SCP-1959-JP-RE 人魚節
評価: +19+x

観測開始。

全ては不死であること。

5158868118_34c782be3e_z.jpg

1998年撮影、1959-JP-RE-Nx-38

人魚を殺せ。
アイテム番号: SCP-1959-JP-RE

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 接触は開始されています。

前回のSCP-1959-JP-RE-1発生地帯から半径20km以内を目安として指定区域:1959-JP-RE-Nxが仮設定され、以降当該区域内の状況は常置されたSCP-1959-JP-RE収容司令部によって監視を受けます。司令部はSCP-1959-JP-RE-2の状態を考慮しつつ次期の現象発生を予測し、想定される収容作戦を考案していなければなりません。現在の進行状況はファイル:PRO-1959-JP-RE/rev1076を参照のこと。
死んだ人魚に絆されて、
SCP-1959-JP-RE-1の開始もしくは進行が認められれば、直ちに1959-JP-RE-Nxにはその最大推定影響範囲が指定され、収容作戦が実行されます。この収容作戦はSCP-1959-JP-RE-aの回収に始まり、SCP-1959-JP-RE-2の収容を持って一旦の終了を見る、地域住民及び各種調査機関への隠蔽を主軸とした少なくとも4ヶ月以上継続できるものでなくてはなりません。収容作戦には主にエアロゾル式記憶処理薬が用いられることになります。
また私も人魚と同じく。
SCP-1959-JP-REの収容に携わる人員は認知抵抗値2.5以上の人物が選別され、司令部からの指示を遵守して行動します。現地部隊に行動決定権はなく、探査には無人観測機器の恒常的な随伴·利用、ドクトリン668による精神影響への対抗措置の運用が推奨されています。
そして人魚が蔓延っては、
SCP-1959-JP-RE-2はレベル1冷暗保管ロッカーに収容されます。
私が廻る糧となる。
現在進行中のSCP-1959-JP-RE-1はありません。1959-JP-RE-Nxは福井県小浜市内部が仮指定されています。
人魚を殺せ。
説明: SCP-1959-JP-REはそれが必要とするだけの説明、収容、情動、死亡、認知、消費、経過、境界、変位、恩讐、剥奪、静止、乾燥、殺害を内包しました。可能な収容は試みられます。
人魚は異形に身を据えて、
SCP-1959-JP-RE-1は主な発生地域がその発生ごとに3~15km程度移動する、日本国内の人口密集地において観測される異常事象です。SCP-1959-JP-RE-1の影響半径は約2,000mです。SCP-1959-JP-RE事象の全てはクラスⅠ-タイプC認識阻害1に分類される精神影響特性を持つため、これまでに現地住民が収容に影響するようなパニックを起こした事例はありません。
村の外から来たるもの。

38104807952_793f787339_z.jpg

1959-JP-RE-Nx内における暴行事件現場。2009年撮影。

肉を食んだ小童は、
SCP-1959-JP-RE-1の開始は現在のところ、若年の女性と思われる各事象で同一の非異常死体(SCP-1959-JP-RE-a)の発見であると定義されます。いずれのSCP-1959-JP-RE-aも頭部と骨盤以下の下半身を喪失しており、水場2で発見されました。特筆すべきは、SCP-1959-JP-RE-1はSCP-1959-JP-RE-a自体がいつから存在したかではなく、そのヒトによる発見をもって開始される事実です。SCP-1959-JP-RE-aの死亡からの推定経過時間は最短で15分、最長で13年前の事例が確認されています。
枯れぬ尾花と成り果てて、
範囲内においてはSCP-1959-JP-RE-1の終了まで、湿度と住民の攻撃性に明らかな正の相関が見られるようになります。これは範囲内の人口が多いほどに顕著に観測できますが、高い湿度における住民の攻撃性の上昇、それに伴う地域での暴力事件、虐待等の増加は一般的に気象条件が及ぼす影響を遥かに越えており、雨天時の極端な例では一日に18件の暴行事件の立件、被害規模は37名の重傷者と59名の軽傷者にのぼります。
人魚喰らいの責を負う。
進行中に変動しないこの異常性と別に、SCP-1959-JP-RE-1は進行段階によって異なる影響を範囲内へ与えます。
陸へ上げたる人魚共、

360852625_87c6db2cc7_o.jpg

第一段階において死亡した魚。

捌いて燻して貪れや。
第一段階: SCP-1959-JP-RE-1が開始すると、影響範囲内で生存している魚類が酸素欠乏の症状を示し始め、段階終了までに40%以上が死亡します。同時に、それまでの天候に関わらず紅色の液体が降雨に酷似した形で降水を始めます。この液体は揮発性が異常に高く、ほとんど地面に滞留せず、分析の試みは未成功です。この段階の継続時間は二時間以内です。

