SCP-1992-JP
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アイテム番号: SCP-1992-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-1992-JPは現在収容されていません。SCP-1992-JPの発生を抑止するため、サイト-81██の職員は該当する時間帯 (22時~4時) は可能な限り2名以上の職員と行動してください。SCP-1992-JPの発生が確認された場合、発見者は直ちに該当する部屋の扉または窓を開いてください。これらを開く手段は問いません。その後はSCP-1992-JPの被害者を保護し、適宜医療室へ送るなどの対処をしてください。サイト管理者並びに医療班はSCP-1992-JPの発生防止のため、平時より業務管理及び注意喚起を行ってください。

説明: SCP-1992-JPはサイト-81██において以下の条件を満たしたときにのみ低確率で発生する異常現象です。

  • およそ22時~4時の間であること。
  • 室内に1人のみで滞在していること1
  • 室内の扉及び窓が全て閉じられていること。

SCP-1992-JPの第1段階として、部屋の扉及び窓を開くことが不可能になります。ただし、それらを破壊することでのみ脱出可能であることが判明しています。SCP-1992-JPの被害者 (以下"対象") のほとんどは第1段階の発生に気づかず部屋に留まり続ける傾向にありますが、この状態が維持され続けた場合、第2段階へと移行します。

第2段階として、室内の光源が全て消灯されます。加えて、室内の全ての窓や光の漏れ込む隙間が遮光され室内は完全な暗闇となります。どのようにして遮光が起こっているのかは未解明です。対象はこの時点で発声および身体を動かすことができなくなります。またこのとき、電気的なノイズ音やハウリングに似た音が聴こえると報告されています。この状態でおよそ7秒経つと最終段階へ移行します。

最終段階として、80年代から90年代のディスコミュージックの一部分が大音量かつループ再生で発生します2。音声の発生源は特定されていません。また同時に、天井にミラーボールに酷似した物体と平均8個のスポットライトに似る物体が出現し、室内を赤、青、緑、黄色の光で照らし始めます。この状態はしばしば「80~90年代当時のディスコのようである」と評されます。出現した物体は全てSCP-1992-JPの終了に伴って消失します。出現した物体群の確保には成功しておらず、それらの組成は判明していません。

室内が上記の状態となった場合、対象は自身の意思に関係なくほぼ無言で激しく踊り始めます3。この踊りに統一性は見られません。SCP-1992-JPは部屋が外部から開かれる、もしくは対象が踊りを実行不可能になるまで継続します。外部からの介入がない状態で踊り続けた対象は、多くの場合極度の疲労により気絶あるいは脱水等で死亡した状態で発見されます。特記すべき点として、この状況における全ての対象が、右腕を突き上げ親指と人差し指のみを伸ばして床に倒れた状態で発見されています。

SCP-1992-JPは最初の発生が確認されてから当報告書の作成時点までに計██回発生しており、被害者のうち█名の職員が転倒や骨折などによる重軽傷を負い、█名の職員が死亡しています。また、1度のみSCP-████-JPが収容室内でSCP-1992-JPの影響を受けており、異常の対象となるのは人間のみに限らないことが判明しています。SCP-1992-JPに対する効果的な封じ込め手段を確立する努力が進行中です。


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