SCP-1991-JP
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アイテム番号: SCP-1991-JP

オブジェクトクラス: Euclid

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訓練イベント未発生時のSCP-1991-JP

特別収容プロトコル:

この報告書はSCP-1991-JPの曝露者を発見する目的の為、指示コードが再生されています、コードによる指示が確認できた場合、コードに従って認証を行ってください

遺物サイト-215がSCP-1991-JPの周囲に構築され、アクセスを防止し、景観から遮断しています。遺物サイト-215はロシア連邦軍の軍需品保管庫を装っており、ロシア政府内のエージェントは、サイトが公に国有地として隔離される事を確実にしてください。全ての入り口はロシア軍の標準的な武装を身に着けた機動部隊ру-22(”タタールの軛”)によって警備され、各管理室には常に1名のオペレータが駐在し、ロシア政府から派遣された連絡員を含むサイト内の全ての人員を把握できるようにしてください。また、乱数放送によるコード表は常に遺物サイト内の兵器庫にて対爆製の金庫に入れて保管し、一週間に一度サイトの駐在員以外のレベル3以上の研究員によって所在を確認してください。

説明: SCP-1991-JPはSCP████に対するロシア政府の感謝という形で20██年に財団に譲渡された地上一階地下4層構造の核シェルターです。ノヴォシビルスクの南に存在する軍需品保管庫に隣接して存在します。地上施設は訓練イベントを発生させるための管理室を除き異常な現象は認められず、遺物サイト-215としてサイトの警備員、研究員の住居として利用できます。197█年に旧ソビエト政府内の諜報活動を円滑に行うための隠れ蓑として建造され、1991年のソビエト政府が崩壊した後はロシア政府が管理を引き継ぎ、20██年に財団に譲渡されるまでの間管理・維持されていました。

SCP-1991-JPはソビエト政府が西側諸国や超常的な存在及び組織に対するエージェントを養成するために建造されました。この施設の建造は当時大きな勢力を誇った要注意団体、GRU主導により行われ、プロジェクトに携わったと見られる人員のほとんどは現在ロゴス・コーポレーションと呼称される要注意団体に所属していることが確認されています。

SCP-1991-JPは訓練イベントと呼称される異常現象によってミーム汚染を行います。この訓練イベントに曝露する事によって生み出された工作員は現在、欧米諸国全域に広く存在しており、財団はこれらを無力化するためのプロトコル-クレムリンの呼び声を計画中です。

SCP-1991-JPの異常特性は入り口に併設された管理室に設置されたダイヤルとレバーを操作する事により発現します。ダイヤルには4つの項目がありそれぞれкапитализм(資本主義)、шестерня(歯車)、мясо(肉)、
фонд(財団)と記されており、起動する事で全館内に機械音声により地下層での訓練が開始されることが予告され、放送から10分後に地下層にて訓練イベントが発生します。

訓練イベントが開始されると地下層に存在する人間がすべて死亡するか、訓練イベントが終了するまであらゆる地下への出入りが不能になります。地下層は訓練イベント発生と同時に異常な性質を発現し、内部に滞在していた訓練イベントを未経験の人間は3か所あるエレベーターの室内に瞬間的に移動されます。一度でもこの訓練イベントを受けたことのある人間は地上層のいずれかの地点にランダムで転移します。この際訓練イベントに曝露した人間はめまいのようなものを覚え、イベントの間、常に曝露者の母国語による乱数放送が聞こえます。1。この乱数放送は実際にはロシア語で読み上げられており、曝露者はソビエト社会主義共和国連邦(以後ソビエトと記載)への軽度の忠誠もしくは愛国心を覚えます。この時、GPSや全ての記録装置は正常に機能し、訓練イベント中に破損しない限りその情報をすべて地上に伝えることが出来るほか、地下に備え付けられた監視カメラにより訓練イベントの映像を閲覧する事が出来ます。