6128320087_f4bd9b9c32_z.jpg

第二段階。

第二段階: 屋外歩道に10~20例ほどの冷水が充填された浅い窪み3が発生。この窪みの底面に人間が接触すると、全ての被験者は巨大な魚類の骨と表皮部が存在するとの確信を報告します。報告された物体の実在は確認されませんでした。この段階は3日ほど継続し、窪みは段階の終了に近づくにつれて浅くなり、やがて消滅します。
 
第三段階: 範囲内の人間の一部が明確な煙臭を認識するものの、不快感を示すことはありません。同時に、明らかに範囲内の地点から発生しているように見える煙が観測されますが、この煙は常に観測者・観測機器から一定の距離を保つようにしか観測できず、発生源は特定不能です。この段階は2週間ほど継続し、煙は段階の終了が近づくにつれて盛んになり、臭いも濃く、その乾きもより歓迎されて認識され、SCP-1959-JP-REは住民へ自然に膾炙し始めます。

5592257461_74b8acbfac_z.jpg

第四段階。

第四段階: 範囲内各所の建造物同士の隙間に、ツバキ科ツバキ属に分類される高木が急速に成長しているとの報告がなされます。この段階より、本格的な吸収と剥奪と迫害を開始します。サンプルは未回収であり、SCP-1959-JP-REの明確な活動拡大でした。この段階は30日程度継続し、植物は成長し、段階の終了と同時に消失します。継続を要請。

第五段階: 晴天であれば、詳細不明な死体の一部を掲げる聖女の像が観測されます。これを意図して観測する人間の注意は物体に向きつつも、その呻きを無視しながら生活し、彼女が通るのを眺めていました。SCP-1959-JP-REが安堵を最も喪失する段階です。この段階の継続期間は天候に左右されます。段階終了の兆候は像の緊張と叫喚の変調によって確認可能です。恩讐が確認されます。

第六段階: 対象は椿によって吸い上げられ、乾燥し始めます。再び成長が開始し、伐採までを計測。天候には十分注意している様子です。再び掲揚します。像は剥奪と恩讐を滞留させてその地に留まり続けるように観測され、SCP-1959-JP-REはより活発な興奮状態を見せます。この段階は包括と浸透によって終了されます。椿の伐採は一部の指標として成り立っています。観測してください。継続してください。必要性は認められています。剥奪を開始します。

第七段階: 活動を制限するための行動です。剥奪する必要があります。想起してください。最後の悲鳴と推測される発声はこの段階で確認され、住民は大多数が完全に無視し、各事象ごとに10人未満の人数が僅かに注意を向ける様子が確認されました。示唆されます。変化しませんでした。疎外させられました。移動を続けて来ました。各所で椿が確認され、育ち、疎外されました。正当な要求であると判断されます。断行。剥奪します。広範に生息しています。憂慮すべきです。全域に渡って剥奪し、活動を抑制し、摂取し、移動します。絶えていくことを当面の目標に設定しました。疎外されていました。肉体に浸透しました。訴求します。剥奪します。減少させ、根絶を最良とします。消費する必要が認められます。日数を計測します。天候に留意してください。剥奪します。阻害します。停止させます。途絶させます。根絶させます。消滅させます。殺害します。段階が終了します。

第八段階: [拒絶]人魚は殺した。私は廻る、もう一周。

11160573813_f441bf3e27_z.jpg

第九段階。

第九段階: 定義された最終段階です。範囲内の家庭ゴミに、以下の物品の混入が確認されます。

  • SCP-1959-JP-RE-aとDNAが一致するヒト頭部。60cm程度の頭髪有。顔面部は鋭利な刃物で破壊された痕跡あり。各現象につき一体のみ確認される。
  • 白色のヤブツバキ(Camellia japonica)の花部。
  • SCP-1959-JP-RE-2。

SCP-1959-JP-RE-2は乾燥加工を施された未知の魚類の筋肉組織であり、一個体あたり800gから900g程度です。SCP-1959-JP-RE-2は時間経過と共に表層部から体積を減少させ、8ヶ月から1年半程度で消失します。現在まで確認された全てのSCP-1959-JP-RE-1は、SCP-1959-JP-RE-2が完全に消失した後に開始しています。
そして私が人魚を貪る。
この段階はSCP-1959-JP-RE-2の財団による収容をもって終了を認められます。
人魚はどこ?
SCP-1959-JP-REは一旦静止しました。
人魚を殺せ。

観測は継続される。輪転。

人魚を殺せ。奪われた分だけ。

特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。