SCP-1978-JP
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SCP-1978-JPと同型のサブマシンガン。


アイテム番号: SCP-1978-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1978-JPはサイト-8105の、厚さ10cmの鉄板で構成された収容ユニットに設置された、収容ユニットより小型な防弾ユニットに収容されます。防弾ユニット内部に離弁花の花弁を10枚用意し、常に花弁が存在するように定期的に補充します。転移イベントに備え、収容ユニット内部にも複数枚の花弁を設置します。

説明: SCP-1978-JPはM3サブマシンガン、及びその銃身に巻き付けられた赤いリボンと藍色の布1から構成されます。リボンや布を銃身から外すことはできず、マシンガンとリボン、布は共に高い物理耐性を持つ為、どちらもその材質は不明です。しかしその物理耐性に反して、マシンガン表面には複数の傷が存在しています。

SCP-1978-JPは不明な方法により空中を浮遊・移動します。また銃口から離弁花の花弁を吸引し蓄積させることが可能ですが、その方法及び蓄積場所は現在まで判明していません。銃口に花弁以外の物体を入れられた場合、10秒後約280m/秒の速度で外部へ射出します。

SCP-1978-JPは900枚以上の花弁を蓄積させた場合、浮遊して分間400~450枚の間隔で花弁の乱射を開始します(乱射イベント)。この時花弁は弾丸の形に丸まった状態で射出され、内部の空洞や本来の花弁自体の形状の可変性に関わらず、通常の弾丸と同様に振る舞います。この為、SCP-1978-JPが射出した花弁には殺傷能力が存在します。また、火薬の有無に関わらず発砲炎が発生しますが、射出された花弁に着火することはありません。乱射イベント終了後SCP-1978-JPはその場に落下し、3時間程度吸引や射出を行わなくなります。

1週間以上乱射イベントが発生しなかった場合、SCP-1978-JPは離弁花の花弁が存在する場所への転移を開始します(転移イベント)。転移イベント中は乱射イベントに必要な花弁を蓄積させるまで複数回転移を行い、十分な花弁が蓄積された時点で瞬時に乱射イベントに移行します。この時花弁をSCP-1978-JPから遠ざける、SCP-1978-JPを拘束する等の妨害をした場合、SCP-1978-JPは異常な力によって拘束から脱した上で、妨害した人物に対し自身の銃身での殴打を試みます。妨害された際にSCP-1978-JPが発砲や転移を行った例は、現在まで確認されていません。

補遺1: 乱射イベント中の音声を解析したところ、SCP-1978-JP内部から10代程度の女性の声が発生していることが判明しました。1回発砲する毎に「すき」「きらい」という音声が交互に発生していますが、確認されている全ての事例では「きらい」の音声で終わっています。

補遺2: 2018/██/██、乱射イベントの途中でSCP-1978-JPが乱射を中止し、約3分後防弾ユニットの壁の殴打を開始しました。この際SCP-1978-JP表面に新たな傷が確認された為、機動部隊による拘束が試みられましたが、いずれもSCP-1978-JPの抵抗により失敗しました。約17分間殴打した後SCP-1978-JPは落下し、吸引や射出を行わなくなりました(インシデント1978-JP)。この状態が13日間続いた為、担当博士らによってSCP-1978-JPのNeutralizedクラスへの再分類が提案されましたが、14日後SCP-1978-JPが再度浮遊し花弁の吸引を再開した為提案は取り下げられました。

インシデント1978-JP以降、乱射イベント時に発生する音声の内容が「すき」「きらい」から「わたし」「あの[女性への罵倒語]2」に変化しました。現在まで「あの[女性への罵倒語]」以外で乱射イベントが終了した例は確認されていません。

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