訓練イベントはダイヤルで選択した項目によって異なりますが、共通して地下に流れる館内放送の指示に従うことによって進行します。この時、地下層には訓練イベントを円滑に進めるための人型実体SCP-1991-JP-1が曝露者と同数出現します、SCP-1991-JP-1はソビエト軍の士官を模した服装を来た30代中頃とみられる男性で、階級は全て中尉です。このSCP-1991-JP-1は訓練イベントに大した妨害を行わない限り模範的な教官として曝露者に接し、曝露者が食事などの訓練外の行動をとっている場合には限定的なインタビューにすら応じます、しかし訓練イベントへの非協力な態度や訓練イベントを妨害する意図を察すると非常に攻撃的な態度を示し、場合によっては曝露者を所持している火器、とりわけ9mm口径の拳銃によって射殺する事が確認されています。死亡した曝露者の死体は即座に消失し10分後に地上層に設置された遺体安置所に再出現します。この遺体には大抵の場合エンバーミング措置が施され、ソビエト連邦軍の戦死者に対する措置を行うよう記載されたメモが添えられます。

SCP-1991-JP-1は館内放送に従い、項目別に会議室での概要講義2、射撃場での射撃訓練、ジムでの格闘術の講習や情報収集の方法、逃走方法に至るまで工作員の養成を行います。項目別に特筆すべき内容は下記のとおりです。

項目名 капитализм(資本主義) шестерня(歯車) мясо(肉) фонд(財団)
概要講義 西側諸国についての基本情報 壊れた神の教会の協議と目的について サーキックカルトの教義及びカルキストイオンについて 財団についての基本情報
潜入方法 一般的なソビエトの諜報員教練に準ずる 19██年当時の入会規定に準じる ████████を行う 財団フロント企業への入社や異常物体の情報提供者などを装いスカウトを受ける
戦闘訓練 一般的なソビエトの諜報員教練に準ずる 肉体改造を視野に入れた特殊戦闘訓練 [削除済み] 資本主義と同様の戦闘訓練
工作訓練 一般的なソビエトの諜報員教練に準ずる 情報収集を中心とした浸透任務 [削除済み] 情報収集を中心とした浸透任務
緊急時の対応 一般的なソビエトの諜報員教練に準ずる 可能な手段での自殺 肉体利用を防ぐため人体を可能な限り破壊する方法での自殺 限定的な情報開示による交渉及び██への連絡

訓練は開始より168時間続き、食事時間と睡眠、1日1時間の自由時間を除くすべての時間は訓練に費やされます。食事には肉の項目を除き、必ずソビエト軍で利用される軍用携行食が用いられますが、夜のみカップ一杯のウォッカが供されます。これらの食料を分析したところ製造年月や生産地が不明という点を除いて異常な特性は認められませんでした。ただし、мясо(肉)の項目が選択されていた場合のみこの食料は全て材料が概ね人に置換されており、SCP-1991-JP-1によりその事が曝露者に通知されますが、この時曝露者はこの事に疑問を覚えず、通常の食事と同じように摂取します。

訓練が終了後、曝露者は全員SCP-1991-JP-1が再稼働させたエレベーターに移動させられ、試験と評されその時々や項目に応じた武器が与えられます。SCP-1991-JP-1は自身を殺害するように命じ、SCP-1991-JP-1が全員死亡した時点で訓練終了の放送が流れエレベーターにより地上層への帰還が可能になります。この時、訓練で使用した資料、銃器、武器、SCP-1991-JP-1は消滅しますが、食料や弾薬、ペン、曝露者が書き記したノートなどの消耗品は持ち帰ることが可能です。

訓練イベントが終了した曝露者は地上への帰還の後、自らをGRUのエージェントであると認識し、曝露者は自身が受けた訓練に相応しい人物であるようにふるまうようになります。これはソビエトがかつて行った乱数放送による人格の上書きや特定行動の誘発を行う潜入任務を目的に育成された工作員と同様のものです。例えばкапитализм(資本主義)の訓練イベントを受けた曝露者は旅行者や難民をふるまい、ヨーロッパ各国に入り込み、身分偽装を行って一般市民であるかのように振る舞います。同じように各項目の曝露者はそれぞれが受けた潜入工作の訓練に従い、模範的な構成員として働くように努めます。彼らは乱数放送による指示コードによってなんらかの行動誘発や人格の上書きが行われない限りは一般的な構成員と見分けがつきません。これらの曝露者は記憶処理によって工作員としての技能や行動基準を無力化する事が出来ず、また指示コードの大半はソビエトの崩壊と共にその大半が失われており、財団が入手、発見したものは財団に対するコードの一部と西側諸国に対する既知の乱数放送に対するものだけです。インシデント-SY1により新たに発見されたコードにより、この行動誘発や人格の書き換えを封印する事が出来、解除コードを個別で認識されない限り無力化が可能です。ロシア政府より移譲された記録によると財団に移譲されるまでの間にこの訓練イベントを経験した曝露者が3███人存在し、乱数放送を利用した実験によりこの曝露者のうち5██人はコードを利用した収容作戦により収容、無力化されています。これらの曝露者全員が寿命で死亡したと判断できるまで、オブジェクトクラスはEuclidに指定されます。

