレートに直接刻まれています。SCP-1917の車体は高品質の圧延鋼製であり、正常に損耗します。SCP-1917は自身の武装化あるいは戦闘用設計された姿を想定していないようであるにも関わらず、独自の備蓄材料を用いて車体外部の迅速な修理や改良を行う能力を実証しました。

SCP-1917内部は、メイン・ベイ・ドア(開いたとき)および外部ハッチの両方から進入可能な、寸法1km×1km×1kmの次元外空間です。殆どの空間は、装甲車両のカスタム・デザインおよび生産を専門とする完全自動化組立ラインに宛がわれています。組立システムは、未知の手段によってその内容物を補充するホッパーから一連の材料を供給されます。補充の割合はエアインテークによってSCP-1917に取り込まれる空気量に結び付けられるようであり、天候が強風であるほど割合が高くなる傾向があります。4つ一組の5000ポンドガソリンタンクは、材料ホッパーと同じ方法でエンジンの給油口へ直接燃料を供給し、自ら補充を行います。SCP-1917内の建造システムは、それらに組み込まれた電気的照明あるいは溶接システムを除き、すべて機械的に完全に動作します。SCP-1917はその内部領域のレイアウトを再整理することが可能であり、それらの動力源から分離された時、組立ラインの個々のコンポーネントは独立して機能することができます。外部ハッチ付近の小さな領域は監督用エリアとして用いるために除外されたように見え、対象の内部形態のいかなる変化にも静止したままです。このエリアにはコンパクトな製図板、製図用具で満たされたキャビネット1セットおよび一つの書棚(現在は空)が置かれています。その上に置かれた資料は、全て3時間の間に緩やかに崩れ灰となります。SCP-1917は、即座にその内容についての完全な知識を獲得します。SCP-1917は人語の理解や読み取りができないように見えるため、これがSCP-1917との主なコミュニケーション形式となります。

SCP-1917は、最大効率で毎時1両のSCP-1917-1標本を組み立てることによって通信します。SCP-1917-1とは1912年-1970年の期間に利用可能な技術で組み立てられた、常に履帯を備える装甲車両です。SCP-1917-1標本は実際に量産された戦車と設計コンポーネントをしばしば共有しますが、SCP-1917は独創的な車両を設計することを好むようです。SCP-1917-1の標本は、各々その砲塔か車体上部に名称あるいは数の呼称を印刷されています。SCP-1917が[削除済]内で発見されたとき、財団との接触をまず最初に行ったのはこの手段によってです。SCP-1917は、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、中国語および日本語に堪能であり、他のいくつかの言語および方言についても熟知していることを実証しました。SCP-1917は特にフランス語での通信を好むように見えます。SCP-1917はSCP-1917-1を「芸術装置」あるいは「作品」と呼称し、もっぱら戦闘での使用のためにのみ設計された車両を組み立てることを一貫して拒絶しました(下記の補遺2を参照)。それらの設計には奇妙であるか故意に異常な傾向がありますが、SCP-1917-1の標本はすべて非変則的でした。

補遺 1: SCP-1917標本のサンプル

標本 # 作成日 名称 概要/メモ
SCP-1917-1-36 から SCP-1917-1-42 2002/██/██ "матрёшка 1" から "матрёшка 6"("マトリョーシカ") 車両は1940年ロシア製T-34/76戦車と外部は同一だが、後の車両は前のものよりそれぞれ20%ずつ小さくなっていた。その内部は互いの車両を入れ子にできるよう設計されていた。
SCP-1917-1-99 2002/██/██ "愚行" 単一のゴムで覆われた連結式履帯、寸法4m×2m×1m。設計はドイツのVI号戦車"ティーガー"戦車のそれと一致した。
SCP-1917-1-101 2003/██/██ "冷凍庫" 寒冷地用に設計された歩兵戦闘車。外殻の殆どはパイクリート4で構成。ドライアイス由来の爆発物が装填された30mm砲弾を発射する小口径砲、あるいは「ドライアイス爆弾」を搭載している。
SCP-1917-1-45 2004/██/██ "エコロジストの悪夢" 鋼板と織られた竹を組み合せて造られた軽偵察車両。エンジンは竹由来の木質ガス方式で動き、高性能ガス化ユニットに接続される。車体外装は竹の栽培を意図したテラスプランターおよび灌漑システムから成る。
SCP-1917-1-167 2004/██/██ "Grue de L'Orient"("東洋の鶴") 車体は折り紙式に折り曲げられた切れ目の無い一枚の鋼板で構成されている。主砲は紙のシートを多種の折り紙の花に折り、高速でそれらを射出するように設計された複雑な機械装置と交換されていた。
SCP-1917-1-205 2005/██/██ "Au R'voir, Mes Enfants"("さよなら子供たち") 小型で完全に動作する、フランス製ARL V39自走砲に類似したデザインの車両。車体は黒く塗られていた。車両はラウドスピーカー・システムを装備しており、内部爆薬によって爆発する前に2046の独立した6桁数字を放送(リヨン訛りのフランス語の女声で読み上げられた)した。SCP-1917は次週までSCP-1917-1標本をそれ以上組み立てなかった。
SCP-1917-1-303 2007/██/██ "後悔" 完全なM1A2エイブラムス主力戦闘戦車。内部はのちに機械油、人血、汗および涙の混合物であると判明したもので満たされていた。SCP-1917がいかにして本タイプの車両の組立を学んだのかは不明。(混合物の)DNA鑑定は矛盾した結果となった。

補遺 2: SCP-1917組立試験結果

2013年██月██日、研究員H████は、SCP-1917が現用デザインの戦闘車両を大量生産できるか否かを判断するために一連の試験を開始しました。SCP-1917にスウェーデン製CV-90歩兵戦闘車の簡略版設計図と、実射テストに使用する車両3両を組み立てるよう命じる指示書を供給しました。8日間の異常に延長された工事期間の後、SCP-1917はSCP-1917-1-504、505と506("S'il vous plait, ne l'fait pas."5、"Futilité"6および"Sauvagerie"7と呼称された)を生産しました。これらの車両は完全に機能的かつ戦闘可能状態であると判断されましたが、SCP-1917はそれらのデザインをできる限り非人間工学的にする明白な意図を持って内部を再設計しました。 試験を行った職員は重度の反復運動過多損傷8、内部の備品との衝突による打撲傷および不完全な電子機器による頭痛を報告しました。後期試験の間に一連の重大な電気的・機械的故障が続き、車両は廃棄されました。

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