実験記録UY

下記は訓練イベントに曝露させたDクラス職員にドイツ市内の住居を与え、住宅内に乱数放送による指示コードを流すことでどのような行動をとるかを確認した実験記録です、彼は常にフィールドエージェントによる監視を受け、万全の状況を整えたうえで実行されました。

対象 行動 曝露した訓練イベント 指示コード 行動
D-24567 短波無線を用いた無線中継 капитализм(資本主義) 24桁の数字コード[編集済] D-24567はフィールドエージェントが流した意味のないラジオ放送を短波無線を使用して中継した。
D-24567 特定情報の収集 капитализм(資本主義) 24桁の数字コード[編集済] D-24567は指示の通りに指定した情報を収集するための各種行動をとっているのがフィールドエージェントによって確認された。
D-24567 特定情報の報告 капитализм(資本主義) 27桁の数字コード[編集済] D-24567は指示の通りに指定した情報を報告した
D-24567 特定対象の暗殺(計画込み) капитализм(資本主義) 48桁の数字コード[編集済] D-24567は指定した暗殺計画を実行、D-23589を殺害し計画の通り5日潜伏、住居に帰還
D-24567 特定対象の暗殺(方法不定) капитализм(資本主義) 20桁の数字コード[編集済] D-24567は指定したDクラス職員をすれ違いざまに射殺、3日の潜伏の後に帰還
D-24567 ソビエトの栄光を示す капитализм(資本主義) 32桁の数字コード[編集済] D-24567はモスクワ市内において████による[編集済]を起こすべく行動、監視していたフィールドエージェントにより無力化された。
D-27599 ████ шестерня(歯車) 81桁の数字コード[編集済] ████████████にて████████を行う。現在D-27599は████████の貴重品保管庫に収容中
D-211345 ████ мясо(肉) 15桁の数字コード[編集済] D-211345は15段の████████████による████████を試み機動部隊ру-22”タタールの軛”によって無力化、焼却されました。
D-258312 [編集済] фонд(財団) [編集済]の数字コード[編集済] O-5による勧告により実験中止

インシデント-SY1-20██/██/██

20██/██/██日、現地時間22:00分、遺物サイト215は不明勢力により襲撃を受けました。襲撃者はロシア連邦軍の標準的な火器で武装した一個小隊で、空中からの降下により管理室の一つを占拠、館内に指示コードを放送しました。これにより機動部隊ру-22(”タタールの軛”)の一部と研究員数名が離反、襲撃者の一団に加わりました。機動部隊ру-22の残存勢力と遺物サイトを訪れていたロシア政府の連絡員数名3が協力して行った反抗作戦によりこの襲撃は鎮圧されました。調査によりこの襲撃勢力はロゴス・コーポレーションの構成員によるものと断定されました。またこの時、襲撃者の所持品より財団が所有していない指示コードを記した暗号表が回収されました。この暗号表を解読する事により曝露者に対する新たな指示コードがいくつか発見され、これにより現在、曝露者を発見するために遺物サイト-215及びSCP-1991-JPの閲覧者に乱数放送による確認作業が行われています。また、この指示コードの発見により財団内へのロゴス・コーポレーションの浸透工作が懸念され、曝露者を発見するためのプロトコル-クレムリンの呼び声の発動が急がれています。20██年現在、プロトコル発動の為の準備は77%完了しています。

コードに従い母なるソビエトの認証を受けよ、クレムリンは行動を求めている。

職員コード
パスワード

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